何かこう…ヒトラーについて書きたくなったので、今日はヒトラーの大衆扇動術について書きます。パチパチパチ!!!ヒトラーの大衆扇動術というツィートを見て、とても沢山リツィートされているので、自分も便乗してみたいと思います。パチパチパチ、アイルヒトラー!!!
- ヒトラーの大衆扇動術(下線については…まぁ気にするな!笑)
- https://twitter.com/Copy__writing/status/426170109816610816
私は、NHKのドキュメンタリー「ヒトラー」を見て、あるドイツ人の回想がいつも心に残っています。
- カラー化された白黒フィルム 第1回「ヒトラーの野望」6分50秒 ヒトラー演説
- http://www.nicovideo.jp/watch/sm12375007:movie:W425
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ヒトラーは、千年帝国など、壮大なビジョンでドイツ人を熱狂させました。しかし、その演説には、実際にヒトラーの演説を聞いた人の感想にあるように実体がまるでなく、ひたすら敵を設定して、それを批判することで自己を正当化し、大衆を設定した敵(ユダヤ人)に対して怒らせ扇動し、アーリア人こそ、世界最高の民族だと人の正義感やプライドをくすぐり、言葉巧みに騙したのです。ある意味、プライドが高く、正義感が強い人ほど、彼の演説に騙されやすかったといえるでしょう。そう思うとビスマルクの有名な格言が思い起こされます。
ビスマルクの言葉
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
アドルフ・ヒトラー『我が闘争(Mein Kampf)』 ドイツでの刊行容認へ
http://irorio.jp/office_motoori/20140125/106074/
独裁者に騙されないためには、その手口を歴史から学ぶことが大事ですね。私はヒトラーのドキュメンタリーを見たので、その種の手口は、おぼろげながら覚えていたのですが、基本的に彼の扇動術は幼稚園児の喧嘩と同じだという事です。プロレスごっこで悪役を設定し、その悪を倒すために正義の味方が結成されるというありがちなストーリーです。まぁなんていうか恥ずかしい位、微笑ましい話ですね。(笑)ですが、歴史を知っている現代の私たちから見れば幼稚なストーリーに大の大人のドイツ人が騙され、そして、ユダヤ人の大虐殺が行われたのは、周知の事実です。
- オーストリアのマウトハウゼン強制収容所:バラック前に整列させられた囚人。
- 髪を切られガリガリに痩せた囚人達、死体の写真よりもある意味、残酷
- 引用元:http://www.geocities.jp/torikai007/bio/anne.html
こういう扇動術を使ってくる人間が出てくると警戒しておいた方がいいと歴史が教えてくれます。誠実な人間がこういう手段を使うでしょうか?使いませんね。そういうやり方を使わず、やろうとするはずです。なぜならば、そのような前例を作ることは、独裁者の台頭を批判できなくなってしまうからです。だから、常識的なインテリ、誠実なインテリは、そう言う事をしないのです。
これをやる人間は、手段を選ばないわけですから、危険な存在です。ですが、この中で敵への恐怖が、そういう警告をかき消してしまう。つまり、敵に勝つためにはなんでもするというモラルハザードが起きるわけです。しかし、それこそがミイラ取りミイラということになるわけです。皮肉なことに、正義感の強い人ほど、この罠にはまりやすいのです。ヒトラーの扇動術は、そういうモラルハザードを起こして、支配するという手法なんですね。正に敵の敵は味方、そして、敵を倒すには、悪魔とも手を組む、しかし、悪魔の方がずっと人間よりも上手なんですね。そうやって、人は悪魔に魂を売るわけです。その結果、悪魔が繰り出す契約書にサインをし、後になって後悔をすることになるわけですね。