SKY NOTE

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減点主義の欠点

減点主義をものに例えると、物を削るイメージとすると分かりやすい。削る度に小さくなっていくことが分かる。そのかわり、角がなくなり綺麗になっていく。だけど大きくはならない。加点主義は、物を膨らますというイメージに近い、大きくなるが荒削りなので、問題がある。人を成長させるのは、どっちがいいかというと、ある意味、どっちも必要なのだが、減点主義の場合、削りすぎてなくなってしまうことがある。というか、できる事も出来なくなるほど自信がなくなる事になりかねない。ある意味、減点主義による自尊心のブラックホール化、あらゆる自尊心を吸い込み、虚無の世界へ葬ってしまう。

よって、減点主義で人が育つのは、減点されてもマイナスにならないものを持っている人間だけである。もしくは、それに抵抗出来るだけの加点的補充が加えられていなければ、減点主義のメリットはデメリットになりかねない。もっと言えば人の成長を阻害する要因になりうる。

自尊心がマイナスにならないようにするのには、愛というプラスの要因がある。そういう人は強い、だから、人に愛されている人は有能になりやすい。子供のころ見たのは、勉強できる奴にも二種類あって、家庭がとてもいい所で、そんなに塾も行っていないのに勉強できる人、塾へ行って勉強できる人、一方は多分、愛の力で自然に頑張れる人、もう一方は塾によって人工的に頑張っている人、どっちが根本的に強いかといえば、前者である。なぜならば、一方は塾という補助輪が必要なのに対し、もう一方は充足した自尊心があるだけでいい。自分一人で十分なのだ。だから思う。減点主義は塾へ通っている人、塾で削り取られていく、もう一方は、愛の力で満たされている人、やはり、違う。人間としての強さが違う。減点主義は弱い。

エースをねらえ!に出てくる宗方コーチは、厳しいキャラクターだけど、減点だけをしている人じゃなかった。岡ひろみの才能を信じ、そこに愛があったからこそ、心の弱い岡ひろみのような弱いキャラクターでも頑張れるというストーリーが成立する。岡ひろみって日本人そのものである。自尊心とても低い、でも、宗方コーチや、愛川マキ、お蝶夫人、藤堂先輩、その他もろもろの愛に包まれていたからこそ、厳しい減点にもめげず、頑張れる。愛という加点のない減点主義は、人をダメにする。エースをねらえ!を見ると、愛がないと人はダメだと思う。特に岡ひろみ(日本人)のような心の弱い人間にとっては。

アニソン エースをねらえ! OP

この歌では、「コートではだれでもひとりひとりきり」と言っているけど、岡ひろみは、コートの外では、優しいお父さんお母さん、宗方コーチの優しい言葉、愛川マキの励まし、お蝶夫人のクールな叱咤激励など、一人じゃないし、信じてくれる人が沢山いる。だから、岡ひろみは頑張れる。コートという戦う場所では一人であっても、一度コートの外を出ると、とても愛に溢れる世界がある。それがこのお話の魅力。

そんな世界のない俺はどうなるんだ!(笑)と魂の叫びを言う人がいるかもしれないが、現実とはそういうものなのである。だからあなたはガンバレないんです。と言うしかない。強い人間は自分で自分を愛せる。宗方コーチなんかがそう。他人に愛を与えることが出来るくらいに成熟している。母親が弱かったから、自分が強くならなきゃいけないと思って強くなった。他人を守ろうという使命感で強くなった。そう言うキャラだと思う。宗方コーチの場合、人から愛を与えられて強くなったと言うよりも、与える過程で強くなった感じがする。愛を注ぐ相手がいるから、強くなれるみたいな人。