SKY NOTE

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強引に原発を再稼働する野田政権(2012.7.20)

1.なぜ原発を止める必要があるのか?

  • 大飯原発3、4号機は、残念ながら再稼働されてしまいました。しかし、それをできるだけ早く止めて崩壊熱の低い状態に戻すことが重要です。なぜなら、崩壊熱が低ければ、メルトダウン→水素爆発(1,4号機) or 水蒸気爆発(2号機?) or 核爆発(3号機)というような状況にはなりにくいからです。崩壊熱の推移をグラフで示した資料がありますので、以下のグラフを見てください。
  • 崩壊熱の推移
  • 引用:よく分かる原子力
  • このグラフから熱量が1日で1/20、1ヶ月で1/100、1年で1/200になるのが分かる。
  • このグラフを見ると分かる通り、原発は停止すると崩壊熱という熱を出しますが、それは1日で1/20、1ヶ月で1/100、1年で1/200になります。このことから、原発を停止することが、いかにメルトダウンを防ぐのに有効であるか分かります。熱が少なければウランを格納している容器が溶けません。問題は、この停止状態を再稼働することにより、熱量の高い状態に戻してしまい、そこへ地震が来てしまうことなのです。電源喪失を起こした場合、非常に短期間の間にメルトダウンまで進行してしまうことは、福島第一原発の事故調の調査でも明らかです。原発は1基あたり20トン/秒の水を必要とするそうで、その水の量は1級河川に匹敵するそうです。つまり、それだけ大量の水を必要とする設備が電源を喪失することにより空焚きになって、一気に燃料棒を包んでいるジルコニウムを溶かてメルトダウン → 圧力容器を溶かしてメルトスルー → 水素爆発 or 核爆発 → 大量の放射性物質が外部に放出される事態に陥りました。そこにいたるのには、あっという間でした。

2.国民を守る意思がない政府

  • さらに、大量の放射性物質が飛散したのにもかかわらず、政府 or 官僚は、被害を小さく見せようとして、SPEEDIの情報を隠匿することにより、無用の被爆者を生み出しました。このように政府機関に国民を守る意志が見られない状態では、危険な原発を動かすなどもっての外です。
  • SPEEDIの情報
  • それは現在も続いています。多くの国民の反対をよそに、大飯原発3,4号基は再稼働されてしまいました。このように国民の安全を軽視する野田政権には、この国を治める資格はありませんし、これ以上、野田佳彦を総理の座につかせていることは、この非常にリスクの高い状態を続けることにほかなりません。私たちは、原発再稼働という愚かな行為を早く止めさせなければいけません。

3.原発を止めても潰れるのは電力会社だけ、電気は足りている

  • 原発を止めたとしても、誰も困りません。最近の猛暑で電気が足りていたことからも分かる通り、電気は足りています。(大飯原発3号機の出力は日本全電力出力の1%未満です)
  • 電力会社は原発廃炉経費や減価償却の終わっていない原発施設によって経営不振に陥るかも知れませんが、それは私達の命をかけてまで守ってやるほどのものではありません。

4.もし、原発を止めなかったら私達の命が危ない

  • もし、大飯原発の位置からメルトダウンを起こしてしまえば、どういうことになるかというと、以下の様な状態になります。
  • この図を見ると分かる通り、日本の大人口地域が風下にあります。これらが全て被曝するリスクに晒されているのです。

5.巨大地震が増える中で、あまりにも脆弱な原発の安全対策

  • 数値を見ると、最近の日本の大地震に比べて、大飯原発耐震強度は半分以下である事がわかります。しかも、その地震は過去10年に3回も起きているのです。なぜ、こんなにも多く大きな地震が起こるのかというと、2004年のスマトラ沖地震以降、全世界でM6以上の地震が急増しているからです。
  • M6以上の全世界での地震の量を示したグラフ(画像をクリックすると拡大します)
  • つまり、2004年以降から、地球的レベルで大地震が増えている状況なのです。このような状況の中で、世界のM6以上の地震の20%が起きると言われている日本で原発を動かすなど、自殺行為です。その上、その大飯原発の直下には活断層がある可能性が指摘されています。F-6という断層が懸念されており、大飯原発の敷地の真ん中を突っ切っていることが分かります。現在調査中との事...そういう安全確認を十分にやらない段階で原発を稼働する事自体、オカシイ。
  • 大飯原発で懸念されている断層(画像をクリックすると拡大します)
  • 断層があると、その周辺は大きく揺れ、その上に建築物があると、破壊的な影響を及ぼします。しかも地震学者によればM9クラスの地震が起きた場合、休眠断層が活断層になってしまう事が東日本大震災のあとに行われた調査によって明らかになったとのこと、つまり、原発直下に無数にある断層帯もM9クラスの地震が起きると「起きる」可能性があるのです。そうなると、原発施設に破壊的な影響を及ぼすことが考えられます。このように非常にリスクの高い大飯原発なのですが、さらに、事故が起こった際の安全設備も十分ではないのです。事故が起こった時の司令塔となる免震重要棟なし、水を注入するためのフィルター付きベント弁もないのです。
  • 福島第一原発の事故では水の注入がベントの遅れによって、間に合わず、メルトダウンに至りました。大飯原発は、そのベント弁そのものがないのです。これでは、大地震が起きてしまったら終わりです。しかも、免震重要棟などの司令塔もないので、事故が起きたら制御不能になり、福島第一原発の比ではない被害が生じる可能性があります。このようにあらゆる意味で無謀かつ、備えの不十分な状態で、大飯原発を稼働するのは、まさに狂気の沙汰と言えます。日本国民にとって野田政権は、日本を滅ぼす最大のリスクです。このリスクを排除するために、本日(7月20日)、デモがあります。首相官邸前に来れる方は、来てください。デモにできるだけ多くの市民が参加して、野田政権にNOと言い、原発をできるだけ早く止めましょう。

7.20緊急!大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議
 日付   :7月20日(金)
 時間   :午後6時より(8時に終了)
 天気   :WEATHERNEWS:国会議事堂前の天気予報
 
 ブログ  :http://coalitionagainstnukes.jp/?cat=8
 ツイッター首都圏反原発連合
 場所   :首相官邸前(国会記者会館前:画像をクリックすると拡大します)
 
  会場が3つにわかれていて、官邸前、国会前、ファミリーエリアとある。
 トイレ  :地下鉄丸ノ内線霞が関駅」A2、A3a出口を降りると改札外トイレがある
 交通   :乗り換え案内:ジョルダン
       南北線 :溜池山王駅
       千代田線:霞ヶ関駅前(国会議事堂前駅は封鎖される恐れがある)
       丸ノ内線霞が関
       銀座線 :虎ノ門駅
       有楽町線桜田門駅
大阪:
【日時】7月20日(金)
【場所】関電本社前(大阪府大阪市北区中之島3