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大飯原発再稼働について

大飯原発を政府が再稼働したいそうだが、調べてみたけど全然ダメ。ストレステストは、全然安全を担保していない。

 NHK大飯原発 運転再開で最終議論へ
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120208/k10015859661000.html

0.大飯原発メルトダウンしたらどうなるか?

大飯3、4号機は構造がほぼ同じ。配管の長さ、機器の型式2 件の違いにより20設備で裕度が異なっているが、評価結果には影響しない範囲という。地震では想定した最大の揺れの強さ(基準地震動、700ガル)の1・8倍、1260ガル、津波では想定高2・85メートルの4倍の11・4メートルまで原子炉を冷却できるとした。

  • ...だそうですが...東日本大地震の揺れ加速度は2933ガルです。700ガルではありません。つまり、東日本大震災クラスの地震が来ると、大飯原発(1260ガル程度)は壊れるということです。余裕など全くありませんし、むしろ耐力が不足しています。
  • 近年の地震を見れば、大飯原発の耐震性能がいかに十分でないかがよく分かります。つまり、東日本大震災級の地震が来ると、大飯原発メルトダウンを起こす可能性があるということです。(もっと言うと、この8年の間に3回も大飯原発を壊すだけの破壊力の地震が起きています。つまり、1000年に一度じゃなくて3年に一度なのです。こうなるともう、ロシアンルーレットです)

  • 福島第一原発では、奇跡的に核燃料の一部が流出しただけで済みました。(一部といっても原爆168個分のセシウムですが...)しかも、その大半が海に落ちました。不幸中の幸いだったのです。しかし、大飯原発メルトダウンを起こすと、そうはなりません。大飯原発の風下は海ではなく、陸なのです。そしてそこには、数千万人の人々がいるのです。もし、そこでメルトダウンを起こすと、数千万人単位で被曝する恐れがあります。そうなってしまったら、多くの人々が癌になり、しかも、主要な工業地帯が放射能汚染により輸出できず、農地の大半が汚染されて食料が生産できないので、輸入も生産も出来ず、食糧不足になり人々は飢えます。(また多くの水源地が汚染され水も飲めません)そうなると日本は終わりです。被害規模は、福島第一原発の比ではないでしょう。

1.福島第一原発事故の原因究明が十分されていない

  • 津波だけでなく、地震によって直接、原発内部の配管が壊れた可能性がある。そうなると、フィルター付きのベント弁を用意して、早期に水を注入できるようにしても、その水が配管の破断によって送れなくなっている可能性がある。もし、そういった地震動による配管の破断が認められたら、原発内部の配管全体を改修する必要があり、そうなると原発を改修するよりも、火力発電所を立てたり、LEDや断熱ガラスなど、省エネ設備を普及させた方が安上がりなのだ。

2.不透明なストレステストの内容

  • 東芝原発の格納容器を設計していた後藤政志氏によると、今回の東日本大震災の揺れは、原発の設計基準を大幅に上回っており、その基準からするとほとんどの原発は、まともなストレステストをやればペケになるそうだ。しかし、今回は一次テストはOKとなっている。設計基準を上回る地震が起きているのに、なぜ合格なのかということになる。つまり、このストレステストそのものが甘いということである。テストを甘くして、合格させたに過ぎない。しかし、そういったチェックの甘さが福島第一原発の事故につながった。そういう反省が全くない原発村の姿勢は非常に危険である。設計基準を上回るM9地震クラスに耐えられるかテストすべきなのに、それをやっていないからこそ、その内容を国民に公表していないと考えるのが妥当である。
  • 後藤政志氏 ダイジェスト 2011/9/10 (最初の2分くらい見ると分かる)
  • 「ストレステスト」の基準となる2006年作成の「ガイドライン」は、2011年の東日本大震災前のものであり、そのときはM9クラスの地震が日本で起こるとは、地震学者ですらも想定していなかった。つまり、このテスト自体がM9クラスの地震を想定していないことは明らかである。もし、ここでM9クラスの地震が起きてしまったらどうなるだろうか?彼らは、それでも想定外と言うのだろうか?

3.まとめ

  • つまり、この問題を解決する上で必要な福島第一原発事故の原因究明は十分されておらず、その上、最新の地震データ(東日本大震災のデータ)からも安全性がチェックされていない。つまり、原発の安全性は今回のテストでは確認できていないし、数値から言って、危険な水準にある。そして、もし、大規模な地震が起きて、大飯原発メルトダウンを起こしてしまうと、偏西風に乗って近畿、中部、関東、東北と、かなり広範囲の地域が放射能に汚染されることになる。福島第一原発の時は大半の放射性物質は偏西風に乗って海へ撒き散らされたが、大飯原発の場合には、偏西風に乗って地上に降り注ぐことになる。その結果、日本のかなりの面積の農地が放射能汚染によって使えなくなる。つまり、国民を食わせるだけの食料を生産できなくなり、大半の工業地帯も放射能で汚染されるため、工業製品は一切、輸出を拒否されることになるだろう。自分の国で農業も出来ず、輸入しようと思っても、外貨を調達するための工業製品も売れなくなったら、被害規模は福島第一原発の比ではない。そうなったら日本は終わりです。もう一度、主要なデータと、汚染範囲の図を示します。結論から言って、大飯原発は再稼働するべきではありません。私たちは原発と心中するつもりはないとハッキリ言うべきです。原発は全て止めましょう。地震列島である日本では、それしかないです。(節電したって死ぬわけじゃないですし、省エネ製品を買えばいいだけです。原発の再稼働を許したら、そこにM8〜9クラス地震が来て原発メルトダウンする可能性が捨て切れません。耐震強度が十分でないのですから...)
  • 去年並みに節電すれば、原発なくても電気は足ります。
  • 脱原発は可能か? 統計で分析してみた ver 1.2
  • http://d.hatena.ne.jp/skymouse/20110828/1314467394
  • 注:北海道に融通できる電力は60万kWまでなので、この図を見ると、脱原発をすると予備率が3パーセント以下になってしまうが、北海道の今年の1月のピークの数値は、節電も何もしていない数値であるため、北海道が5%節電をして、東北電力または、東京電力から60万kW融通を受ければ、7%の予備率を確保した形で脱原発は出来る。
  • 現状では、節電とピークカットが最も有効です。電気を測って節電ですね。
  • LED蛍光灯はインバーターは設置不可、グローランプを外して設置、18w→9wに半減。
  • 大体9700時間以上(9w×9700時間=87kwh:電気代2000円+蛍光灯2本目:900円)使うと、元が取れる。(24時間照明だったら、404日、12時間照明だった808日)
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