SKY NOTE

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アメリカのデフォルトから見るTPP

アメリカがデフォルトを起こしそうな状況が報道されている。

 米デフォルトのタイムリミットは、10月17日
 http://newclassic.jp/archives/906

リーマンショック以降のアメリカの尋常でない状況を見ると、TPPが危険なものだということが分かるのだ。つまり、アメリカはキャッシュの飢餓状態にある。世界中からキャッシュをかき集めなければ、国がもう成り立たない。アメリカという国がそう言う瀬戸際に立っていることを認識した上でTPPが経済植民地政策であるという理屈は、理解できると思う。つまり、各国から自由貿易と銘打って、それぞれの国のキャッシュを規制緩和によって引き出し、自国のキャッシュ不足を補填するつもりであると考えれば、キャッシュを持っている日本にとってTPPがいかに危険であるか、分かろうというものである。

TPPで最もターゲットにされる国は、キャッシュを持っている日本なのである。そして、周辺国は、そのお零れに預かるべく、アメリカと連携したりしている。だが、自国の都合が悪くなるところもあるので交渉がうまくいかない。それが現在の状況である。マレーシアのマハティール元首相などは「TPPを批准してしまったら我々は再び植民地に戻ってしまう」と公言しているほどだ。マハティール首相といえば、アジア通貨危機の際に、ただ一国だけIMFと対立し、最も軽微なダメージで、あの未曽有の経済危機から脱出した国の指導者である。その舵取りをした優れた指導者のマハティール元首相が、そう言っているのだから、間違いはない。

街頭でTPPの危険を訴えても、誰もが耳を傾けること無く通り過ぎて行く、だが、恐らく、その目には「アメリカがそんな酷いことをするはずがない」という意識がありありと見える。だが、どんなに品格のある人でも、飢えれば、まるで犬がめしを食うように卑しく食べる事もあるでしょう。アメリカという国が、デフォルトを起こすというのは、国自体が飢えているということなのです。それは、アメリカという国が無計画な戦争、富裕層の短期的な利益を代弁する歪んだ経済モデルを採用し続けた結果であって、時間とともに国が衰亡することは数十年前から分かっていたことです。今のアメリカがそう言う状態であることを認識した上で、そういう飢えたアメリカが推進しているTPPが、どういうものか考えていただけると、ISD条項の危険性、国民皆保険制度を破壊し、日本の医療市場を飢えた狼のように喰らい尽くそうとしていることが、わかろうというものです。あの国が飢えた国であるという現実を、デフォルト寸前という状況で、私たちは見ているのですから、その現実を直視し、TPPに組せず、自国のキャッシュを保全し、自分の国を守っていく必要が有るのです。

そういう意味では、童話の赤ずきんちゃんに似ていますね。狼がアメリカ、赤ずきんちゃんが日本といったところでしょうか?狼に騙されたら、飢えた狼に食べられてしまいます。日本は赤ずきんちゃんのように機転を働かせて、ドアを閉め、特区法案という形で煙突から入ってくる狼に対しては、煮え湯を用意して待っていましょう。そして、狼を家から追い出し、平和な毎日を暮らす。それが今、必要なことです。