SKY NOTE

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Google セマンテック検索の導入に着手

Googleがついにセマンテック検索に着手し始めた。セマンテック検索とは、言葉の意味の属性に基づいて検索できる。例えば、5W1Hのいつ、どこで?なにが?どのように?どれくらい?などの疑問に対し、それが、時間であれば、時間の概念に基づいて検索し、場所の概念であれば、場所の概念に基づいて検索する。これが意味するところは、より、情報の属性に基づいて的確な検索が可能となること、例えば、4月3日の関東地方の天気と書いても、そう言う文字が書かれているサイトがないかぎりヒットしないが、セマンテック検索に使うデータベースでは、そういう情報を分野別にメタタグとして持っていて、それに基づいて、検索できる。気象庁のページにそう言うメタタグがあれば、それに適した情報を探しだしてくれる。そういう意味では、ウェブそのものがデータベース化するような技術だ。

 グーグル、検索エンジンの大幅改良を計画か
 http://japan.cnet.com/news/service/35015200/

 IT用語辞書:セマンテックWeb【Semantic Web】とは

そのセマンテック検索について、Googleによれば、具体的なタイムラインは存在せず、準備が整い次第ローンチするという。だから、先のことなのだが、この技術ができると何がいいのかというと、例えばショッピングサイトで商品の比較をしたい時、通常はkakaku.comのようなサイトを使わなければいけない。kakaku.comでも十分便利なのだが、セマンテック検索では、タグさえきちんと登録していれば、「1000円以上2000円以下のスピーカーケーブル1mが欲しい」という検索を出すと、価格のタグ情報から比較して、その価格帯の商品と、ケーブルのタグの長さの情報から1mのものを選び出し、ウェブ上から引き出してくれる。つまり、専用サイトを介さず、タグを比較検証して、ニーズにあったものを選んでくれるわけだ。そういう言葉の意味を理解した検索ができるのだ。従来は文字の類似性にとどまっていた検索が、その意味を理解した上で検索ができる。だからタグの意味が価格だと分かれば、それに基づいた比較検索が可能になるのである。既に私たちは、その威力を知っている。それはSiriだ。Siriのバックグラウンドには、このセマンテック検索の技術が使われている。 音声認識→言語解析エンジンにセマンテック検索エンジンが組み合わさると、Siriのようなものになるわけだ。場所であれば、Google Mapを検索し、近くの駅といえば、そこに一番近い駅を表示して、経路まで表示してくれる。それを音声でやってくれる。そのバックグラウンドで動く検索エンジンがセマンテック検索エンジンなのである。タグを入力していけば、あらゆる情報に的確にアクセスできる仕組みが出来上がる。

一般的に、この技術は音声認識を介して使われることが多くなるだろう。そして、それは誰にでも使えるインターフェースとなり、よく映画の中の未来社会でコンピューターと話しながら生活するシーンがあるが、ああいうのが実現できるバックグラウンドテクノロジーといったほうが分かりやすいと思う。それをGoogleがやるっていうのだから、注目するわけだ。

 HAL9000
 
 ウェブがHAL9000化する為のバックグラウンド技術と言うと、その凄さが分かる。

既にAppleがSiriという形でiOSに組み込んでいるが、Googleも独自のセマンテック検索エンジンを引っさげて追随するというわけだ。だけど、最近のGoogleって、ラリー・ペイジになってから、ソーシャルでは、Facebookの後追い、先端技術ではAppleの後追いと、あまりかっこよくはない。面白そうだったGoogleWaveをやめちゃうし、エリック・シュミットの時のほうが面白かったな。でもセマンテック検索をやるようなので久しぶりに面白そう。ラリー・ペイジには、今、あまり儲けにならなくても、それを続けることで大きな儲けにつながるということを理解して欲しいのだが、それが理解出来ないと競争相手の後追いしかできなくなっていってYahooみたいになってしまう。そこが心配。