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ITU、「H.265」「ISO/IEC 23008-2」として勧告 (2013.1.25)

H.265が標準化された(2013.1.25)

ITU、次世代ビデオコーデック規格を「H.265」「ISO/IEC 23008-2」として勧告
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20130128_585297.html

ITU、次世代ビデオコーデック規格を「H.265」「ISO/IEC 23008-2」として勧告
 ITU(国際電気通信連合は「H.265」または「ISO/IEC 23008-2」として勧告した。
 H.264/MPEG-4 AVC以上に圧縮効率を高めて半分以下のビットレートを実現する。モバイルデバイスや、4K解像度などの超解像度ビデオにおける利用を想定している。

今回規定されたもの
・4:2:0のカ ラーフォーマット
・8bitカラーをサポートするMainプロファイル
・10bitカラーをサポートするMain 10プロファイル
・静止画プロファイル

今後の拡張予定

・12bitカラー
・4:2:2、4:4:4カラーフォーマット
・3Dビデオ への対応(恐らく4K3Dや2K3D/60frameなどであろう)

この規格は、以前はHEVCと呼ばれていたもので、高解像度のビデオの圧縮に向いている。今回の規格を見ると、HDMIの次世代規格に合わせていることが分かる。そう言う意味で、HDMIが決まると恐らくはH.265の拡張規格も同時に発表されるのではないかと思う。ある意味、HDMIの規格策定が動画フォーマットの規格策定に対し、遅れている感がある。そこで、H.265の今後を占うために、HDMIの次世代規格の進捗状況をみてみる事にする。

現行のHDMI 1.4の最大解像度と最大転送速度(映像)
・3840×2160 = 24Hz,25Hz,30Hz
・4096×2160 = 24Hz
・最大転送速度10.2Gbps(1.25GByte/s)
 http://techon.nikkeibp.co.jp/article/WORD/20060307/114311/

HDMIの次世代バージョン規格化完了は2013年上期に延期
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20130109_581048.html

次世代HDMIは、転送速度が倍増し、20Gbpsになると言われている。この数値から計算される表示性能

2Dの最高画質(推測:計算の仕方が間違っているかもしれない)
 3840×2160×24bit×60fs=11.944Gbps
 3840×2160×36bit×60fs=17.916Gbps
 4096×2160×36bit×60fs=19.111Gbps
3Dの最高画質(推測:計算の仕方が間違っているかもしれない)
 2560×1440×36bit×120fs=15.926Gbps
 2880×1620×36bit×120fs=20.156Gbps
 3200×1800×24bit×120fs=16.588Gbps

20Gbpsでは、4Kの3Dは、インターレースなしでは転送できない事がわかる。最低でも24Gbpsないといけない。恐らくこの点で揉めているのではないかと思われる。そう言う意味では、次の規格は25Gbpsになる可能性もあるのではないかと思う。もし、20Gbpsであるのならば、何らかの圧縮処理をしなければいけない。例えば、1ch映像+2ch目は差分のみを転送する方式、これならば転送できる。デメリットとしては、差分抽出処理で遅延が発生する事。他には、それよりも低い解像度で入力して、超解像度処理で引き伸ばすなど様々な方法論がある。遅延なく転送するという意味では次のHDMIの最大転送速度が20.4Gbpsだとすれば、最大3548×1995×24bit×120fs=20.386Gbpsである。

今年上期に、その決定が下されるので、どうなるのか興味深い。そして、それと同時にH.265の拡張仕様も発表されるのではないかと思う。