SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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稼働中の原発と冷温停止中の核燃料の違い

2012年4月12日、4号機の使用済み燃料プールの冷却が停止したが、2日ほどたった14日、冷却が再開されたそうだ。冷却が停止しても水の中にある冷温停止状態の使用済核燃料は、温度上昇も緩やかだった。このことから分かるのは、使用済燃料は水の中に入れておけば、冷却が停止しても、かなり余裕を持って対処できるということだ。2日後の冷却再開時の温度は冷却停止時より7度上がった35度だったという。

 中日新聞:4号機プールの冷却再開(2011.4.14)
 http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012041490213242.html

ここで分かることは、地震が来ても燃料プールが壊れないようにし、水が保てるようにしておけば、何らかの理由で電源を喪失し、冷却が停止しても、数日は猶予があるということがが分かる。つまり、燃料プールの場合、メルトダウンを防ぐには、燃料プールの水漏れを防ぐことが重要だということだ。この2日間の状態で、原発稼働中の核燃料と、冷温停止中の核燃料はぜんぜん違う事が分かる。

よく、原発を停止しても、使用済み核燃料があるから、どっちにしても危険だと言われる。確かに水がなくなれば、燃料プールも危険だと思うが、稼働中の原発電源喪失から数時間でメルトダウンしてしまうのに対し、今回の燃料プールは冷却停止から2日たっても7度しか温度が上がっていない。危険な状況になるまでの猶予がかなりあるので、その間に対処できる。そういう意味で安全レベルがぜんぜん違う。だから脱原発をして、堅牢な燃料プールに核燃料を沈めておくことが必要なのだ。そうすれば、万が一地震が来て、電源を喪失しても、冷温停止状態の核燃料の場合、水を蒸発させる温度に達するまでに数十時間を要するのだから、その間に対処すれば、危険はないということになる。つまり、脱原発をし、核燃料を水の中に沈めておけば、安全度はかなり上がる。水を失わないように水槽を堅牢にする必要はあるが、電源を喪失しても、数時間でメルトダウンする稼働中の原発ほど危険ではない。

今回の4号機の温度上昇を見ると、リスクはそのレベルに応じた評価が必要だと分かる。単純に同じ核燃料といっても、その燃料のおかれた状態が変われば、危険度が大幅に違ってくるのだ。それを混同して評価し、危険なものと安全なものを混同してしまい、原発を再稼働してしまう事がいかにリスキーな判断なのかが分かる。原発を再稼働せず、堅牢な燃料プールに沈め、冷温停止状態にし、水を失わないようにすれば、電源を喪失しても数日の間、安全な状態が保てるのだ。その間に冷却できる状態にすれば、安全性は担保できる。

数時間(あるいは数十分)と、数十時間とでは、対処できる猶予がぜんぜん違う。高温にならなければ水も蒸発しないし、容器も熱で溶かされることもない、あらゆる点で健全な管理がしやすい状況だ。だから、全ての原発を停止し、堅牢な燃料プールに核燃料を沈めること、それが3.11後の日本がするべき事である。再稼働なんてもっての外である。

脱原発をすれば、日本の核の安全性は格段に上がる。それが今回の4号機の核燃料プールの温度上昇で分かった事。(2日で温度上昇が7度程度)電気を失っても、水を失わなければ、数日間、猶予がある。その間に対処出来ればいい、遙かに安全対策の難度が下がる。それは安全性の大幅な向上につながるのだ。再稼働をしないことで日本は大幅に自国内の核の脅威から遠ざかることになる。つまり、目下の日本の最大の脅威は、大飯原発を再稼働しようとしている野田政権そのものである。この脅威をできるだけ早く取り除く必要がある。

日本は、いつ起こるかわからない地震と、それで壊れる原発によって、核攻撃と同等の危険に直面している。そういう意味で、核攻撃と停電とを混同してしまうマスコミの報道は、異次元の存在だ。記者クラブメディアは、過った情報を広めることで社会にとって脅威と言える。これもできる限り早く排除しなければいけないだろう。そのためには、皆さんが、そういうものにお金を払わないことが重要だ。全国紙をとっている人がいたら、地方新聞に切り替えるべきだ。それがこの未曽有の脅威から日本を救う手段なのだ。東電とつるむと、東電から得る利益以上に損失を被ることを教えなければいけない。

誠実さを失った報道は、社会にとって脅威だ。

不誠実な報道で現実の危険が野放しにされ、より危険な状態になる。原発問題はその最たるものである。そういう意味で、危険な再稼働は断固阻止しなければいけないと思う。だから、4月20日(金)午後6時の首相官邸前のデモに多くの人が参加して欲しいと思う。稼働している原発は毎秒20トンの水が冷却に必要であり、その規模は一級河川(多摩川のような大きな川)に匹敵する。しかし、冷温停止された燃料プールは、この間の4号機は冷却が停止して、2日たっても温度上昇がたった7度で済んでいることから分かることは再稼働しなければかなり安全になるということである。確実に水の中に沈めておくという条件付きではあるが、稼働して一級河川レベルの冷却水を必要とするよりもはるかに安全と言える。

崩壊熱の推移

引用:よく分かる原子力

これは崩壊熱に関する古い資料(原発事故の実測値ではありません)なのですが、そこから察すると、最初の1日で温度が1/10以下となっており、熱量が大幅に減っていくことが分かります。冷温停止状態とは、このように崩壊熱のレベルが下がった状態のことを言います。この状態に核燃料を留めておけば、かなり安全になることが分かります。そういう意味で脱原発が必要なのです。逆に言えば、再稼働が非常にリスキーなことがわかります。

 
原発再稼働許すな!首相官邸前抗議/緊急拡散ツイートキャンペーン
 日付  :2012年4月20日(金)
 時間  :午後6時より(大体、20時半までで終了しているとの事)
 天気  :Tenki,jp:東京の天気予報
 ブログ :http://twitnonukes.blogspot.jp/2012/04/4.html
 場所  :首相官邸前
 交通  :千代田線:国会議事堂前駅 出口3番
      南北線 :溜池山王駅

 大阪  :
 日時  :4/20(金)18時〜20時終了予定
 場所  :関西電力本社前(GoogleMap :関西電力)
 天気  :Tenki,jp :大阪