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滋賀県と京都府、大飯原発再稼働について物申す 

大飯原発の再稼働問題が、どうやら紛糾している。

 東京新聞大飯原発再稼働判断、来週以降に 福井県、同意急がず(2012.6.7 19:47)
 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012060701001887.html

政府は、大飯原発再稼働の最終判断について、来週以降(6月10日以降)に先送りするようだ。というのは、福井県の同意手続きが進んでいないためで、藤村修官房長官は「現時点でそういう立場にあるのは事実だ」と述べた。(福井県など、地元の同意がないので最終判断は出来ない立場という意味)

福井県は世論や周辺自治体に加え、民主党内の一部にも再稼働への懸念が根強い中、同意を急ぐことで県に批判が集中したり、政府の原子力政策の方針変更ではしごを外されたりすることを警戒。「こちらが前のめりになる理由はない」(県議)として、慎重に手続きを進める構えを崩していない。

 東京新聞:民主「慎重」117人分提出 再稼働問題 小沢元代表らの名も(2012.6.6)
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012060602000113.html
 民主・再稼働「慎重」要請117人議員名一覧(2012.6.6)
 http://blog.goo.ne.jp/kanayame_47/e/5d1b75849dbb5affd5171381fd79a29e

このことから分かるのは、福井県大飯原発を再稼働することで、全国の批判が県に及ぶことを恐れている。

 京都新聞:京都、滋賀の知事、大飯再稼働で政府に再提言提出(2012.6.6)
 http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20120606000154

滋賀県嘉田由紀子知事と、京都府山田啓二知事、両知事が大飯原発再稼働について政府が示す「特別な監視態勢」に両府県を加える事を盛り込んだ「国民的理解のための原発政策への再提言」を発表、同日中に政府に提出した。
両知事は、原発政策に関する7項目について、安全性の実現など政府の対策が十分でないことから、再度提出した」との事。

 大飯原発から30km以内に入る京都や滋賀にも法的な位置づけが必要

  • 原発から半径30キロ圏内の「緊急防護措置区域」(UPZ)に入る京都や滋賀の法的な位置づけが必要として検討を求めた

 特別な監視体制は、京都や滋賀を加えることを要請

  • 特別な監視態勢でも両府県を加えるよう強く要請

 政府の安全基準は暫定的

  • 大飯原発再稼働を決めた政府の安全基準は暫定的と指摘し「再稼働の時限は電力逼迫(ひっぱく)期に 限定するのが筋」

 大飯原発周辺県の知事のコメント

  • 京都府の山田知事
    • 野田佳彦首相にはどう安全性を高め、脱原発依存への道筋を明確にしていくのか決意を示してほしい」
  • 滋賀県の嘉田知事
    • 「決して福井県と対立するものではない。水も電気も供給側と使用する側は運命共同体だということをあらためて伝えたい」(電気の需要と供給面で運命共同体、水の場合は、原発が吹っ飛んだ場合、運命共同体という意味、琵琶湖周辺は、この地域の水源地だからね)

これらのコメントで分かることは、京都や滋賀は、安全性が担保されないと賛成しませんよというスタンスのようだ。それは無理もない、国の原子力委員会自体が安易な再稼働は危険であるとハッキリ言っているのだから。

 安易な原発再稼働で「10年以内に再び過酷事故」という原子力委試算(2012.1.24)
 http://www.fsight.jp/article/11147

大飯原発30km圏内の京都や滋賀の反対を押し切って、原発再稼働をするということは、地元の同意を得て判断するという当初のプロセスを無視することになる。原発に対して素人の野田総理がいくら責任を取るといっても説得力は皆無であろう。第一、福島第一原発の事故処理ですら全く責任が取れていないのに、責任を取ると口だけは立派な野田総理、彼の言葉はあまりにも軽く無責任だ。義務を果たしていないのに義務を果たすという。ここまで徹底的に嘘をつける人間も珍しい。

野田総理は、原発の安全が確認されたといっているが、全然安全ではない、大手マスコミが報道しないだけで、現実の数字は、原発の耐震性が十分ではない事を示している。最近の大地震の揺れに対して、大飯原発の耐震性は1/2〜1/3程度しかない。これでどうやって安全などと言えるのか、まったくもって不誠実極まりない総理だ。

原発の耐震性能と、最近の地震の揺れの強さ(ガル:この場合、揺れの加速度を示す単位)
 福島第一原発   : 600ガル(設計基準:実際には460ガルで壊れた)
 ストレステスト  : 700ガル(近年の地震に対し、あまりにも過小な基準)
 阪神大震災    : 818ガル(1995年)
 大飯原発     :1260ガル(3〜4号機 耐震性能)
 新潟県中越地震  :2516ガル(2004年)
 東日本大震災   :2933ガル(2011年)
 岩手・宮城内陸地震:4022ガル(2008年:観測史上最高/世界最大)

原発が耐力が不足しているという事は、以下の図ような事が起こりうるということである。
これは、大飯原発メルトダウンを起こした際の汚染想定である。

放射能が偏西風に乗って、風下の本州全域に広がり、9000万人規模で被曝することが考えられる。福島第一原発の場合は風下が海だったため、90%は海に落ちたが、大飯原発は、その位置から、ほぼ100%陸に落ちる。しかも日本の人口密集地に落ちるのだ。

こんなでたらめなことをする総理に対して、一言いいたいという人は、今日の夕方6時、首相官邸前でデモがあるので、それに出席しよう。黙っていたら認めたことになってしまう。

このデモは毎週行われていて、先週は2700人集まった。徐々に増えてきている。とにかく、野田総理の安全を確認していない、無免許運転にも等しい、原発再稼働を阻止するために、皆さん首相官邸前に集まりましょう。沢山集まれば世界中に報道されて、国際社会から野田政権が非難されるはずです。間違っていることには間違っているとハッキリ言いましょう。この場合、沈黙は、白紙委任状を渡したことになります。何もしなければ、原発再稼働にYESと言ったのと同じなのです。東京が遠い人は、Twitterでリツイートボタンを押すなどして、自分をフォロワーに今日の夕方デモがあることを伝えてください。

原発再稼働許すな!首相官邸前抗議/緊急拡散ツイートキャンペーン
 日付  :2012年6月8日(金)
 時間  :夕方6時より(8時に終了)
 天気  :Tenki,jp:東京の天気予報
 ブログ :http://twitnonukes.blogspot.jp/2012/06/68.html
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 場所  :首相官邸前(国会記者会館前)
 交通  :千代田線:国会議事堂前駅 出口3番
      南北線 :溜池山王駅

大阪
【日時】6/8(金)18〜20時予定
【場所】関電本社前(大阪府大阪市北区中之島3丁目6−16)