SKY NOTE

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都知事選、組織票に勝つ方法を考えてみる

選挙結果を見ると、50〜80代にネットの影響が及ばない空白地帯があり、この世代にはネットの情報は届かないが投票率が高いので、その大半は組織票となって機能する。あるいは、テレビや新聞などのアナログメディア票と言ってもいいかもしれない。舛添の211万票の大半は、高齢者とアナログメディア票が占めていると考えていいだろう。この世代の票を上回る若年世代の支持がないと、組織票は倒せないことになる。

反面、インターネットの情報が入ってくる20〜40代は、見事に分断された。情報があっても、どんな情報を信じるのかということで意見が割れる。今回の問題は「勝たなければ意味が無い」みたいな政策とは関係のない政局型の分断に敗れた。政策を見れば、国家戦略特区(解雇特区サービス残業無料化特区)反対と脱原発を指向する宇都宮氏が最有力候補となるはずだが、それを国家戦略特区を認め脱原発を主張する細川・小泉が入ることで分断させられてしまった。政策本位で選べば宇都宮氏になるのは細川陣営の多くも認めていた。しかし、ここに政局的争いを持ち込んだ為に優良な政策が否定された。最終的には、宇都宮氏の方が勝てる候補だったのは、結果が証明していて、細川陣営の「小泉劇場で勝てる」という目論見は、実質的には虚像(アイドル)であったといえる。この選挙はその虚像に惑わされたといってもいい。

これを説明するには、組織票について説明する必要がある。私は、3.11以降、選挙の様子も撮影に行ったり、デモの動員(老人が大半)を眺めてわかったことは、組織票の実態が老人票であることだ。老人は体力がないので、外に出てくることはない。政党が動員をかければ出てくる。その規模は大きい。動員をかけると、1万人くらい集まってくる事もある。つまり、表に出てはこないけれども氷山の一角のように存在しているのが組織票である。だから、街頭でいくら支持を集めても、テレビや新聞であまり報道されなかった細川・小泉氏は、彼らにとって存在しないも同然であった。これは宇都宮氏も同様なのだが、それでも双方とも100万票近い得票を得ていること、それはインターネットの力といえるだろう。しかし、若年世代の投票率が低いため、相対的に老人票が若年世代の票を上回って、今回の結果になったのである。だから、街頭でこれだけの支持があったのに、どうして細川氏が負けるのか、不正だと言っている人は、この老人票が見えていないのである。お年寄りは足が弱っており、外に出ないのだ。だから、街頭では見えない。そして、テレビや新聞を見て支持者を決める。国家戦略特区の問題点が大手メディアでは報道されなかったため、結果的に舛添が一番になってしまった。

では、どうすれば打開できるのか、テレビや新聞を頼みにしている老人にインターネットをやれというのは難しい。現在のタブレットPCは、老人でも使える水準になっていると思うが、精神的に自分には出来ないと思っている人も多く、この世代の変化は、時間がかかるといえる。そして、これらテレビや新聞などのアナログメディアに依存している世代に訴求するのは、それ以外の手段では難しい。なぜなら、彼らは冒頭でも說明したように外に出ないのである。だから街頭での訴えかけも効果がほとんど望めないのである。よって、これらの世代を変えるのは、口コミしかない。

理論的には、私たち市民がテレビや新聞を作ればいい訳だが、実際は、それをするのには莫大なコストが掛かり、現実的ではない。よって、老人票の掘り起こしは、ほぼ絶望的、あるいは、口コミに頼るしかない。そこで、考えられるのは投票率の低い若者世代、この世代はインターネットも使えるし、毎日スマホを片手に始終ネットをやっている世代なので、情報の拡散が低コストなネットを使い、票を掘り起こせばいい。今回の都知事選では、分断されたが、分断されなければ、あと20万票ほどあれば、組織票(老人票)を倒せたのだ。

 舛添要一 :2,112,979

 宇都けんじ:982,594
 細川護煕 :956,063
 合計   :1,938,657

 差分   :174,322

つまり、改革は、実際には手の届くところにあるのである。私たちが1つにまとまり、若者を20万人ほど引き入れれば、しかし、今回の選挙のように政局的に選ぶのは間違いであることが分かる。なぜならば、それは政策本位でないため、正道ではなく、亜流であり、支持者を正道と亜流に二分してしまうからである。亜流を認めない人も沢山いるので、正道でしか一つにまとまれないのである。皆が納得する内容の候補でないと一つにまとまれないことが今回の選挙で改めて示されたといえる。まさに政治は「信なくば立たず」と言える。恐らく次の選挙では、政策的に市民よりの候補が複数乱立し、票割りに来ると思われる。だから、政策で納得するだけではダメで、一つの候補に集約する必要が出てくると思う。(ただし、対立候補に降りろなんて言う民主主義の原則を否定するのようなやり方はダメ)その上で若者を引き入れれば、老人票(組織票)に相対的に勝利できる数字が揃う。

これが100%出来なくても、とにかく若者が投票に行って皆で選んだ統一候補を選べば、ひっくり返るだけの票差でしかないのは明らかである。だから、若者を引き入れるためにネットでの活動が最も有効であると考える。その理由は、若者はいつもスマホを眺めているからである。駅で見れば、分かるでしょ。スマホを一生懸命眺めている人、たくさんいるでしょ。あの若者達引き込めれば私たち勝てます。

その上で選挙の不正を防ぐため、全ての投票所で出口調査をし、ムサシなどを使った票操作ができにくくする事で、私達は晴れて勝利を手にすることが出来るわけです。

そのためには若者の心をつかむネット活動をせねばなりません。私は、それに最も有効なのはマンガだと思っています。若者が求めている状況の打開策を漫画を使って説明する。そして、今、どういう危機にこの国が陥っているのか、ネットコミックを通じて若者に伝える。そのマンガで示された解決策を現実の政治家が主張し、同時にそれを妨害する連中の魂胆までもマンガで示せれば、統一候補に集約する必要があり、投票に行かなければいけないと考える若者が多くなる。その上で、全ての投票所で出口調査をし、選挙の不正をしにくくする。

これが、私が考えた組織票に打ち勝ち、市民が政治をとりもどす方法です。弱者が強者に打ち勝つためには、徹底的に現実的になる必要があります。この策は、私の現実と思われる視点から、消去法的に導き出された状況の打開策です。納得して頂けたでしょうか?

戦略的には、各個撃破をされないために1つまとまる。それだけです。そのためにマンガを使う。マンガで楽しみながら政治を勉強し、若者が選挙に行く、そして皆で一つにまとまり、一点突破をする。これがこの作戦の主旨です。