SKY NOTE

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GoogleChoromeが新レンダリングエンジン Blinkを開発すると発表

Googleが独自のHTML5レンダリングエンジン「Blink」を開発すると表明した。

 engadget:GoogleChrome用の新レンダリングエンジン Blink を開発。
 http://japanese.engadget.com/2013/04/03/google-chrome-blink-webkit/

Blinkは、WebKitをベースにしつつ、昨今のマルチプロセッサーに対応したマルチプロセスに対応するという。Chromeは他のWebkitブラウザと違うマルチプロセスアーキテクチャを採用していることがChromeの開発を複雑化させており、Blinkによって、その点を抜本的に改良するという。要するに今までの部分改修ではなく、大規模なレンダリングエンジンの改修によって、一気にアーキテクチャを一新する目論見のようだ。
 
 TechCrunch:GoogleがWebKitをフォークして新レンダリングエンジンBlinkをローンチ, 速さと単純性を追求

Googleによると、7つのビルドシステムを取り除き、7000あまりのファイル(計450万行あまり)を一度に削除するこのような大掃除によって、コードベースがより健康的になり、安定性が増し、バグが少なくなる)そして、その効果は、長期的には安定性が高まり、バグが減るとしている。これは、多分、継ぎ接ぎ状態で複雑だったものを、大改修によってシンプルにするということなのだろう。そして、それと同時にマルチプロセスに対応したHTMLレンダリングエンジンにして、マルチコアプロセッサーの恩恵をブラウザが受けやすくなるというのが、その主旨のようだ。

自分的にはHTMLのようなスクリプト言語そのものが、並列化に向いていないと思うので、どこかでクラス構造などを採用して、それぞれのコードの因果関係を明確にしてレンダリングエンジンが処理の細分化をしやすくするべきなんだと思うが、そのような抜本的な改革は、当分されない。(正直、今のプロセッサの性能から見ると、HTMLの表示は、あまりに遅いと思う)

Googleでは、V8(JavaScriptの並列化エンジン)で成し遂げたことを、Blinkによってネットワーキング、レンダリング、レイアウトでも達成したいと説明する。これは、マルチプロセス化の対象がネットワーク、レンダリングHTML5)、レイアウト(CSS)という事となるようだ。

ざっと見るとタブブラウジングがより快適になる仕様のように思える。つまり、複数のページを一気に読みこんでもプロセッサがマルチコアだと速度が落ちない感じだ。だから、ブックマークもいつも見るニュースみたいな感じで登録できるフォルダーが出来て、それを選択すると、複数ページが素早く表示できる状態になり、先読み機能も充実していて、読み込みがよりスムーズになる。そうなると、より多くのページが表示できることになり、Googleとしては広告効果が上がるという寸法のようだ。

自分的にはHTMLの表示は、とても遅くて、基本的に静的なので、昔のHyperCardのようなCardサイズに固定レイアウトされた画面に情報を動的に表示するみたいな規格がほしいと感じる。そして、画面の編集はHyperCardのようにカード単位、プログラム部分は、Prographのようにフローチャート式のGUI言語で開発できるみたいな、そういうレガシーアーキテクチャから完全に逃れ、誰でも自分の好きなアプリケーションを簡単に作れる開発環境が欲しい。そういう目線で見ると、今の開発言語は全然進歩していないといえる。未だにスクリプト言語で誰もがアプリケーションやホームページを作れるような単純さがない。ドローソフトのように画面をレイアウトし、HyperCardのようにインターフェースが作れ、Prographのようにプログラムできるような開発環境が出来ないものかと思う。