SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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権威という虚構に騙される人々

放射能の問題を軽く見ている人たちの姿勢に共通しているのは「上から目線」で說明した気になっている所。上から見ることが根拠になっていると思っている事自体が笑止とも感じる馬鹿さ加減なんだけど、TPPに関しても同様の白痴レベルの人が多い。

例えば、「TPPは国際条約だから、国内法を上回るのは当たり前だ」なんて、国内の選挙で選ばれた議員で構成された議会によって決められたルール(国内法)、つまり、主権在民という民主主義の基本概念を国際条約だからという理由で、あっさり否定してしまうところが、もはや、何を言っても無駄だと思えるくらい白痴なのだが...多分、国際条約という大きなブランド(権威)に謙っていれば、自分は正しいポジションにいられるみたいな程度の考え方なんだろう。超恥ずかしいので、かわいそうだから、そういうコメントは消してあげた。なぜなら、自分は民主主義の基本もわからない馬鹿ですと正直に言っているようなものだから。民主主義国の国民であれば、主権在民の概念位は、理解していないといけない。なぜなら、自分たちの権利を担保するルールそのものなのだから、それを民衆に選挙で選ばれてもいない連中が決めた国際条約の下に敷くなんて、自分たちは、奴隷になりますと言っているようなものではないか。ある意味、上から目線で、私は奴隷になりますって言ってるんだから、スゲー主張だと思った。どーゆう上から目線なんだと。

彼らに共通しているのは、権威主義であるということ、権威が言っていることに盲従するバカってことかな。そこに疑いを抱かないか、あるいは、それを恐れるために逆らわない、それが日本人の悪癖である。この自らの悪癖に対する反省がない限り、恐らく、日本人は再び戦争をするであろうし、また、原発事故のような問題も、再び起こるであろう。それらは国民の自らの脆弱さに対する反省の無さにある。

私の母は、よく騙される。その度に私は、その片付けに右往左往することになる。だから、人に迷惑をかけるという点で、ダマされることは罪である。しかし、母は反省をせず、同じ過ちを繰り返す。母には悪意がない、だが、その結果、片付けに奔走するのは私だったりする。悪意のない悪、無自覚な悪、それが日本を戦争に駆り立て、そして、荒廃させた。原子爆弾も落とされた。しかし、それだけ酷い目に合っても、何ら反省のないのが日本人である。戦前、天下の悪法の治安維持法が可決しそうな時、戦争を防ぐために言論統制に反対した学生たちを無視したのは他ならぬ国民自身である。今また平成の治安維持法に相当する法案群が自民党によって提出されて、日弁連なども秘密保全法などに反対しているが、国民は、無関心である。後になって知らなかった。分からなかったと言い訳をしても遅いのである。事前に警告をしていた者達の声を黙殺したのは、他ならぬ国民自身なのだから。

騙す方も悪いが、騙される側にも問題がある。過去の治安維持法という悪い事例があるのに、同じような法律群が提出されていることを警告する人々の声を現在の日本人も黙殺している。自ら黙殺しているのだ。自分たちを守るために立ち上がるのでは無く、それらをまるで腫れ物に触るかのように避け、関係ないと避けることばかりをする。だが、そうやって避けて行った先に、不幸な世の中が口を開けて待っているのだ。でも、そういう悲劇があっても、その責任を、多くの日本人は、騙したほうが悪いといって、大合唱をするであろう。だが、そんな見え透いたウソに騙される方も悪いのだ。過去から学んでいればすぐ分かるウソを、見破れないという自分たちの弱さを自覚することなしに、再び騙されないということが出来るだろうか?

やはり反省のない国民は、再び過ちを犯すのだろうか?それとも学習して、騙されず、そして、民主主義を守りぬき、自分たちの権利を自分で守れる強い国民になっているだろうか?