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ルネサス、省電力ルータアーキテクチャを開発、最大70%の省電力を実現 2012.6.27

ルネサスエレクトロニクスは、日立情報通信エンジニアリングと大阪市立大学と共同で、省電力化ルータ・アーキテクチャの研究成果を報道発表した

 ルネサスらが省電力化ルータ・アーキテクチャを開発、
 評価システムで最大約70%の省電力を確認
 http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20130627/290253/

共同研究
ルネサス エレクトロニクス
・日立情報通信エンジニアリング
大阪市立大学

発表によると、従来のルータは、トラフィックの付加にかかわりなく、常に100%の処理能力で動作することを前提にしてきたという。この為、トラフィックの少ない夜間や休日などでは、消費電力の無駄が生じていた。

今回は、IPネットワークの信頼性を損なわずに、トラフィックに応じて処理能力を調整できるアーキテクチャを開発した。

1.ネットワーク機器を独立動作可能なコンポーネントに分割
2.トラフィック量に応じて各コンポーネントが必要十分な処理が行える様に電力制御
3.各コンポーネントには2つのスタンバイ状態をもたせた
 ・省電力性は低いがアクティブへの高速復帰が可能なホット・スタンバイ
 ・復帰に時間を要するが電流消費がほぼゼロのコールド・スタンバイ

ルネサスは、研究成果を示す評価システムをICとボードで政策、その結果、0〜40Gbit/sの領域において、最大で70%の電力削減効果を確認した。また、コールドスタンバイからアクティブへの復帰にかかる時間は210マイクロ秒という短時間で復帰できることも分かった。

同研究は、省電力ルータをネットワークに応用するため...
・帯域計測手法
通信プロトコル設計
...などの研究を行い、その有効性を確認しているという。

ルータが常にトラフィックに関係なく電力を消費している状態に疑問を持っていたが、それが出来るようになったという研究らしい。これが一般のルータにも応用出来れば、かなり電力消費を抑えられる。特に注目はコールドスタンバイ状態から復帰が210マイクロ秒で復帰できるということは、使っていないときには、殆ど消費電力をゼロに近づけることに出来るということであり、非常に素晴らしい。FTTHに使われているルータ、早くこのアーキテクチャを採用して、使っていない時に電気を使わないでほしい。

この省電力ルータ技術は、原発1基分(年間52億kWh/稼働率60%×100万kW)に相当する。
現在、FTTHのルータの消費電力は20Wだが、それがこの技術で10Wに半減すると仮定し、それが日本の全世帯(5000万世帯)に普及したと仮定すると、どういう事になるか計算してみた。

10W×24時間×365日×5000万世帯=43.35億kWh×送電ロス係数1.11=48.16億kWh
(送電ロス10%:1÷0.9=1.11)