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ツィッターデモ:従来のツイッターを使ったデモとの違い 2013.2.14

ツィッターでデモを行うというと、「あ〜ツィッターでデモね。あれもうダメなんじゃね」と思う人もおられるかと思います。確かに原発関連のデモでツィッターを周知ツールとして使ってデモをやって沢山の人を集めましたが、社会を動かすには至りませんでした。従来のツィッターデモとは、リアルなデモの単なる連絡手段に過ぎませんでした。今回、ツィッターデモを企画設計するにあたり、その点について以前の使い方と全く違うという点を書きたいと思います。言うなれば、同じ口(Twitter)を使ったとしても、その口から出る言葉次第で結果が変わるように、Twitterも使い方次第で状況が全く違うものになるということをご説明したいと思います。

1.プッシュ型のテレビ、プル型のインターネット
(何もしなくても情報が手に入るテレビと、探さないと情報が手に入らないネット)

  • まず、私が考えたのは、テレビとインターネットの違いでした。テレビとは基本的にプッシュ型メディアと呼ばれています。ユーザーが何もしなくても、プッシュ(押)してくるメディアです。それに対して、インターネットはプル型のメディアです。つまり、情報を引き出す力がないと情報が取り出せません。ここにテレビとネットの大きな違いがあります。情報リテラシーの高い人ほど、インターネットは有益ですが、そうでない、情報を引き出す力のない人には、猫に小判です。そう言う人達にとってはテレビは有益なメディアなのです。ですが、テレビは限られたチャンネルしかなく情報発信も双方向ではなく一方的で独裁的です。それに対して、Twitterは、インターネットの民主制を兼ね備えながら、プッシュ型のメディアという稀有な存在なのです。ここにツイッターを使う意味があります。つまり、誰もが主張できる民主的なメディアでありながら、その情報を引き出す力のない人でも使えるメディアなのです。また、情報を引き出す力のある人も、Twitterは楽だと言います。なぜなら、自動的に必要な情報が向こうからやって来るからです。しかし、そのTwitterにも問題がありました。

2.情報発信のタイミングがバラバラだった従来のTwitterの使い方

  • いくら自動的に情報が集まるといっても、フォロー数が増えてくると、無数の情報の中に欲しい情報が埋もれてしまい、情報を整理する必要が出てきます。Twitterでは、その問題をリスト機能によって補完しています。しかしながら、大抵の人は、そういう情報のリスト整理などの面倒なことはしません。それよりも、決まった時間にニュースが流れるテレビの方が楽なのです。つまり、テレビは時間というルールを用いて、所望の情報が確実に手に入るという便利さが有るのです。時間に間に合わないという人は、ビデオを使って記録しておけばいいのです。逆に現在のTwitterは、発信するユーザーが気の向いた時にツイートするので、いつどんな情報が手に入るかわかりません。情報のキャッチボールが上手くいっていないのです。この問題はTwitterの情報発信を仕方を変えることで解決出来ます。つまり、自由の中に敢えて定時定刻にツイートするというルールを設定することで、この時間には、確実にこのテーマの情報が流れるというルールを作って発信するのです。そうすることで、その時間にTwitterにアクセスすれば、自動的に、所望の(そのテーマの)情報が手に入るようになるのです。これがツイッターデモの定時定刻発信の理由です。タイミングを合わせることで、情報を受け取りやすくなるのです。しかし、Twitterは1000万のアクティブユーザーがいるといっても、それらは分散し、テレビのような同じ情報を全体に一気に周知するという瞬発力に欠けます。Twitterは、周知する力がテレビに対して大きな隔たりがありました。


3.Twitterの拡散力を引き出す集団同時ツィート

  • そこで、周知する力を引き出すために、ツィッター内でデモをすることを思いついたのです。特定の時間に皆が一緒に同じテーマのツィートをするのです。そうすることで、そのユーザーに繋がった無数のフォロワーにねずみ算的に情報が拡散していく、つまり、テレビの電波の代わりにフォロワー同士の連携によるねずみ算拡散により、この問題を解決することが理論的に可能です。しかし、こればっかりは多くの人の賛同が必要であり、それが確実に行えるかは未知数です。ツィッターデモの正否は、この一点に尽きるといっても過言ではないでしょう。以前の原発関連のデモの時のツィートは、原発報道が人々の関心を引き、それが原発問題のツィートの拡散力を引き出していましたが、テレビ局が原発報道を減らすと、その拡散力は衰えてしまいました。つまり、テレビの拡散力におんぶにだっこをしていたのです。今回はTwitterのみで、そういう事を実現し、テレビの拡散力に頼らない情報拡散をツィッターデモという形で実現するのが、今回のデモの狙いです。そうすることで本当の意味での市民メディアの確立ができるのです。そうやって人を集めるために、どういったことをすることが効果的かと考えてみると、それは「行列」です。

4.ツィッター内に行列を作ることの心理的効果

  • 3.11以降のテレビや新聞による原発報道の劣悪さから、テレビや新聞に頼らず、市民の力で新たなメディアを作らなければいけないという事で、より発信力をのあるメディアを考えた時、定刻ツィートによるデモを考えつきました。しかし、それでも瞬発力に欠けます。新規の参加者がよどみなく入って来なければ大規模化しない。そこで、考えたのが「行列」です。行列に日本人は弱いのです。同時ツィートに一定規模の人が参加すれば自然にタイムライン上に行列ができ、その行列の存在自体が、他の行列を生み出すのです。つまり、ツィッターデモの正否は、この行列を作れるか否かにかかっていると言えます。そうすることで発信力が増強され多くの人々に対して、市民自らが情報発信し、それを全体に周知できる状態が生まれるのです。

まとめ

  • このように定時定刻にツィートすることで、情報を集中化させて、そのテーマの情報を探さなくても、その時間にアクセスすれば、多くの情報が一挙に手に入るテレビのような利便性と誰もが主張できるインターネットの民主制を兼ね備え、同時に情報の入手のタイミングがバラバラではなく決まっているので情報が受け取りやすく、そして、それに多くの人が参加し、同時ツィートすることでねずみ算的な拡散力が生じ、それが一定規模以上になるとタイムラインに行列ができ、心理的な誘引効果により、さらに拡散力が高まり、結果として、テレビに匹敵する情報発信力が民主的に生じるということなのです。従来のインターネットでは、市民の声を全体に行き渡らせる事は技術的には出来ても、実際にはできませんでした。それをツィートデモという手法で、可能にしようというのが、この試みの狙いなのです。

反TPPツイッターデモのおしらせ
 日時:毎週土曜日 午後10:00と11:00(30分ずつ、今週は3月2日)
 場所:Twitter
 行動:TPP反対の内容で同時ツイート
 詳細:http://d.hatena.ne.jp/skymouse+ntma/20130225/1361785329
   (キャッチコピー、PDF、動画)
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