SKY NOTE

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Kinectから高精度の3Dオブジェクトを生成するKinect Fusion

MicrosoftKinectで面白いことやってる。

engadget:Kinect for Windows に新ツール Kinect Fusion、3Dモデルをリアルタイム生成
http://japanese.engadget.com/2012/11/09/kinect-for-windows-kinect-fusion-3d/

通常、Kinectのセンサーでは、粗い奥行き情報しか得られず、3Dオブジェクトを作るといっても、非常に品質の悪いものしか作れない。しかし、この欠点をKinectを動かすことで、複雑な形状を再現できるようになったという。デモ映像を見ると、非常に高精度な(数ミリ単位の)3Dオブジェクトが生成できている。(どうやらKinectを動かすことで生じる視差情報を高精度に追尾しているようだ)

  • kinectfusion(7分46秒)

テクスチャーを貼ったデモ映像を見ると、現実と見まごうばかりの品質の立体オブジェクトができている。しかも、個々の物体の識別も出来るらしく、生成した3Dオブジェクトのカップを持ち上げるシーンもあり、非常に優れたプログラムが動いていると感じる。

これの応用だが、例えば、これを使って体の形をスキャンすれば、正確なプロポーションが得られ、体にあった服や靴をコンピューターが自動的に選び、同時に、その服を着た場合の自分の姿まで再現できるだろう。さらに、個々のオブジェクトを認識できる様子からして、その人体オブジェクトを動かす事もできるだろう。問題は、Kinectをどのように動かせば、キレイな立体オブジェクトが得られるかという事だが、デモ映像を見ると、3Dオブジェクトにしたい対象の周りを360度旋回しているようなので、そこから察すると、体のプロポーションを図るためには、Kinectの前で人が回転すれば、恐らく、人体の正確なプロポーションが得られるのではないかと自分は推測する。

また、これをAmazonなどの商品紹介の立体写真オブジェクトとしても活用できそうだ。商品を回転台に乗せて、Kinectで撮影、テクスチャーを貼れば、商品を3次元で把握できる。しかも、自分の部屋をKinectで3D撮影しておけば、その部屋の中に、その製品が置けるかどうかも分かる。

さらに、映画のセットも作れるんではないかと思う。例えば、古い洋館の部屋をKinectで撮影しておけば、そこに3Dモデルのキャラクターを合成して映画を作ることも可能だろう。3Dを使った映像作品がかなり低コストに簡単に作れるようになるはずだ。このソフトの価格次第なのだが...ちなみにMicrosoftは、このKinect Fusionをリリースする予定に入れているが、販売はまだ未定だという。

Kinectを動かすことで生じる位相差を利用しているとみられるので、近接だけでなく遠景でも、それなりに動けば、3Dオブジェクトが生成できるのではないかと思う。真の意味の3Dビデオカメラをも作れるかもしれない。撮った映像が三次元化できるので、例えば、GoogleMapのストリートビューの3D化も可能だと自分は見ている。そうなれば、かなりリアルな、3D空間を再現できるのではないかと非常に期待している。

Microsoftは時たま、こういう面白いものを出すのだが、商品としてリリースしないこともよくある。だが、Kinect Fusionは、沢山の人の手に渡るようにすれば、非常に大きな市場が生まれると思うので、Microsoftには、こういうソフトをできるだけ沢山の人に渡るように、低価格な製品を作るべきだと思う。(沢山の人が使ったほうが面白いねこれは、)