SKY NOTE

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タバコの放射能について

JTはタバコの原料の放射性物質の濃度を公表した。タバコは食品でないため、食品の安全基準にはひっかからないそうです。よって、JTでは、タバコの社内規程を設けたとの事ですが、この基準がとても甘い。ただ、まだ、市販されてはいません。タバコの製造方法を調べてみると、葉を収穫し、乾燥してから2〜5年程度、熟成させるのだそうです。ですので、最短でも福島第一原発以後に収穫されたタバコが販売されるのは、2013年以降となります。つまり、来年です。そこで、それまでに(当ブログに寄せられたコメントによると、JTへの電話による確認で2012年10月現在、もう汚染された煙草の葉が使われているそうです)禁煙をお勧めしますというのが、今日の記事です。
 
資料:たばこの製法について
http://www.bbs.bun-chan.net/dna_res.cgi?file=112&res=108
「乾燥後、樽詰め(300〜500kg)に圧縮され、2〜5年程度、倉庫にて熟成させます」

JTの社内規程(黄色葉タバコ:乾燥済み)
放射性セシウム:500Bq/kg
・放射性ヨウ素 :2000Bq/kg(ヨウ素は乾燥する課程で何度も半減期がきて大幅に減る)

 ドイツの基準  日本の基準     タバコの基準(JTの基準)
 大人:8Bq/kg  大人:100Bq/kg  500Bq/kg(セシウム137)
 子供:4Bq/kg  子供:50Bq/kg

 2011年 国産葉たばこに関する放射性物質の検査について
 http://www.jti.co.jp/news/radiological_inspection/20110906/index.html

 黄色種葉たばこ(乾燥済)の放射性物質検査結果(2011年9月の資料).pdf

このPDFを見ると、茨城県鹿嶋市で収穫されたものが最も高く217Bq/kgと、非常に高い数値です。他の地域も、50〜140と高い数値です。つまり、社内規程のこの高い数値以下であれば出荷するということなのです。これは危険です。なぜなら、放射性物質が肺に入り、長期間、放射線を出し続けるからです。身体に入ると、セシウム137は100日110日で半分排出されると言われていますが、これは口の中に食べ物として入った基準です。煙として吸い込み、肺の中でヤニとして付着したものの基準ではありません。(セシウム137自体の物理的半減期は30.1年)愛煙家の肺の解剖写真を見ると、大抵はヤニが付着して黒くなっています。これだけでも健康によくないのに、そのヤニから放射線が出てくるのです。

資料:喫煙者の肺の写真(さとう内科さんから引用)

問題はコレだけではなく、子供さんのおられる家では、放射性物質入りの副流煙も問題になると考えられます。子供は放射能に弱く、また、時々、肺がんの患者さんの中にタバコを吸わない女性の方がおられるそうですが、その原因は、ご主人のタバコが原因とみられるとのこと、つまり、女子供に放射能入りの煙を吸わせて、将来ガンの苦しみを与える事になりかねないのです。そこで禁煙について言うと...

禁煙には3つの効用があるそうです。
1.ご自身の健康のため

  • タバコを吸うと、肺癌のリスクが4.1倍、喉頭癌32.5倍、肝臓癌3.1倍、食道がん2.2倍に増え、血管を痛め、動脈硬化の原因になります。タバコは、高血圧、コレステロールと並ぶ、動脈硬化、三大原因の1つだそうです。(40代で心筋梗塞になるのはまず喫煙者だそうです)これに放射能が加わるわけです。がんの発生率は上がると考えられます。

2.周囲の方の健康のため

  • 副流煙の問題はフィルターを通していないので有害物質が多く混じった煙を他人に吸わせることになります。その中に放射性物質が加わるのです。特に小さな子供は、放射能に弱く、子供さんのおられる家庭では、もはや禁煙は常識になると考えられます。

3.経済的効果

  • 1日2箱吸っている人は年に18万円、5年で100万円近く使っていることになります。更に生命保険なども喫煙者を区別するようになっているとのこと、つまり、保険料が割増し、更に病気が増えると、国全体としても経済的損失になります。つまり、タバコは自分にも他人にも経済的損失を与えるということです。
  • 喫煙者の皆さん、特に子供さんおられる方は、タバコ、やめましょう。今回の福島第一原発の事故でタバコは更に危険なものになりました。タバコを辞められない人は、2013年以降、外国のタバコを吸うべきです。大事なのは、タバコは自分だけでなく他人にも迷惑をかける事です。2013年以降、それに放射性物質の飛散という害が加わりそうです。現在の科学の知見では、安全だと言い切れるだけの十分な知見がないのです。分かっていることは、放射線が人のDNAを壊し、セシウム137の体内における半減期が110日だということです。この110日が何を意味するかというと、1日0.7%排出していくと、110日後に半減するという数値なのです。つまりですね。昨日、体に入ったものは、今日、99.3%残っていきます。そうやって蓄積していくのです。そして、100〜200日の間に1日平均の摂取量の最大150倍に蓄積されていくのです。しかも、これは身体の中に食べ物として入った場合です。肺の中に入ってヤニとして付着した場合、どうなるか検討もつきません。
  • ですから、低線量であってもチリも積もれば山となる状況で、時間がたてば高線量になるのです。その高線量になった状態が長期間つづいてガンになるのです。実際、チェルノブイリでも、実際のガンの発症者は2年目あたりから生じたそうです。この2年というのは、分かりやすい数値で、最初の半年1年で150倍に体内で濃縮し、その後、1年ほどしてガンが発症すると考えると、筋が通ります。ですので、タバコはやめましょう。自分にも他人にもそれがベストです。そこで禁煙の仕方を、さとう医科さんのページを参考にして書いてみました。

禁煙の仕方

  • タバコの禁断症状は、タバコが吸いたくてイライラする、落ち着かない、頭痛がする、体がだるいなどで、一般的には禁煙後2〜3週間続くのだそうです。対応策は、ガムまたは貼り薬からニコチンを体に補充していき、徐々に量を減らして4〜8週くらいで治療を終わるとのこと、こういった薬は2週間で7000円ほどするとのこと(結構キツイですが、タバコをやめればお釣りが来ます)あと、精神的依存にはアメを舐めたり、水を飲むのがいいそうです。(アメのカロリーが気になる人はペットボトル持参ですね)あと、外でお酒を飲むときには、ヘビースモーカーの友人との接触を1〜2ヶ月は我慢せよとのこと、それと、タバコはもちろん、ライター、灰皿などは思い切って捨てよとのこと、なかなか厳しそうですね。(自分、吸いませんけど、なんだか城攻めで外堀埋められている感がある)
  • よってタバコをやめることは重要です。恐らく、2013年以降になると、禁煙外来に患者さんが殺到すると考えられます。そうなると大変だと思いますので、今の内に、禁煙を達成しておきましょう。