SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

Pref..
Speech
STOP
Follow..
QR Code
|◀
▶|
QR
×
voice
volume
0
rate
0
pitch
0

大人騙し状態の日本(見え透いたウソに何故日本人は騙されるのか?)

よく考えてみたら、新しいMacProは、非常によく出来たハードだった。しかし、Appleが優れた商品を出しても、全く意に介さない自分がいた。私は一体、何を考えているのか?どうしてしまったのか?

私は、どんなに素晴らしいものを見ても、改憲、改正児童ポルノ法による言論統制で自由がなくなったり、TPPで移民が入ってきて仕事がなくなり、医療費が上がって徐々に金を搾り取られて貧困の淵に叩き落されることをイメージしたら、どんな素晴らしいことも、全く無意味なような気がしている自分に気がついた。

不安という蓋が、私の心を閉ざしていた。そのことに気づいた時、私の心の不幸は、社会の自浄能力の低さにあると感じた。マスコミが原因であることは分かっている。しかし、インターネットがあるし、だれでも出版できる。誰でもテレビになれる。でも、しかし、沢山の人を動かすには至らない、信用がないからだ。いくら真実を言っても、信用がなければ、聞いてすらもらえない。でも、日本人て、どうしてこんなマスコミの幼稚な嘘に騙されるんだろうと考えていた時、昔、聴いた、マジシャンのエピソードを思い出した。Googleで検索したら、見つかったので、それを引用

大人騙し:http://marks.exblog.jp/4497921

子供騙しという言葉がある。辞書を引くと「子供をだますように単純で幼稚な事」と書いてある。しかし昔、あるマジシャンに聞いた話によると手品で一番難しいお客さんは子供だと言っていた。確かに子供はすぐに騙されるが一度ネタがばれてしまうと絶対に2度と信じてもらえないそうだ。でも大人は信じるまでは時間が掛かるが一度信じてしまうと盲目的になりやすいそうで、面白いのは頑固な人であればあるほど、一度信じてしまうとこれはネタですと言っても言う事を聞いてもらえず、逆に怒られてしまうそうだ。これは、一度信じてしまった自分を否定したくないと言う気持ちが働くからではないかと、彼は推測していた。

アメリカの調査会社が発表したところによるとアメリカ国民の46%が未だに「サダム・フセインイラク大統領は9.11テロを個人的に支援していた」と思っていると言う。 <中略> 9.11テロで亡くなった人の数は2,974人とされているが、イラク戦争でなくなった兵士の数は2,899人となり、戦場でなくなった兵士の数はテロ犠牲者の数を上回ってしまった。もっと言うならこの戦争でイラクの罪なき一般市民は5万人が死亡し、アメリカがこの戦争に費やした戦費は51兆円を超えている。

こういう風に数字を並べてみると何とも理不尽な話だと思うが、これが一度信じてしまった大人の悲劇と言うべきなのかもしれない。信じた自分を否定したくないために政府が出任せで言ったヴァーチャルな話を事実と思い込み、思考停止してしまう。これは決してアメリカだから起きた話ではなく世界中の何処でも起きる話だあり勿論日本でも起きる話だし、今現在起きている話だとも言える。

この文章を読むと、問題は、真実かどうかと言うよりも、自尊心の問題であることが分かる。自分が、あまりにも酷い間違いをしてしまった時、それを認めるのには抵抗があるはずだ。誰しも悪人になりたくないのだから、だが、本当の悪人とは、間違ったことを間違ったままにして、傍観することではないかと思う。人は誰しも過ちを犯す。完璧ではない。だが、その過ちを正さないばかりに他の人が苦しむ事が分かっていて、それを無視することは、悪だといえる。本当の悪人になりたくなければ、間違っていることは間違っていると認めることが大切だ。子供のように。今、TPPや原発の問題で、自由貿易が正しくないんじゃないかと薄々分かっている人も原発は問題だと思っている人がいるのならば、それを認めることから始めよう。間違いを犯すのが悪人ではない、それを正さない人間こそ悪人である。善人とは、間違いを正せる人であって、いわゆる正しい人ではない。善とは、正しさではなく、人を慈しむ心から生まれるものであり、それ故に、人が苦しむことを避ける姿勢にある。

  • 北米自由貿易協定によって家を失った家族
  • ある意味、投資家に骨の髄までしゃぶり尽くされた姿とも言える
  • TPPのような自由貿易協定の実態は、投資家の利益を最大化する協定である。投資家の利益とは、企業の業績であり、企業の業績の最大化とは、賃金の最小化、サービスコストの最大化なのである。

その姿勢なきものは、善人に非ず。悪である。間違ったからといって悪になるのではない、それを、見ないふりをすることこそが悪への道なのだ。だから、言いたいダークサイドに落ちるなと。

スターウォーズのルークと皇帝との戦いは、この正義と悪の葛藤を描いている。

善人であるのならば、オビ=ワンのようでありたい。オビ=ワンのかつての弟子のアナキン(ベイダー)は自己の執着を捨てきれず、ダースベイダーになってしまった。その反省の元、最後にオビ=ワンは自らベイダーのライトセーバーの前に倒れる。これは、弟子のルークに「(己への)執着を捨てよ」という最後の教えを身を持って諭すためであった。

  • Obi - Wan Kenobi Vs Darth Vader HD

自己の善(正義)への執着を捨てた時、人はダークサイドから開放され、真の善人になれるのだ。悪人になりたくなければ、善人であろうとするのではなく、人の事を思い、自らのちっぽけな自尊心(執着)をオビ=ワンのように切って捨てるのが真の善人の姿である。自分は、このオビ=ワンのシーンがスターウォーズの中でも一番好きである。


このシーンに正義の本質が描かれている

ルークが来たことを確認して、目を閉じて、ベイダーに切られる姿に、オビ=ワンの師匠としての最後の教えが込められている。そして、このルークへのオビ=ワンのメッセージこそ、今の日本に最も必要な考え方なのだ。
 
「自己への執着を捨てた時、そこから生まれる欲から開放され、人を本当の意味で慈しむ心が持てるようになる」 
 
(大抵、死ぬときになって人は、それに気づく、なぜなら、自分の時間がなくなりかけている事を自覚した時、欲というものがいかに儚いものか、否応でも悟らされるからだ)

この問題で、日本人に必要なのは、オビ=ワンのように命をかける必要はない、ほんの少しの自らの自尊心を切って捨てるだけでいい。それだけで、この国は救われる。