SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

4号機の危険性について(2012.5.28)

1.外側に歪んだ4号機建屋

  • 報道ステーションの映像で、4号機が外側に向けて、歪んでいる様が見える。これは、内部から非常に強い力が加わったことが分かる。周囲の壁は、事故後、取り外している。これは、空冷と、何かあった時、上から水を放水して冷却するつもりなのだと推測する。


2.1535本もの大量の燃料棒のある4号機

  • 小出教授によれば、セシウム137で計算すると、少なく見積もっても広島原発5000発分あるという。使用済燃料プールが埋め込まれている場所で爆発が起きて、大きな余震が起きて使用済燃料プールが崩れ落ちてしまうと、再び大量の放射性物質が吹き出してきてしまうのだという。

3.破損によって構造的に不安な4号機

  • アメリカも、それを懸念しているということなので、4号機の問題は、恐らくはアメリカの安全保障にも関わる程の問題と受け取られている可能性がある。現場の作業員によると、プール自体が何%か傾いて言えるという噂があるという。凄まじい破壊状態の4号機を見ると、さもありなんと思ってしまう。東電の説明によれば、燃料プールの下に鉄柱を入れて、それをコンクリートで固めて補強したという。これによって震災前よりも2割、強度が高まったとのこと。しかし、後藤政志氏によれば、壁があるけれども、それがどれくらい強度を持っているか、火災の熱によって、どれだけ強度が落ちているのか、本来であれば、構造計算書などを公開するべきなのに東電は一切に出していないという。つまり、専門家が検証可能なデータは一切公開していない。ただ、こういう計算をしました、結果がこうです、だから安全ですといっているだけなのだという。

4.冷却システムに不安のある4号機

  • 東電の協力会社の東北エンタープライズの名嘉幸照氏によれば、4号機の配管は、数十kmもあり、仮設であるがゆえに地震に対して脆弱だという。これが何が問題かというと、プールの下の配管が地震で壊れた場合に、短時間で燃料プールの水がなくなってしまう恐れがあるとのこと。もし、プールの水がなくなってしまうと再臨界にいたらなくても、水が遮蔽していた大量の放射線が飛び出し、それによって人間が近づけなくなるという。

5.水がなくなると加熱する燃料棒

  • 水がなくなった場合、燃料棒がどの程度、熱を持つのか国も東電も把握していないという。そこで熱工学が専門の東北大学(流体科学研究所)の丸山教授に4号機の燃料棒が出している熱量や、燃料棒の内部構造から、水がなくなあった場合、どのくらいまで温度が上がるのか計算してもらったという。一番温度が高い燃料棒の上端でせいぜい140度位の温度にしかならないという。これは、空気によって奪われる熱量と発生する熱量が均衡するため、それ(140度)以上温度が上がらないのだという。これは、1年以上、水で冷やされた使用済燃料の熱量が下がってきているためそうなるのだという。

 

  • 崩壊熱の推移
  • 引用:よく分かる原子力
  • このグラフから熱量が1日で1/20、1ヶ月で1/100、1年で1/200になるのが分かる。

6.4号機の放射性物質漏洩のリスク

  • プールが全部地震などでひっくり返って、地面に燃料棒が重なってしまった場合、空冷効果が望めなくなり、熱がこもって真ん中のほうが熱くなる事が考えられるという。700℃の後半あたりになると、燃料棒の放射性物質を閉じ込める被覆管が破裂しいて、放射性物質が漏れる可能性がある。日本原子力研究所の実験によれば、700〜900度で燃料棒が破裂するという。

まとめ

  • この報道ステーションの報道を見て、4号機のリスクについて自分なりに考えてみると、恐らく最も可能性の高いリスクは、配管の破損による水の喪失、構造的に最も弱い。ここが壊れて水を失って高熱になり、同時に強い放射線が飛び出し、作業員が近づけなくなるので、壊れた配管も修理できず、制御不能な状態に陥る。高熱になると、物質は柔らかくなる。だから、その柔らかくなった所を、再び余震が襲えば、燃料棒を支えている構造物が破損し、燃料棒が重なる。すると、更に温度が上がり放射性物質を閉じ込めている燃料棒が700度以上になって、破裂する。そこから大量の放射性物質が漏れだす。恐らくは、そうなる前に外部から放水するんだろうが、燃料棒が折り重なって水が届かない部分ができてしまうと、水をかける度に放射性物質が溶け込んだ水蒸気が漏れ出す可能性も捨て切れない。そう考えると、4号機の周囲をカバーで覆い、外部に放射性物質が飛散しないようにする必要があると感じる。カバーの上部には、冷却用のスプリンクラーのようなものがあって、放水した水を周囲から回収し、浄化して再び冷却用の水に使う様な仕組みが必要だと、この報道を見ていた思った。

東京新聞:1号機「水位40センチ」 格納容器下部に穴 漏水か
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012052202000096.html

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