なんと1000TBも記録できる光学ディスク技術が紹介されている。
DVDの容量4.7ギガバイトを1000テラバイトに増やす技術が登場、その仕組みとは?
http://gigazine.net/news/20130621-dvd-boost-1000-tera/
仕組みは、通常のDVDが650nmの赤色レーザーを使用している点に対し、それぞれ違う色のレーザーを、ずらして交差させ、色の合わさった部分の小さな点が9nmとなるらしい。
つまり、タテヨコ1/72の点が作れるようだ。記憶容量はその2乗の72×72=5184倍記録できる計算になる。つまり、ディスク1枚あたり4.7GB×5184倍=単層で24TB記録できる計算になる。これを40層程度、記録すれば1000TBという計算になる。点が小さいので、より層が薄く出来るという見込みなのだろう。
DVD:650nm(単層:4.7GB、2層:9.4GB)
BD :405nm(単層:23GB、4層:100GB)
新技術: 9nm(単層:24TB、40層:1000TB)【推定】
そして、既存の技術の応用で可能らしいだという。確かに、その可能性が感じられるうまいやり方だ。ただ、レーザー出力が安定しないと思うように交差点を形成できない技術のように見える。その点は、うまく制御して対処するということなのだろうか?
これだけの容量が光学ディスクに記録出来れば、しばらく光学ディスクがバックアップ用途として使われることになりそう。もっと言うと、バックアップディスクは2枚でいい。あまりにも大容量なのでエラーが生じたら、大損害なわけで、たった1枚に、全ライブラリを記録するというのは怖い。もっというと、これだけの容量のデータを記録できるのならば、でかい12cmディスクではなくて、保護カバー付きの8cmディスクで使いたいところだ。8cmディスクでも単層12TB、十分な容量だ。5cmのディスクでも4.5TBくらいかな、スゴイな。アイディアがコロンブスの卵、このアイディアって、半導体の製造装置にも使えそうな気がする。
好きなアニメライブラリを1枚のディスクに最高画質で記録という野望も可能にするというアニメオタク垂涎の記録が可能となる。もちろん映画でも可能だ。これでディスクラックを探し回る必要はなくなる。動画の場合、H.265と併用すれば、さらに2倍ということになり、単層48TB級のライブラリをディスク1枚に収納できる計算になる。これだけ容量が大きいライブラリだと、インデックスファイルを光学ドライブに記録すると同時にフラッシュメモリをキャッシュで使ったほうがいいかもしれない。そういう意味で、3.5インチケースにフラッシュが搭載されて、インデックスキャッシュとして機能する構造にした方がいいだろう。書き込み時にディスクとフラッシュに同時にインデックスを書き込み、読み取り時には、フラッシュからファイルインデックスを手に入れて、ディスクからデータを読み込むほうが効率がいい。ケースのフラッシュのI/Oは、TransferJetみたいな非接触I/O技術。