SKY NOTE

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原発問題:ゆとり世代の学習指導要領に「メンデルの法則」入っていない

母が遺伝子が何であるかよく知らなくて、原発の問題が分かっていなかったので、知らないとは恐ろしいものだなと思いながら、ふと官邸前の脱原発デモで20〜30代が極端に少なくて、その割に高校生が来ている事を思い出した。もしやと思って、ゆとり教育時代の学習指導要領について調べてみたら、中学の理科でイオンやメンデルの法則(遺伝子)が外れているし、世界史も外れている事がわかった。

これでは、世界情勢のバックボーンが分からないし、遺伝子を破壊する放射能の危険性も分からない、どうりで、脱原発デモにこないわけだ。この世代は、原発問題を理解するのに必要な教育を受けていない。原発問題に興味が無いのではなくて、それを理解するための教育自体を受けていないのだ。恐ろしい...私立の学校では生物の基礎のメンデルの法則は勉強させているだろうが、公立の学校では、恐らく学習指導要領に沿って教えられたとみられる。恐い....教育がないってこういうことなのか...と思った。

問題の年齢層を特定するためにウィキペディアを開いてみると。
Wikipedia:ゆとり教育

Yahoo知恵袋:「優性遺伝とはなんですか」
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1479385554

中学3年生理科で「メンデルの法則」として習います。21年度(2009年)あたりから復活したので、それ以前に中学生だったゆとり世代は、まったく習っていないことがありえます。こうした重要な知識をまったく学ばせなかったというのは、ゆとり教育の犯罪性をしめす一例です。

これを見ると、大体、1974年生まれ〜1984年生まれの10年間、現在の年齢で29〜39歳が問題だと考えられるが、加えてYahoo知恵袋のコメントで2009年にメンデルの法則がカリキュラムに復活とのことから、当時中学3年生だったとすると、1994年生まれまで、中学でメンデルの法則を習わなかったことになる。となると、1974年〜1994年生まれまでつまり、現在、19〜39歳までが中学でメンデルの法則を習わなかったと思われる。高校で習ったかもしれないが、この数字は、脱原発デモに40代以降と高校生が来ているという状況に符合する。つまり、この世代に原発問題について説明するためには、DNAから説明する必要がある事がわかる。そして、放射能の問題が世代を超えて問題になるという事が科学的に分かっていない可能性がある。(中学で習わないと、恐らく、その後の高校の種類によっては、全く習わなかった可能性もある)
DNAに関する基礎的知識
 Wikipedia:メンデルの法則
 WIkipedia:DNA
 Wikipedia:染色体
 【動画】DNAは命の本質
 【動画】損傷した劣性遺伝子は、確実に子孫に受け継がれていく。
 解説ブログ記事:放射線でDNAは破壊され、子孫に受け継がれていく。
 http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-337.html

メンデルの法則とは違うけど、これ分かりやすい。これをみると、どのようにDNAからタンパク質が合成されるか分かり、DNAがおかしくなると、タンパク質合成が駄目になるってことがわかると思う。こういうところから、放射能で血管がもろくなるとか、青あざが出来るとか、そういうことがリアルにわかってくるのだ。

  • 生物Ⅱ タンパク質の合成 by WEB玉塾

この動画は、そのDNAを放射線が破壊する様子を説明している。そして、DNAの損傷は、癌になる可能性を上げる。

  • フリーラジカルのDNAへの攻撃
  • 大内さんの被ばくは、非常に高い線量の被曝で、この写真はワーストケースといえる。

そういう基礎知識をマスターした後で、以下のリンクのニュースを見れば、今、どういうことが起こっているか分かる。

しかし、今の19〜39歳は、この知識を持っていない可能性がある。また、現在、まだガンを大規模に発症していない理由もDNAに修復機能が有るという知識があれば、理解できる。しかし、破壊が長期に渡り、修復機能が限界を迎えると、ガンに発展することも知識があれば分る。でもその知識がない可能性がある。(知識のバックボーンがあれば、その深刻さがよく分かる。逆にないと、放射能は目に見えないので、問題ないと考えてしまう可能性が高い)

そうなると、今、ガンになっていないということで、原発問題は大した事ないと考えてしまってもおかしくはない。DNAに関する基礎知識がない彼等は、DNAの修復能力が限界に達すれば、事態が深刻化することも想定できない恐れがある。また、メンデルの法則を学んでいなければ、それが世代を越えて問題になるということも、科学的に把握できていない恐れがある。

まさか原発問題で教育が敵になるとは、思わなかった。過去20年は、単に経済問題だけでなく、教育も極めて問題の多いものであることが分かった。そして、教育が疎かだと、社会の選択能力が低くなってしまうことも分かった。今の20〜30代が受けてきた教育の水準は低い、救いは、ゆとり教育が是正された今の高校生世代が、脱原発デモに来ていることである。つまり、必要な生物の知識を補完すれば、この原発問題の深刻さが分かるということだ。B層の実態は、ゆとり教育という低水準の教育しか受けられなかった世代と、古い教育しか受けていない世代なのだ。つまり、無関心の実態は、考え方ではなく、知識の有無にすぎない。つまり、知識を補完すれば、この状況を打開できる可能性が見えてくる。そう言う意味で、Web玉塾などの分かりやすい説明動画は、この状況を変える意味を持つと考えられるのだ。