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SONY、24bit 192KHz ハイレゾウォークマンF880発表

ソニーウォークマンがやっと、ハイレゾ音源に対応した。型番はF880シリーズ。

 AV Watch:ソニー、24bit/192kHz対応ハイレゾウォークマンF880」
 http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20130925_616382.html
 

ハイレゾ音源とは、従来のCDよりも格段に細かい音まで再現できる。映像で言えば、4Kディスプレイみたいなものである。どれくらい細かいかというと...

CDとの比較
        CD     → 24bit音源
音の細かさ   16bit(6万)→ 24bit(1677万)256倍細かい音レベル
サンプル周波数 44.1kHz  → 192khz(1秒に19万2000回サンプリングする)
周波数特性   20Hz~20kHz→ 20Hz~40kHz(人間の可聴帯域は20Hz~20kHz)

1000倍細かい音が再生できる(256倍×4倍)
 16bit→24bit:音の細かさ256倍(65536段階→1677万段階)
 48KHz→192KHz:音のサンプリング回数4倍

256倍×4倍=1000倍の音の細かさを再現できる音源フォーマット(FLAC/Apple Lossless)を再生できる。しかし、多くの人々が持っている音源は、CDやMP3などの古いフォーマットで記録されている音源であり、そのままでは、その1000倍細かい音まで再現できる高品位な音を楽しむことは出来ない。これは映像で言えばフルHD(1920×1080)のディスプレイがあっても、640×480ドットのDVDコンテンツしか持っていない状態だ。それをアップスケールしてくれる機能がF880以降に搭載されたDSEE HXという機能で、16bitの音源を24bitに44.1/48KHzの音源を192KHzに、それぞれアップコンバートしてくれる。残念ながら、この機能は12月予定のファームウェアアップデートで使えるようになるというの話なので、その性能を確かめるのには、あと少し待たないといけない。

 「エルガー: 愛の挨拶」(24bit/96KHz ハイレゾ音源 80MB)
 http://vmorita.com/bbs/audio/read.shtml?bbs=forum&tree=1&tree=1&no=6&l=0

  • PCの音質設定を24bit/96KHzにしないと音質は良くならないので、注意!MacだとAudio MIDI設定という設定項目があるので、そこから設定して欲しい。Windowsにも同様の設定があると思う。もし、そう言う設定がない場合は、そのハードウェアは、その機能を持っていないということなので、F880シリーズを買うか、外付けのハイレゾ対応のUSBオーディオなどをつけるなどして、対応して欲しい。

アップコンバートの効果については、音のステレオ感が増し、よりクリアになる傾向がある。元々のハイレゾ音源には劣るが、確かにCD以上の音質にはなる傾向がある。何でそういうことが分かるかというと、フリーのアプリでMP3ファイル(16bit/44.1kHz)をアップコンバート(24bit/96KHz)する事ができるからだ。

 AudacityMac用のフリーの音楽編集ソフト)
 http://audacity.sourceforge.net/?lang=ja
 Windowsでも、そういうソフトがあると思うので探して(汗)

大体、音質の良い曲ほど、アップコンバートの効果が高い。しかし、そうすると、非圧縮の24bit/96KHzファイルになり、1曲80MBになってしまったりするので、全てのライブラリを変換してしまうと、ハードディスクが大変なことになる。しかし、DSEE HXという機能を使うと、圧縮音源からリアルタイムで直接、アップコンバート再生できるので、從來のライブラリファイルを変換処理すること無くアップコンバートの恩恵に浴することが出来る。PCのソフトでもそういう事ができるものもあるが、非常にPCの負荷を食う傾向があり、電力の無駄遣いである。そういう意味でF880シリーズの肝は、このDSEE HXなのだが、この機能が使えるのには12月のファームウェアアップデートまで待たないといけないというのが、残念。自分的にはMacからアップデートできるんだろうかと不安になる。ちなみにDSEEは、HXじゃないとダメ、通常のDSEEだと、MP3の圧縮音源の補完処理しかしてくれず、ハイレゾに対応していないので、「HX」がついているDSEE HXを選びたい。

