SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

CEATEC 2012に行ってきた

今年は、土曜日に行ったのだが、大抵土曜日というのは人がごった返すのに、スカスカだった。会場のブースの密度も低く、規模が縮小しているように見えた。日本全体で外に出歩く人が減っているようだ。

今年の目玉は、シャープのブースだった。IGZO液晶と高感度タッチパネルとモスアイフィルムを使った写りこみの少ないディスプレイだった。

32インチ4Kディスプレイ(IGZO

  • 特に注目はIGZO液晶で4Kの32インチディスプレイは、高解像度というよりも、目に優しいと感じた。デモ機を見ると、今までのディスプレイの目の疲れが解像度の低さによるものだったと感じる。ちなみにシャープとしては、4K液晶をディスプレイとして売る予定だという。そこで思ったのは、シャープがAppleに液晶を供給している事だ。iMacの液晶にこの4K液晶が使われるのではないかと感じた。
  • DigInfo:ディスプレイを革新するIGZOの新技術
  • 肝心の画質だが、3Dゲームの映像があったのだが、解像度が上がった分、アンチエイリアスが必要ない様だった。(4Kでアンチエイリアスは?と聞いたら、現在のGPUではフレームレートが落ちて使い物にならないとの事)しかし、解像度が上がってもレンダリング処理が十分でないところがあり、不自然な曲面があった。これはディスプレイのせいではなく、レンダリングプログラムの問題、しかし、その問題もPixerが公開したレンダリング技術の普及によって解消されるだろう。(この技術により、滑らかでシャープな曲面の表現が可能になる)
  • 4Kで3Dは?と聞いてみたら、IGZOの性能では可能だが、3Dの120Hz(60Hz×2ch)表示はケーブル規格が追いついてないとの事、どうやら次世代のHDMIの登場まで待つ必要がありそうだ。あと、IGZOは、低消費電力でもある。
  • CEATEC 2012 シャープ IGZO 消費電力デモ
  • 消費電力が1/3程度である事がわかる。

高感度タッチパネル

  • 従来のタッチパネルは、ノイズの影響により、時々、反応しなかったり、あさっての座標を示す事があったが、今回のシャープが展示していたタッチパネルは、見事に正確なポイントを示している。(押した部分の感度状況をグラフで表示していた)これで母が押したのに動かないといって文句を言うような半人前のタッチパネルとはおさらばできる。これがIGZOの高解像度液晶と組み合わさる事でペン入力の可能性がぐんと高まった。従来の液晶は解像度が低くて、細かい文字を入力しにくかった。しかし、IGZOクラスになると、紙と殆ど同じである。そこでPenに筆圧感知機能を持たせてBluetoothで飛ばす機能をつけて欲しいと要望してきた。これで筆圧感知が出来れば、ほぼ紙と同じになるからだ。

モスアイフィルム

  • 2009年あたりから注目していたのだが、やっと実用デモ機を見る事が出来た。グレア並の色やコントラストなのに、反射率が低い状態だったのだが、期待したよりも反射を抑えられていない事が残念だった。確かに反射が抑えられているが、強い光は反射してしまう。しかし、背景の反射は抑えられているようだ。
  • シャープのモスアイ画面のデモ(画像をクリックすると拡大した写真が見れます)
  • 真ん中のモスアイ加工がされた画面には、背景が殆ど写り込んでいない事が分かる。
  • 画像がブレているのは、単なる手ブレであり、フィルムのせいではない。

