安部首相がタモリの「いいとも」に出演するため、アルタ前に来た際、多くの抗議団に「ファシスト」「やめろ」と罵倒された。
「笑っていいとも！」安倍首相出演時のスタジオアルタ前（BLOGOS編集部）
なぜ、彼が「ファシスト」と罵倒されるかというと、それを説明するのに、まず、ファシストという言葉から説明することにしたい。この言葉は非常に定義が広いが、安部首相が非難されている定義について限定すると、独裁者としての批判といえる。
知恵袋：ファシズムの意味がいまいち分かりません。分かりやすく教えてください
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1112766581
イタリアで生まれたファシスト党の政策・体制。
自由主義、民主主義を否定して完全な独裁政策、外交では侵略主義をとる。
要は第二次世界大戦中のドイツや日本
この中の独裁政策が、現在の安倍政権の批判されている理由である。では、どのように安部首相が独裁なのか、それは、特定秘密保護法による言論を統制することのみならず、公共放送の人事に介入し、NHK会長に自分の息のかかった人間を配置すると同時に各マスコミ企業経営陣との会食し、それに伴う御用報道など、情報の支配を背景とする独裁が現在、着々と行われている。更に国民の過半数が反対している原発再稼働も主導するなど、国民の意志を無視する政策を矢継ぎ早に繰り出しているため、独裁者として批判されている。
安部首相「辞めていいとも！」というプラカードを掲げる人々
安倍総理のいいとも出演に際しての抗議活動まとめ
http://togetter.com/li/644912
民主主義を否定するような言論統制法案を可決したり、報道への介入など、やっていることが、自分の意見を一方的に相手にぶつけるという方針で貫かれているために、独裁者＝ファシストと言われても仕方がなく、よって辞任要求が出るのも、仕方がないといえる。
更に言えば、安倍政権が進める集団的自衛権の行使を憲法解釈を改編することで認めたら、そもそも憲法が有名無実化するだけでなく、日本の都市や原発が敵国の攻撃対象になるやも知れず、その点から考えても、安倍首相への辞任要求を叫ぶ市民の危機感は妥当なものだと言える。
中国の人民解放軍の攻撃対象
この中で日本の都市、原発、レーダー施設がターゲットになっていることが分かる。他国と戦争をするということは、そういう場所にミサイルが打ち込まれるということであり、それ即ち、日本の破滅と言ってもいい。特に原発が狙われると、そうなる。
再稼働が検討されている玄海原発がメルトダウンさせられた場合
風下に9000万人がいる。集団的自衛権容認によって戦争をした場合、
こういう事になりかねないのである。
だが、安倍政権の情報統制により、こういう危機的状況はあまりに報道されない。そして、多くの市民が、そのリスクの大きさを理解していないこと、そのことが最も恐ろしいといえる。
リスクとは、実際に経験していないとわからない。この間の山梨県の大雪に対する見解も雪の怖さを知っている雪国の人と知らない西日本の人とでは見解が全く違っていた。怖さを経験し、知っている人のほうが正しいのだが、知らないと、そういうものの恐ろしさがわからないのである。歴史は知っている、言論統制の怖さ、戦争の怖さ、放射能の怖さ、だが、歴史は、それを学ばない人、尊重しない人たちにとっては無力である。私は、それを尊重し、過去の失敗を繰り返さない事が大事だと、安部首相に抗議する人たちを見ながら思った。
はだしのゲンのお父さんの言葉
「おまえたちは、だまされるんじゃないぞ、朝鮮の人や中国の人、みんなと仲よくするんだ。それが戦争を防ぐ、たったひとつの道だ」