そういう意味で、今回のハイレゾウォークマンの登場によって、ハイレゾ音源対応ソフトの普及が進んでほしいと願うばかりである。本来のハイレゾ音源を聞くと、どのように感じるかというと、音の広がりが格段に上がり、一皮むけた音になる。そして、人を感動させる音になる。昔、レコードの曲では涙が出たが、同じ曲をCDで聞くと涙が出なかったのだが、ハイレゾオーディオは、音楽本来の人の心を揺さぶる音が出ていると感じる。実際、ハイレゾ音を聞くと脳波にも影響があるらしいことが諏訪東京理科大学の実験によっても明らかになっている。

 ハイレゾオーディオシステム
 https://www.mr-soumu.com/service/construction/audio.html

レコードの音を知らず、CDクラスの音しか聞いたことがない人も世代的には多いと思うので、ハイレゾオーディオの音をぜひ聞いてみて欲しい。できれば、高級なヘッドフォンやスピーカーもセットで聞いて欲しい。きっと満足すると思う。そして、同時に従来の音がいかにダメだったか感じることになると思う。自分もオーディオにこだわっていたことがあったがCDの音では全然満足できず、オーディオをやめてしまったのだがハイレゾ音源を聞いて、考えが変わった。安物の2000円のスピーカーでも十分、ハイレゾ音源の音質を感じることが出来る。それだけ優れているので、よりもっと高品位なスピーカーやヘッドフォンで聞きたくなったりする。今回のウォークマンは、そういう高品位なオーディオフォーマットを普及させると思うので、高く評価したい。だが、もっと早く発売して欲しかった。以前、「ハイレゾにいつ対応すんの?」とSONYの営業の人に聞いても「ウチも研究中なんですけどねーまだです」みたいな話ばっかりだった。やっと、ハイレゾに対応してくれたので、平井社長になって良かったと感じる。社長が変わると会社変わるなーと思う次第。

超長い前置きが終わった所で、F880シリーズの仕様をば...

NW-F880シリーズ
発売日:10月19日
店頭予想価格
・NW-F885 16GB(27000円 ブラック、ホワイト、ブルー、ピンク)
・NW-F886 32GB(30000円 ブラック、ホワイト、ブルー、ピンク)
・NW-F887 64GB(40000円 ブラック、ホワイト)

仕様
・アンプ部:S-Master HX(ハイレゾに対応したSONY独自のデジタルアンプ)
・補完回路:BSEE-HX(12月予定のファームウェアアップデートで使用可能)
・操作:ハードウェアキー(再生/停止、曲送り/戻しボタン)
・OS:Android 4.1(Androidのソフトが使える)
・プロセッサ:OMAP4 Coretex-A9 デュアルコア1.0GHz
・I/O
 ・デジタル音声出力(WM-Port 専用I/O?)
 ・Bluetooth (A2DPAVRCP/OPP/HID)Bluetoothを使うと、音質が劣化する
 ・無線LAN
・対応フォーマット(24bit/192KHz)
 ・ハイレゾ音源:WAV、FLACAIFFApple LosslessDSDには対応しない)
 ・通常音源  :MP3、AACWMAATRAC
 ・ビデオ:MP4、H264(High/Main/Baseline Profile)、WMV
     (1920×1080 20Mbpsまで)
 ・写真 :JPEG
・バッテリ
 ・音声再生時 :35時間(NC OFF時)
 ・ビデオ再生時:約20時間(NC OFF時)
 ・Bluetooth利用時:約24時間
・ディスプレイ:4型/480×854
 ・トリルミナス:像/写真を鮮やかに表示できる
 ・オプティコントラスト:液晶が1枚のガラス板のように見える
NFC(対応機器でペアリングが簡単にできる)
・FMラジオ(災害時に便利)

・サイズ:縦 116.6mm×横 59.9mm×厚み 8.5mm
・重さ :約103g
・付属品:USBケーブル、EXヘッドフォン、イヤーピース(S/M/L)