SKY NOTE

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HEVC(H.265)が標準規格へ

「HEVC」(H.265)を国際標準規格とするための委員会草案を提出したとのこと。早ければ、2013年の早期に製品化もされるかもしれないとの事

 Gigazine:ファイルサイズが従来の2分の1になる新ムービー形式
     「HEVC(H.265&MPEG-H Part 2)」
 http://gigazine.net/news/20120816-mpeg-hevc-draft/

 動画カット(オリジナルと、H.264とH.265の画質の比較ができる)
 http://i47.tinypic.com/4rdeso.png

H.265の画質の傾向としては、オリジナルのジャギーの目立つような所を自然なぼかしの入った形になるようで、H.264の同一ビットレートの映像に比べて、ノイジーではなくなめらかな映像といった感じ。以前、2010年のCEATECの三菱のブースで見たものが、正式規格として採用されるようだ。

 2010年 次世代の映像関連技術
 http://d.hatena.ne.jp/skymouse/20101014/1286988695

当時の三菱の説明によると、ブロックサイズを可変させることによって、最適な圧縮をしているという。そうすることで同じ画質ならば、容量は半分で済み、特に高解像度なファイルに有効に働くのだという。そのかわりエンコード負荷は従来の2倍で、圧縮には2倍の時間がかかるという。

さて、この圧縮規格のメリットは何かといえば、ビットレートが半分で済むために、ネットワークの負荷が半減すること。携帯電話会社には朗報だろう。また、より高画質な映像配信がより低コストで可能となる。あと、2014年には、ARMの64bitProcessorを採用したサーバが登場する。これにより、消費電力が1/10、スペース1/16、導入費用1/3という低コストなサーバが登場する。
 
 HP、ARMで超低消費電力サーバ普及計画「Moonshot」を発表
 http://d.hatena.ne.jp/skymouse/20111115/1321294033

半分のビットレートで済む動画フォーマットと導入費用1/3のサーバ技術が融合したら、低コストな動画サーバが登場することになる。これにより、動画配信のコストが劇的に下がる。これにより、ハイビジョン放送並みの動画配信が低コストでできるだろう。これは、テレビに代わるネット放送局の登場を予感させる。2014年という年は、日本の全世帯中5195万世帯の半分である2600万世帯が光ファイバを導入していると見られ、ハイビジョン動画がより一般的に流れることとなる。多分、YouTubeの動画もハイビジョン画質のものがノーマル画質になっている。

人々はより手軽に動画を扱えるようになり、同時にそれは、ネットジャーナリズムの訴求力を高めることになるであろう。従来のネット動画ニュースは、ハイビジョン画質ではなかったので、現在のテレビ放送に比べて画質的に見劣りがしていた。だが、これが画質的に同格となることで内容で勝負することになる。残念ながら今の日本のテレビ放送(韓流ドラマや欧米ドラマのほうが面白い)のつまらなさは折り紙付きであり、同時に報道もウソばっかりなので、見た目が同じであれば、内容の優れたものが勝つ。その頃には、新しい政権によって記者クラブ制度が廃止され、フリージャーナリストがハイビジョン映像でネット配信するような時代になっているのではないかと思う。もし、そうなれば、自ずと従来のテレビで見ることの意味がなくなってしまうだろう。

そして、報道に自由競争が生じ、日本が今より良くなるのではないかと期待している。あとDVRの録画時間が倍増するところがメリットと言えるだろう。自分は、録画するのは、海外ドラマとアニメだな、国内のテレビの通常番組はいらん。果てしなくつまらなく、同時に誠実でもないものに何の価値があるのかと思う。2014年にテレビはかっこ悪い時代になるだろう。(既にかっこ悪いがな)テレビはネットで見るのが現代的であり、テレビ報道を見るのは遅れた人間として見られる時代になるのかもしれない。恐らくその頃には、放射能の実害が現れだし、フリージャーナリストがその惨状をハイビジョン映像で報道している頃だ。多分、2014年には、テレビは終わるだろう。テレビそのものは残っているが、テレビというメディアの信用は地に落ちるんだと思う。