SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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ワルの基本

最近、時々思うのは、「なぜ、人を疑うということを知らないのか?」というものだ。例えば動物だったら、長年、人間と暮らしてきて、人間を怖がらない。お互いの間に平和な時間が続いたため、本来恐れるべきものを恐れなくなるというのは分かる。恐怖というものが学習によって成立し、その恐怖が消滅するのもまた学習によって成立するという事なのだ。

だが、平和を学習した人々が、平和ではないものの登場、原発メルトダウン、独裁的な法制の台頭に、恐怖を感じないのは、健全な姿とはいえない。それは自らを脅かすものに対して、あまりにも無防備であり、危険な状態だ。

だが、そうなってしまうのも多少は分かる。平和な世界が続き、平和でない状況が何なのか忘れてしまっている社会において、それについて知っている者が、僅かしかおらず、経験のない状態は、恐怖の学習が行われていないのだから、恐怖自体が成立しないのも分からなくはない。そう言う時、ビスマルクの言葉を思い出す。

 愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。

つまり、ビスマルクが言う愚者の場合、経験で学習するのだから、それが実体を伴わないと恐怖が成立しない。賢くて歴史を知っていたり、あるいは、愚かだけど、平和でない世界にいた人間は、危険を察知でき、恐怖を理解できる。

私の場合、歴史を少しかじり、同時に、いじめられて平和でない学生生活を送り、家に帰れば、祖母がいて言論統制の世界だったので、いじめられることで悪の特徴を学習し、祖母の独裁により、独裁がいかにマズイのかも身を持って知っている。よって、私は、図らずも恐怖を学習している。言論統制が怖いのは、どんな感じなのかというと、家に帰ると空気が重い、口に鉛が入っているような閉塞感だ。

権力の恐怖が分かっていない、悪を理解していない、非常に無防備で、まるでネズミが猫の前を警戒もせず、歩きまわるような危なかっしさ。嘘をいう人間を見破れない。

絶対、相手にしてはいけない人種がいること、人を信じたい人は、基本的に人が裏切るということを信じたくない、だが、その客観的事実よりも己の主観を優先する甘さが他の人間を傷つける時、私は非常に怒るわけだが、その怒りも、恐怖を知っていればこそ理解できる。

恐怖が分かってないない人には、それが分からない。恐怖は学習するものだから、本を読んで理解するか、経験で学ぶことになる。私は小泉の郵政選挙に騙されはしなかった。なぜかというと、彼が他人を操るテクニックをいくつも使っていたからだ。そのテクニックを平和でない生活から知っている私は、すぐに「こいつはヤバイ」と分かった。私の右脳に、悪のイメージがインプットされているから瞬間的に分かる。そして、右脳が警告すると、左脳が分析し始める。だが、多くの人の右脳には、悪のイメージがインプットされておらない。

だから、言葉でいくら説明しても右脳の部分は伝えることが出来ない。その代わり、どのようなテクニックがあるのか伝えることが出来る。そして、そのテクニックを使う動機も添えて、説明したいと思う。

1.二項対立で正義と悪を決めて、自分を正義と設定する。

  • これを行う動機は、明らかに自分が不正義をやることを自覚的に分かっているがそれをカムフラージュし、その上、支持を求める手法である。なぜかというと、それが本当に正しいのならば、二項対立をわざわざ設定する必要がないからだ。

2.情報カットによる正義の演出

  • これを行う動機は、都合の悪い情報をカットすることによって、自らを正義と設定することを目的とする。これも、正義を設定したいという動機が強いのは、大抵、悪を実践しているからである。子供の頃、よくクラスメートにこれをヤラれました。しかし、なぜか、彼らはそれをやる時、正直にも特定の表情をするのですぐに私には分かってしまいました。(誰でも分かりますねバレバレです)

3.困難を設定し、本来の問題をカムフラージュする

  • これをやる動機は、情報の陽動とも言えるもので、〜できないから、これを正当化する。本来、正当化できないものを、「困難」「不可能」を設定することで相手に妥協を強いる手法、これは、実際には、そう言う困難などなく、演出された困難であることが多い。実際にある困難な部分を誇張したりしてやると、より、リアルに訴求できる。例えば、国際競争ガーという困難を設定して、本来認められない、賃下げや雇用カットを認めさせる。でも、実際は、それによって得た利益を配当金や内部留保にして着服するみたいなパターン。これは官僚がよくやる常套手段。本来の景気悪化の問題は、企業の配当金や内部留保が巨額すぎるのが問題なのを、国際競争ということにして、労働者に妥協させる。

この3つを理解するだけでも、かなり世の中のウソを見破れる。ワルのやっていることは、ワンパターンだからね。そこで、ワルの特徴についても説明したい。これは基本的なセオリーでだれでも知っていることだろうが、上記の嘘のテクニックと併用すると、より効果を発揮する。

1.ワルはつるんでる

  • ワルは連携している。必ず、何らかの形でつるんでいる。なぜつるむのかというとワルだからである。悪事をしている自覚があるため、常に、その悪を否定する他の悪や正義と戦うことになる。よって、防衛的な側面からつるむのと、弱者から搾取するためにつるむ。小泉や安倍はワルだから、つるんでいることは、大体分かる。本来つるんでいるはずの似たような思想を持つ悪同士が対立構図を煽るのは不自然と感じたら、上記の嘘のテクニックの1を参照すると、その動機が分かる。


2.ワルはエゴのリアリストである。

  • ワルの発想は、モラルを超越したところにあり、エゴ、特に「私利私欲」という観点から、説明できることが多い。ワルは嘘を言うが、一つだけ正直なのは、自分の利益に対しては非常に忠実である事である。よって、ワルの動機を調べたかったら、ワルの望んでいる「利」の部分を把握し、それをやるのに、モラルを度外視した上で効率的に実行したらどうなるか、考えるべきである。邪の道は蛇というが、通常、モラルの中にいる人は、このモラルを度外視した邪の発想が理解できない。ワルの利益を把握し、ワルになったつもりで考えてみると、非常にクリアに分かる。なぜなら、その部分においてワルは正直だからである。金の動きは、利を把握する上で、非常に有効だ。

3.ワルは、こちらが困ることを率先してやる

  • ワルは、自分の利益になることであれば、他人を顧みない。だからこそ、ワルなのだが、彼らの行動を把握するのには、より優秀なワルほど、コチラが最も嫌がる手を使ってくる。よって、ワル、特に優秀なワルとの対立では、最悪の事態を想定するのは基本である。だが、大抵は、一番嫌なことというのは、専門知識を必要とするものであったりするので、非常に厄介で素人では手に負えない事が多い。よって出来るだけ、こういうワルには近づかないのが得策である。例としては、小泉の脱原発発言、ワルに免疫のない平和な人々を囲い込み、支配するのが目的。それを分かっている人間は、乗ってはいけないとわかるが、平和な人々はそれがわからない。しかも、そちらのほうが多数派である。非常に厄介。

ワルの基本、だれでも知ってる一般知識を整理しただけだが、これを直感で読み取るセンスを持つと、一瞬で見破るなんてことも出来るかもしれない。情報は整理して、つなげて訓練しておくと、瞬時に引き出せるようになる。私は、子供の頃のいじめによって毎日訓練されていたようなものだった。だから、訓練された私の目から見ると、甘いと映るのかもしれないと、これを書いてみて思った。