Appleの開発者会議 WWDC 2012が開催され、iOS , MacBook , Mountain Lionの発表がされた。
iOS 6
ITmedia:Appleが「iOS 6」発表 地図アプリ刷新、Facebook統合...
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1206/12/news019.html
1.対象機種
- iOS 6は、たくさんの機能を追加しているが、残念ながら初代iPadは、サポート対象から外された。
- iOS 6にバージョンアップできる機種(リンク)
- iPhone 3GS , iPhone4 , iPhone4s , iPod touch 4th generation
- iPad2 , iPad3
2.新しくなったMaps
- MapsはGoogleの地図からApple独自の地図に変わった。Siriなどの音声入力に対応しており、音声でナビをしてくれる。3D立体地図表示が可能である。デモでは、林立するビルの谷間を拡大縮小したり、回転したりして、3D表示ができる事を示していた。2D地図はベクター表示で拡大縮小が無段階でスムーズに出来る。
3.Facebook統合
- iOS6では、Facebookが統合された
- ・写真の投稿
- ・SafariからURL共有
- ・地図アプリとの連動
- ・Siriで音声投稿
- ・Facebookイベントがカレンダーアプリと同期
- ・Facebook友達リストは連絡先に登録
- ・App StoreとiTunesに「いいね!」が共有できる。
4.Siri
- ・iPadでも使用可能になった。(しかし、iOS 6は、初代iPadでは使えないうぅ...)
- ・スポーツの結果や映画、レストランの検索なども行えるようになった。
- (ただし日本でのサービスは不明:チケットサービスのPassbookと共に)
- ・Twitter,Facebookへの投稿が可能
- ・Mapsを音声ナビで使える。
- ・自動車との連携:Eyes Free(1年以内に登場)
- 目をディスプレイに向けることなくSiriを使って音声で操作できる。
- 音楽選択、テキストメッセージ、地図
5.Passbook
- 日本でのサービス開始は未定だが、QRコードを使ったチケットサービス、MapsやSiriと連携する。Siriでチケットを予約し、Mapsで場所をナビゲートしてもらい、会場でQRコードを見せてチケットとなるみたいな事ができるようだ。映画チケットやクーポン、ポイントカードの情報をこれに統合する仕組みのようだ。要するにカードを沢山持ち歩かなくていい。これの意味するところは物理カードをソフトウェア化したことにある。もし、このサービスが日本で普及したら、レジの前で財布からポイントカードを探すなんてことをせず、iPhoneのQRコードを見せればいいと考えることも出来る。まぁiPhoneからどのQRコードを出すかという作業は残っていると思うが...
6.FaceTime
- ・WiFiのみだったのが3G回線でも可能になった。
- ・相手の電話番号がAppleIDを使って接続できるようだ。
7.Safariの新機能
8.電話の新機能
- ・Don't Disturb
- 電話に出られない時にテキストメッセージを送る
- 時間を設定して電話に出ないようにする
iOS 6の雑感
- ざっと眺めてみて、注目したのは、MapsとQRコードのチケットサービスのPassbookだ。外を出歩くときに、この機能は面白い。Passbookは、国内でのサービス普及次第であるが、普及するとiPhoneを持ち歩く動機がまた1つ増えることになる。財布のように持ち歩くことになるだろう。今でもそうだと思うが、ただし、iPhoneのバッテリーが切れていると、チケットも機能しないので、充電はこまめにしておいたほうがよさそうだ。多分、サポートするお店にはiPhone用の電源ケーブルもセットで置いてあるんだろうなとも思う。Facebookの統合は興味深い、AppleはTwitterやFacebookと組んでGoogle包囲網を作っているように感じる。ただ、自分はソーシャルメディアは、Twitterしか使っていないのでFacebookのなにがいいのか良く分かっていない。というかリアルで友達のいない自分にFacebookは意味あるのかと思ってしまう。あとは、FaceTimeが3G回線でも使えるようになったので、名実ともにテレビ電話機能がついた。お店なんかでiPhoneをかざして、テレビ電話の向こうの人に商品を見せながら、どれを買う?とかやりそう。通信キャリアは、この機能に戦々恐々としているだろうトラフィックが増えるから。iOS 6の立体地図がどんな使われ方をするか楽しみだ。自分的には高さが分かるということで、津波や洪水が来た時に高台を素早く探して、Siriがナビするような機能があると素晴らしいと思う。今回のiOS 6は、Facebook、Mapsなど、リアルワールドとの連携に重点がおかれているように感じる。外によく出歩く人には、iOS 6 は魅力的だろうと思う。Mapsの立体映像を見ていると、方向音痴の自分には、とても素晴らしい機能のように感じる。というのは、目印になる建物を把握するのに、パースの狂ってない地図ならば、場所が見つけやすいからだ。3D地図を上から眺めるのではなく、道路側から見るとどうなるか見てみたい。
1.ディスプレイがRetinaになった。(2880×1800)
