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南鳥島周辺の水深5600m海底底(地中3m)に超高濃度レアアース泥

東京大学(東大)と海洋研究開発機構(JAMSTEC)は3月21日は、南鳥島周辺の海底(日本の排他的経済水域内)、水深5600〜5800m海底で採取した堆積物のコアから海底下3mほどのところに、最高6500ppm(0.65パーセント)を超える高濃度の堆積物(レアアース泥)を発見した。複数の地点で10m以下の浅い地中からレアアース泥が出現する事を発表した。

 マイナビJAMSTECと東大、南鳥島周辺の海底下3mにて超高濃度レアアース泥を発見
 http://news.mynavi.jp/news/2013/03/22/109/index.html

レアアース泥が発見された場所
南鳥島周辺の日本の排他的経済水域内の海底
 ・海底5600〜5800(地中3m付近)

 日本の排他的経済水域EEZ東京港湾事務所)
 http://www.pa.ktr.mlit.go.jp/tokyo/tokutei/index.html
 

 レアアースが発見された場所(星印のPC4、PC5)多分Point Coreの略だと思う
 
 点線の丸:EEZ排他的経済水域

 Wikipedia:南鳥島

南鳥島は日本の領土であり、戦後一時、アメリカ統治下にあったが、1968年6月26日、アメリカより返還され、東京都小笠原村に属する。現在一般市民の定住者はなく、自衛隊の派遣隊や気象庁の職員が交代で常駐している日本最東端の島である。

 Wikipedia:排他的経済水域

  • 海岸の低潮線から200海里(約370km)を排他的経済水域とする。そのかわり、資源の管理や海洋汚染防止の義務を負う。つまり、資源はとってもいいけど海は汚すなということである。

地形は、周辺のサンゴ礁から外れると、即1000メートルの水深となるような地形となっており、島の標高は僅か9mしかない。

今回見つかった南鳥島周辺のレアアースは、日本領海の資源であり、これにより、日本は電気自動車の磁石に使われるジスプロシウム(ネオジム磁石の保磁力を高めるための添加剤)に関しては、採掘技術さえあれば、供給できる事となる。このジスプロシウム、採掘と同時に出るトリウムの処理が困難とのことだが、この海底資源の場合、トリウムなどの放射性元素の含有量が少なかったという。

 Wikipedia:ジスプロシウム

すぐにでも採掘をしたいところだが、水深5600~5800mもの深海にある為、まだ採掘は出来ていない。世界でも水深2000m位で採掘したという例があるのみで、その3倍近い深さの海底での採掘技術は、どういうことになるのかまだ分からない。しかし、トリウム(放射性物質)の含有量が少なく、海底の地中3m付近と浅いところにあるのは、その点だけを見れば、海洋法を守りながら、採掘をしやすいと見られ、有望な国内資源といえる。