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2012年貿易統計の中身 差分の6.9兆円しか伝えない日本のマスコミ

貿易統計が財務省から発表された。あいも変わらず、全体の数字を開示せずに赤字6.9兆円だけを報道する日本のマスコミの世論操作には呆れる。というわけで、財務省が公表しているPDFから、その中身を見ていくことにする。

 財務省貿易統計
 http://www.customs.go.jp/toukei/shinbun/happyou.htm
 ↑この中の年分の2012年(最新)を見る。
 http://www.customs.go.jp/toukei/shinbun/trade-st/2012/2012_114.pdf

それによると、
 2012年の貿易収支
  輸出  63兆7446億円
  輸入  70兆6719億円
  収支 −  6兆9273億円

2008-2012年までの貿易収支

年度 輸出 輸入 貿易収支
2008年  81.0181  78.9548  2.0633
2009年  54.1706  51.4994  2.6712
2010年  67.3996  60.7650  6.6347
2011年  65.5465  68.1112  -2.5647
2012年  63.7446  70.6720  -6.9273

単位:兆円(整数) 少数点4桁(億)


このグラフを見ると、リーマンショックの時が底で徐々に持ち直していることが分かる。問題は、赤字の原因であるが、それを考えるために2008年〜2012年の為替変動を見てみよう。

2008-2012年の為替

これを見ると、2008年頃は、ドル円 115円近辺であり、2011年の平均80円程度の水準と比べると、43%も円が高く、そのままであれば、30%減っていなければいけないが、実際に減っている額は、2008年に比べて20%程度となっている。2011年と2012年は為替は、ほぼ同程度であるが、貿易赤字は4.4兆円ほど増えている。この原因の大半は中国での尖閣問題を石原慎太郎が蒸し返した事による中国での日本製品不買運動が原因とみられる。
 対中国貿易
  輸出:11.5兆円(2011年比:-10.8% 逆算すると2011年は12.9兆円)
  輸入:15.0兆円(2011年比:+2.7%)
  収支:-3.5兆円
2011年と同水準であれば、対中輸出は12.9兆円と考えることも出来るが、それに比べて1.4兆円減っている。この赤字額は、尖閣問題での不買運動の規模と、年間2000億円(130万人×16万円)と言われる中国からの観光収入の減少の規模と照らし合わせると、対中国赤字増大額(1.4兆円)の大半は尖閣問題によるものと考えられ、この赤字は、石原赤字と命名するのが正しいと思う。石原赤字がなければ、この間の為替は80円程度と安定していたことから対中貿易赤字は2.1兆円程度であったと仮定できる。

 もし日本人観光客が中国に来なくなったら?―中国メディア
 http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66609

赤字6.9兆円の半分は対中赤字(3.5兆円)であり、そこから察すると、日本の貿易赤字を拡大させた張本人は、石原慎太郎が引き起こした尖閣不買問題ということになる。つまり、維新の会の代表は、日本経済に大損害を与えたと考えられ、日本の経済のためには、この損害をもたらした人間を代表に据える維新の会は、日本経済にとって非常に問題があると言わざる負えない。

また、赤字の規模を為替から見ていくと、赤字が生じたのは、2011年からであり、これは、ドル円が80円ベースに乗った頃と一致する。このことから、赤字の原因の主因は、外国為替といえる。グラフを見ると2010年あたりのドル円90円の頃は黒字だったので、その水準になると、黒字傾向になると考えられる。大体、90円くらいが、貿易収支の均衡点といえる。

今回の赤字の原因(ワースト3:テキトーに試算)
 1.為替赤字(加工貿易だと円高になると赤字になりやすい)
 2.石原赤字(最大貿易相手国(中国)での不買運動
 3.エネルギー赤字(原発問題によるエネルギーの輸入量増加)

これらの原因から見る対処法
 1.円高    →通貨発行(日銀引き受け)による円安誘導
 2.石原    →今年の参院選維新の会に票を入れないこと
 3.エネルギー →節電、自然エネルギー(国産エネルギーだから)
         LED照明、省エネエアコン、省エネ冷蔵庫、断熱窓