- MacBook Air や Proも発表されてUSB3も搭載されたが、それらはこのRetina MacBookの前では霞んでしまう。このMacBookは、ディスプレイがすごい、なんど2880×1800、これがノートのディスプレイの解像度かという内容。しかも、IPS、コストダウンでノートがTN液晶になって幾久しく、ついにディスプレイにIPSが採用された。写りこみを抑えることでコントラスト比が29%改善したという。
2.GPUもスゴイ
- Nvidia GeforceGT 650M Spec
- http://www.nvidia.co.jp/object/geforce-gt-650m-jp.html#pdpContent=2
- GPUの最高サポート解像度が3840x2160(このMacBookだとThunderbolt端子 or HDMI)と非常に高い。外部ディスプレイに繋げば立体映像を映し出せる余裕のスペック。低速時には、インテルの内蔵グラフィックチップを使うことでバッテリー消費を抑えるようになっている。
3.DVDドライブ廃止、ハードディスクはSSDへ
4.薄く軽くなった筐体
- 厚さは18mmフラットボディ、重量は2.02kg
- 従来機種15インチMacBookの2.54kgに比べて500gほど軽くなった。この重さは13インチMacBook Proと同じである。
5.ノートとは思えないサウンド(らしい)そして、ステレオマイク
- Appleによれば、ステレオスピーカーにもこだわったという。ダイナミックレンジが広くなり、より低音が出るようになったという。(ファンの音も減らしたという)スピーカーグリルの下に配置されたステレオマイクは、より音源のノイズを省いた音声を読み取れるのだという。これはSiriなどの音声入力への対応のためと思われる。
6.強力なI/O
- Thunderbolt x 2、USB3 x 2(両脇に1つずつ)、HDMIポート x 1、SDカードスロット
RetinaMacBookの感想
- このMacBookは、ディスプレイの解像度の高さと、高速なGPUによって、Desktopマシンと遜色のない性能なので、モバイルとDesktopを共用したい人にピッタリのマシンといえる。長年、ノートのディスプレイはTNで視野角が低かったが、このノートはIPSを使っていて高画質であることも見逃せないポイントだ。I/Oも充実しているので、長い間使い切れそうな感じ。残念なのがバッテリー持続時間、最大7時間とiPadの10時間と比べると短い、これはディスプレイの高解像度化によるLEDの消費電力の増大と、高速なGPUを搭載したためだと思う。しかし、概ね高性能であり、薄くてスマート、これだけの性能を詰め込んで、重さが2.0kgというのはスゴイ、凝縮感の高いマシンだ。
- 性能的にはMacBook AirのようにGPUが弱いと、これから来るであろうGPUベースのプログラムが快適に動かせない。そして、iPad3など、Retinaクラスのディスプレイに慣れてしまうと、その下の通常MacBook Proのディスプレイ(13インチ1280×800 15インチ1440×900)は見劣りすると思う。モバイルは重さも重要なので一概には言えないが、2kgのボディを持ち歩けるという人ならば、RetinaMacBookだと思う。全体的に見てAppleらしい高級な製品だと思う。ローエンドモデルの倍はする価格だが、それだけの性能は持っている。将来的にくるあらゆるニーズに答えられるMacBookといえるだろう。
Mountain Lion
リリース時期と価格
- リリース時期:7月
- 価格:1700円(2011年6月11日以降にMacを購入した人は無償アップデート)
通知センター
- iOS 5に搭載されている通知機能と同等のものがMountain Lionに搭載される。
- Eメール、メッセージ、ソフトウェアアップデート、カレンダーのアラート
音声で文字入力(ボイスタイプ)
- iPad3に搭載されているものと同等のものとみられる。
リマインダーとメモ
- リマインダー(スケジュール帳)
- ・時間:期限が近づいたら通知
- ・場所:場所を登録しておけば、その場所に到着した時に通知
- ・iCloudで常に最新の状態に更新。(要ネット接続)
- メモ
- ・写真、画像、添付ファイルをつけられる。
- ・共有ボダンでメールやメッセージとして送信も可能
- ・Desktopに貼り付けられる。(PostIt!みたいな感じ?)
- ・iCloudでiPadやiPhoneと同じメモを共有できる。(EverNoteみたいな感じ?)
Power Nap(スリープ時に何かと一生懸命やってくれるみたい)
- スリープ時の動作...
- ・Mail、連絡先、カレンダー、リマインダー、メモ、フォトストリームを自動的に更新
- ・電源が繋がっていればソフトをアップデートし、TimeMchineでバックアップ
共有
- ・Mountain Lionの全てのアプリケーションに共有ボタン(数クリックで共有)
- ・写真、ビデオ、その他のファイル → Mail、メッセージ、AirDropで簡単に共有
- ・Safariからリンクを共有
- ・Facebook、Twitter、Flickr、Vimeoに直接投稿する
その他のMountain Lionの機能(疲れたので、他の機能は以下のリンクへ)
- Apple:Mountatin Lion
- http://www.apple.com/jp/osx/