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日本学術会議:「日本では高レベル放射性廃棄物の最終処分は不可能→暫定保管」

日本学術会議が、高レベル放射性廃棄物の最終処分は不可能と回答した。

 資料:日本学術会議:高レベル放射性廃棄物の処分について 2012.9.11

その理由:Slashdot:日本学術会議、日本では高レベル放射性廃棄物の最終処分は不可能…

地震国で火山活動も活発な日本列島で10万年間の地層の安定を必要とする高レベル放射性廃棄物の最終処分は不可能とし、何かあったら取り出して他に移せるようにする暫定保管とそれに先立ち処分しなければならない廃棄物の総量を管理せよ

...との事。

この中の高レベル放射性廃棄物とは何かというと使用済み核燃料のことである。使用前の核燃料の成分は以下のとおりである。そして、使用後の核燃料が高レベル放射性廃棄物となる。

 資料:Wikipedia:放射性廃棄物

 燃料前核燃料1トン(原子炉1基が1年間使用する燃料:3%濃縮ウラン燃料)
  ウラン238:970kg
  ウラン235:30kg(3%)

 燃焼後(高レベル放射性廃棄物となる)
  ウラン238:950kg 中性子を当てるとプルトニウムとなるWikipedia:ウラン238
  ウラン235:10kg
  短半減期核分裂生成物 SLFP:26kg
   ストロンチウム (Sr)、セシウム (Cs)
    高発熱量ですぐにはガラス固化できない:10kg
    即ガラス固化できる低発熱量     :16kg
  長半減期核分裂生成物 LLFP:1.2kg
   ヨウ素など半減期7000年前後
  マイナーアクチノイド (MA): 0.6kg
   アメリシウム (Am:ウランプルトニウムに近い)
   ネプツニウム (Np)
   キュリウム (Cm))

見ての通り、その95%がウラン238であり、高レベル放射性廃棄物は、核兵器に転用可能なものである。つまり、安全上のみならず、保安上も重要な設備となる。日本で地層処分が困難ということは、複数の暫定保管所を設定し、ひとつの場所で何か問題があったら、他の場所に移せるようにするという事。2つ目の保管所は、国内か、海外かはわからない。ただし、一つ目に関しては、恐らく1つしかない。というのは、福島だ。人口密集地の多い日本では、人間が数十キロに渡っていないところなど、ないといっても良い。しかも、食料自給の観点から言うと、汚染されていない土地にあるのは問題である。そこからすると、福島の人たちを大量避難させ、そこに空いた広大な土地のど真ん中に置くしかないと思う。最悪の事態に対処するという観点から言うとそうなる。そして、問題が起きれば、即取り出し、他の場所に移せるようにする。それが海外なのか国内なのかはわからない。

偉大なる失敗と呼ばれるアポロ13号の帰還を果たした管制官の言葉から言うと、トラブルが起きた時には、問題に対処する時間を稼げる方を選択するべきとある。

問題が起きた時に時間が稼げるのは、高レベル放射性廃棄物の場合、人が周辺にいないところで、汚染された物質が流れる方向に人間がいない場所。となると、福島第1原発周辺しかないと自分は考える。風下は海、半径数十kmにわたって、人を避難させれば、人はいなくなる。津波が来ない内陸に保管設備を設け、問題起きたら即、取り出して、移動できるようにする。そして、移動しやすいようにできるだけ、容量を減らすことも求められる。

さらに盗まれないように厳重な警備を必要とし、それには自衛隊が、その任務に当たる事になるだろう。その暫定保管中に常温核融合など、核物質を無害化する研究を進め、何とかするというのが、世界中の海と大気を放射能で汚した日本の責務だと思う。