SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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無知とは悲劇である「グローバル」と「みんな」による洗脳

ドキドキMyLove(113-114)を見ていてTPPについて考えさせられた。
http://www.dailymotion.com/video/xujh75_dkdk113-114_shortfilms#.Ua5vU-v1s6M

父親のマンボクが脳腫瘍になり、余命いくばくかというストーリーで、手術をするとお金がかかって家族に迷惑がかかるから、マンボクは、このまま死を選ぶという。昔の日本のドラマにもお金がなくて肉親が救えないというストーリーはよくあった。今は、そう言うストーリーはない、国民皆保険制度があるおかげで、そういう事はとても少なくなったのだ。

TPPに入ってしまうと、この国民皆保険制度がなくなってしまうかもしれない。そして、お金がなくて肉親を救えない昔に逆戻りしてしまう。でも、政治や経済のことを、まるで知らない若者は、テレビの印象論だけの中身の無い報道に簡単に騙され、TPPを時代の流れだと全く根拠なく信じてしまい選挙にも行かない。そして、政治や経済のことを知っている中年や老人がいくら説得しても、彼等は時代遅れの人間が戯言を言っているとしか考えていない。これは、悲劇である。

何も知らない若者が最もTPPで割を食うというのに、そして、気づいた周りの大人達が彼等に正しい忠言をしているのに、彼らはテレビの嘘を信じてしまう。重ねて言うが、全くもってこれは悲劇である。

TPPの自由の意味
・賃金カット、首切りの自由
・長時間労働、残業代なしの自由
・薬代を高くする自由
・国の皆保険をなくして民間医療保険が儲ける自由
・強力な農薬、遺伝子組み換え作物の自由
・食料生産国が消費国を支配する自由

若者は世の中が、どれだけ汚いか知らなすぎる。私利私欲にまみれ、そして、それが極めて大きいことも、そして、それが社会の根幹にまで侵食していることも、何も知らない。老人は経験と知識で分かる。しかし、その経験も知識もない彼らは、簡単にテレビに騙される。以下に、日本のマスコミがどのようにして国民の敵になっているか書いてあります。

 TPPに入る事は国際的な弱い者いじめクラブに日本が入ること
 http://d.hatena.ne.jp/skymouse/20130314/1363216099

陰謀論ではなく、歴史的事実に基づいている事も、世界情勢をネットなどで知っていれば、つまり、知識があれば分かります。なければわかりません。経験も知識もないので、何が正しいのか分からず、人の話の筋を読み取ろうともしないで陰謀論と決め付ける。そういう愚かな人間であれば、バカをみるのは、あなた達ですとだけ、中年の私から若者に述べておきたい。私は奇麗事は言わない。本当のことをそのまま言う。

どうやって、人々が搾取されるか、説明した動画

OECD諸国との比較 : 医療、医療費、医療保険を考える(その5)
http://aruconsultant.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/oecd-74bd.html

このグラフを見れば、アメリカは、日本よりも3〜4倍、医療費が高いのに、平均寿命が低いことが分かる。コストが何倍も高いのに質が低い医療しか受けられないアメリカの実態が浮き彫りになる。TPPになると、このアメリカのようなシステムが日本に流れ込んでくる。グローバルという上っ面の言葉にだまされないで、その中身をよく見ないとダメだ。
 
TPPでどれだけ人々は貧しくなるのか?
http://d.hatena.ne.jp/skymouse/20130425/1366830995

北米自由貿易協定で家を失った家族の写真

素人の私が言っても、なかなか信じないと思うので、大学の先生のコメントも入れてみる。宇沢先生は、世界的に高名な経済学の先生です。

TPPによらない経済政策を提案する
http://bit.ly/12RfSnU
宇沢弘文 東大名誉教授は、スティグリッツ教授(ノーベル経済学)の師匠
1.宇沢弘文教授とは
2.TPPに対する宇沢先生の見解
3.スティグリッツ教授の処方箋から日本の景気回復を読み解く

以下に一部抜粋

  • 宇沢弘文:TPPは「社会的共通資本」を破壊する (2011年2月26日)

豊かな、文化的な、そして人間的な生活がね、営むことが出来るようなね条件を作ると、そのために、実は様々な暮らしの関税政策が必要なんですね。関税っていうのはね。それぞれの国がね。社会的安定と、それから持続的経済発展を求めてね。そして独自の立場から、関税体型を考えていくわけですね。あの〜...どの国もそうです。それを全く根拠のない自由貿易の命題をね、使ってね、関税障壁を撤廃する事が、あの〜なんかこう..素晴らしい世界を生み出すというようなね。「虚構」にとらわれていると、それはね。ジョン・ロビンソンも言ったように支配的な帝国にとって都合のいい考え方であるということは、私、繰り返し強調したいと思うんですね。

老人は、経験で疑う目を持つことが出来る。そして、その疑いとネットが繋がると、知識も得ることになり、真実が分かる。3.11以降、多くの人々が変わった。なぜなら、今までとは明らかに異質な報道がされたからだ。若者は、それが異質だと気づかない。なぜなら、過去の経験がないから。よって調べようともしない、だから、無知なのだ。そして、その無知が悲劇を生む。愚かな自分だけが悲劇となるのならば、それは仕方ない。実際は、他の人間も巻き込んで悲劇となる。つまり、迷惑だから、忠言をしているわけだ。バカがバカをみるのは、当然なのだが、そのバカの巻き添えを食らうのは御免なのだ。無知は迷惑だから、少しは知る姿勢を持つべきだと言いたいのだ。中学生でも学ぶ姿勢がある人間はTPPについて理解しているというのに、大人である者達が理解していないというのは、まったくもって恥ずかしいことだ。

若者の君達に中年の私が、義父からもらった言葉を授ける。少しアレンジして。

義父の言葉

 「だって」ではなく男ならば「なぜなら」と言え

この言葉は、男であれば、「だって」と言って、(女みたいに)他人に責任を転嫁すること無く、「なぜなら」といって自分の言葉に根拠を持てと言っている。私は多少それをアレンジして...(時代に合うように)

 「みんな」ではなく「なぜなら」と言え

「みんな」と言って全体に責任を転嫁すること無く、「なぜなら」と言って自分の考え方に根拠を持てと言いたい。

私がこうアドバイスするのは、テレビが流す印象論というのは、大抵、根拠がなく、うすっぺらなものだ。テレビはいつも「みんな」あるいは、それに類する言葉「グローバル」など、全体を示す言葉をつかって、自分の言質を正当化しようとする。しかし、本当に大切なのは、全体であるかどうかよりも、その中身がどうなのかなのだ。そういう根拠に目を配れば、印象論に騙されることはない。だから、私は若者にこの言葉を送る。ダマされないために。