NEDOのSiCパワー半導体

  • まず、パワー半導体について説明する必要がある。
  • パワー半導体の仕事は、1.交流→直流変換、2.交流の周波数変換、3.直流の電圧変換、4.直流の交流変換(インバーター)つまり、電源の制御に使われている。殆どの電気製品にこういう電源回路が入っているといっていいだろう。これを半導体にする事で効率アップしたものがSiCパワー半導体だ。
  • SiCパワー半導体、これにより、電源変換効率が従来85〜95パーセントだったものが99%になる。既に小型なものが実用化している。MacBookなどのアダプタが小型化したのは、SiCパワー半導体のおかげだという。電気自動車などの大型品の場合は、メーカーに聞いたところ、あと5年はかかるとの事だった。大型品は時間がかかるようだ。これのいいところは、電源損失が少ない事で、発熱が少なく、そして小型で、寿命が長い事だ。例えば太陽電池のパワーコンデショナは、普通10年で交換だが、SiCであれば、20年は持つようになるだろうとの事。つまり、太陽電池の耐久寿命と同じくらいの性能になり、実質、交換不要となる。PCにも採用され始めるだろう。それによって、あの大きくてデカイ電源が無くなり、ディスクトップパソコンが薄くてカッコいいものになるかもしれない。あるいは、Mac miniのあのでっかい電源アダプタが小さくなったりするかもしれない。このパワー半導体のいいところは、多くのインバーターや電源回路の消費電力を減らせる事だ。恐らく、これに切り替える事で、その機器の電力消費を5%程度は削減できるだろう。5%が小さいと思われるかもしれないが、多くの製品や送電網に、こういう電源回路は使われており、それに搭載されれば、日本の電力消費全体を数パーセント押し下げる効果を生む、その規模は原発数基分である。さらに半導体なので量産すればするほど、コストが下がる。普及していく課程で加速度的にコストが下がっていくだろう。低損失のパワー半導体があれば、発電、送電、消費の電源損失が大幅に削減できる。

NFCを使った家電(何となく中途半端っぽい)

  • 他は家電メーカーの電源制御技術、スマホで洗剤の量がわかる洗濯機などがあった。自分は天気予報と連動して、干せるか干せないか教えてくれる機能が欲しいといっておいた。あと洗濯し終わったら、スマホを通じて教えてくれる通知機能が欲しいといったら、それをやるには無線LANを搭載しないといけないのでコストが高くなるからダメだという返事が返ってきた。現状は、低コストで導入できるNFC(改札のスイカと同じ技術)を使ったものが多い。かざす事で、情報を入出力できる機能だが、若干不便である。低コストな無線LANが必要と感じた。

TransferJet(超高速近接無線転送技術)

  • ソニーが開発したTransferJetは、置くだけで最大560Mbps(実測:470Mbps)のデータを転送できるのだが、その対応SDカードを出展していたのが面白かった。既にソニーのデジカメは、対応しているという。
  • このSDカードは、金属パーツがあるとやはり、転送できないという事なので、このSDカードが使える対応デジカメは限定される。(デジカメを寝かせるのではなく立てるのだという。多分フタの部分にプラスチックの部品があり、そこから電波が通る)だがしかし、TransferJetSDカードを使う事でケーブル接続やカード差し替えを必要とせずに高速にデータ転送が出来るのは便利、自分は、あの広い板を机のどこに置くかが問題になるので、もしかしたら、差し込み型クレードルの方がTransferJetには向いているのかもしれないとソニーの人に言っておいた。TransferJetは、標準規格なので、どのメーカーも導入できる。この技術を使ったクレードルと無線給電技術を組み合わせれば、非接点クレードルが実現でき、ケーブル接続が必要なくなる。また近接無線はセキュリティ上も優れており、名刺交換にも使えそうだ。NFCでも出来そうだが、将来的に名刺交換はスマホをかざすというのがメインになるかもしれない。また書類の受け渡しも近接無線で瞬時に出来ると便利だ。要するに近接である事で、他人に傍受されにくく、必要な情報を安全に受け渡しが出来るのである。ただ、まだまだ高くカードや転送ステーションが、それぞれ7000円程度する。(amazon:TransferJet)普及すると面白い技術なので、毎年、注目している。
  • こういうスタンドにUSB端子がついていて、置くだけで充電や高速転送ができるようなのが欲しい。

 

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