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SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

ドイツ政府、再生可能エネルギー急増で電力価格低下へ 2012.11.13

日本では御用メディアの影響で「再生可能エネルギーは高い」とされているが、ドイツでは、再生可能エネルギーの導入で電力価格が下がっているという。

 「ドイツの電力料金は再生可能エネルギーの急増で低下」とドイツ政府機関などが講演
 http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20121113/250891/

ドイツFederal Ministry for Environment、Nature Conservation and Nuclear Safety(連邦環境・自然保護・原子炉安全省、BMU)ドイツFraunhofer Institute for Solar Energy Systems(ISE)の研究者は2012年11月13日、第二回日独ソーラーデーの公園でBMUの資料から、産業向け、電力料金の先物取引価格が下がっているという。

ドイツの産業向け電力料金(先物価格)
 2011年9月時点 :57.5ユーロ/MWh(5.8円/kWh:1ユーロ/100円)
 2012年6月末時点:48.0ユーロ/MWh(4.8円/kWh:1ユーロ/100円)

ちなみに日本の産業向け電力料金は平均14円程度だったのが、最近の値上げで16円になった。その反面、ドイツでは2012年初めに再生可能エネルギーの価格と通常電力料金が拮抗するグリッドパリティに達した。(ちなみに日本の電力平均価格は、1kWhあたり16円だったが、3.11後の値上げが全国的に行われると18円となる)

グリッドパリティに達したドイツの再生可能エネルギーの価格
   30kW以下:17.90ユーロセント/kWh(17.9円/kWh:1ユーロ/100円)
 1000kW以上:12.39ユーロセント/kWh(12.4円/kWh:1ユーロ/100円)

この結果、今後再生可能エネルギーをいくら導入しても、家庭用電力料金が上がることはないという。ドイツでは既に再生可能エネルギーのコストが拮抗しているのに、日本のメディアは未だに「再生可能エネルギーは高い」と言っているところが10年は遅れているといえる。彼等は現在を報道しているのではなく、10年前を報道している。10年もたてば、大抵の情報はゴミクズ同然なので、そういう意味では、御用メディアを買って読むなど、ゴミを買って読むのに等しいといえる。

なぜ、そこまで下がったのかといえば、ドイツでは、ベースロードの電力価格が低下している理由について「ドイツでは再生可能エネルギーでピーク電力需要をほぼカバーできるようになり、火力発電の出力を大きく負荷変動させる必要がなくなったから」と解説した。

  • 火力発電は一定出力での運転時が発電コストが最も低いため、電力需要の変動に合わせて時間的に変動させることはコストアップ要因になる。(一定出力がなぜ安いのかというと、発電出力が一定ならば、その一定レベルの発電所しか必要ないから、逆に発電出力が変化すると、その最も高い発電出力にあわせて発電所を作らねばならず、無駄な投資となる)

変動分の需要を太陽光発電で供給できるようになったので、ピークが平準化し、火力発電の発電コストが低下したという。太陽光発電の発電出力は、需要が多くなる昼間の時期と一致しているため、普及の過程で火力発電の出力は平準化される。この点も御用メディアはトンチンカンな事を言っており、太陽光は昼間しか発電できないからダメだと言っているが、むしろ、昼間発電することが需要のピークを吸収する形となり、コストダウンに繋がっているというのがドイツの実情だ。

そのドイツでは再生可能エネルギー産業の雇用が40万人規模と自動車産業(80万人)の半分程度の規模にまで成長したという。ドイツの人口は8175万人と日本の2/3程度なので、日本で言えば、再生可能エネルギーは63万人規模の雇用を生み出すと考えられる。63万人といえば、日本の完全失業者数275万人(2012年9月)の23%にあたる規模である。つまり、再生可能エネルギーの導入で、失業者の約2割をすくい取れる計算になる。

 政府統計総合窓口:失業者数
 http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL06010101.do?_toGL06010101_

更にドイツでは太陽光発電の発電コストは13〜16ユーロセント/kWh(13〜16円/kWh)で家庭向けの電力料金のほぼ1/2になっているという。日照量の多い地域では10米セント/kWh(8円/kWh)を割っているという。太陽光発電のコストは風力発電のコストよりも速いスピードで低下しているため、いずれ太陽光発電のコストと風力発電のコストが逆転するだろうという見通しも述べている。

「2030年時点での太陽光発電の発電コストは約5米セント/kWh(4円/kWh)前後で水力発電風力発電と並び、化石燃料原子力発電よりずっと安い電力源になる」(Weber氏)と訴えた。

現在でも太陽光発電のコストは通常発電と同等であり、将来的には、もっと安くなるという、つまり、自然エネルギーが最も安い電力なのである。ドイツの実例を見ると、日本のエネルギー政策がいかに原子力に偏り、失敗しているかよく分かる。原子力発電所をふっ飛ばして、街を丸ごとふっとばし、何万人も被曝させている。それを自然エネルギーにしていれば、無公害の国産電力で何十万人の雇用が生まれたであろうに、それもせず、まったく勿体無いことをしていると思う。そして無駄なことをしていると感じる。