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富士山噴火について(2012.1.29)

2012年1月28日富士五湖付近で地震があった。

1.富士五湖の群発地震について

  • 2012年1月28日7:00~25:19までの地震(赤い部分が富士五湖付近)
  • 資料:Tenki.jp:過去の地震情報(更新されて時間が経つと流れて行ってしまう)
  • 3.11の二日前にも、このように群発地震があったが、それと違うのは、3.11の時の群発地震は、マグニチュードが4〜6と弱まることなく続いていたのに対し、今回の富士五湖付近の地震は後半になってくるとマグニチュード2クラスに落ちていることがあげられる。そこから察すると、地下の活動は沈静化してきていると見れるかもしれない。今回のものは、断続的に強くなったり弱くなったりしている。しかし、状況が継続しているため、警戒を怠るべきではないといえる。ちなみに3.11の時の群発地震については以下のリンクにある。(2012年1月29日PM8:03現在、富士五湖周辺の地下活動は断続的に継続しており、噴火と地震の両面で警戒するべきだと考えられる)
  • 噴火と地震の両面で警戒するべきだが、今回は富士山の噴火についての情報を集めてみた。

2.富士山が噴火した場合の被害

  • まず、富士山が噴火した場合、どういう被害が生じるのかということで参考になる動画があったので紹介する。
  • 富士山噴火(9分33秒:主にその被害について)
  • 1.交通網が完全に麻痺
  • この動画によれば、2時間後に火山灰が東京に到達、視界が悪くなって車はヘッドライトを照らしても走行が困難になる。そして、線路に積もった火山灰により鉄道も停止、航空機もストップ(火山灰でエンジンが停止してしまう)する。結果として首都圏の交通網は完全に麻痺する。東京は陸の孤島となる。
  • 2.火山灰で電線がショートして停電
  • 空気中の水蒸気と火山灰がまじり、濁った雨が降る。この水をすった火山灰が電気を通してしまい高圧線の電線をショートさせて、電力が失われる。停電により、ほとんどの電気製品は使えなくなる。
  • 3.停電により水道がストップ
  • 停電により、浄水場の機能が低下し、水が使えなくなる。
  • 4.火山雷が落ちてくる
  • 火山灰の粒子がこすれあい電気が生じて雷となる。
  • 5.火山灰の人体への影響
  • ガラス質で鋭く尖った火山灰が目に入ると目に炎症が起き、吸いこむと気管や肺を傷つけることで呼吸困難や気管支炎を起こす。(富士山噴火により数百万人が体調不良となる)たくさんの患者により病院も麻痺状態。
  • 6.富士山の噴火は2週間以上続く
  • つまり、二週間以上、電気がない、水がない、ゴーグルやマスクがないと外に出れない、交通網が完全に使用不能ということになる。交通網が寸断されると食料も届かなくなるから、食べ物も不足してくるかもしれない。

 内閣府:富士山噴火に関する被害想定(溶岩の到達する場所や火山灰の広がりが分かる)
 http://www.bousai.go.jp/chubou/5/siryou5-1.pdf

3.富士山噴火の可能性

火山の噴火は、地震と違い明らかな前兆現象が見られる。多くの火山では噴火の数か月から数時間前に、震源の浅い火山性地震が発生し、噴火に向けてその発生回数が増えていき、低周波火山性微動も発生する。また、火口付近が急激に隆起したり、火山の地下の電気抵抗が急減したり、地磁気が変化したりするなどの現象が見られることもある。さらに、地下水の温度の上昇や、火山ガスの化学組成の変化が見られることもある。これらの現象が起こると火山活動も活発化していると判断されるが、噴火に至らずそのまま火山活動が低下していくこともある。予知の成功例としては、2000年の有珠山の噴火が有名である。逆に、火山活動活発化が見られたのに噴火しなかった例として、1998年の岩手山の火山活動の活発化があげられる。また、2000年の富士山では、火山性の低周波地震が頻発し、噴火の前兆ではないかとも一部で騒がれたが、その後沈静化していった。

  • 被害について分かったところで、次は、それが実際に起こるかどうかということで、火山の噴火について説明ビデオがあるので、それを紹介する。(45秒目から始まる)
  • 大震災後、火山噴火の危険性!(9分48秒)
  • -
  • 東京大学名誉教授 火山噴火予知連連絡会会長 藤井敏嗣
  • 1.前兆の把握は、数日から数時間程度(前兆は必ず起きるらしい)
  • 現状で火山噴火の前兆現象で把握できるのは、数時間前〜数日前程度、地震と違って、噴火の場合はマグマが移動してくるので前兆は必ずつかむことが出来るという。(しかし、2011年の新燃岳噴火では、噴火は近いことは分かっていたが、噴火の直前の前兆現象を捕まえることは出来なかった)
  • 2.火山観測体制
  • 日本には110(80くらいが日本人が住んでいる場所で重要な箇所)の活火山があるが、その内、47火山が24時間監視体制にある。
  • 3.M9を超える地震の後には必ず火山噴火が起こっている(6分11秒)
  • 日本列島は3.11を境に大変化をしたと見るべきであり、過去の事例でいうと9世紀の貞観地震の頃と状況が似ているのだそうです。その時には富士山、伊豆大島三宅島も噴火したという。という形で噴火フィーバーみたいな感じだったらしい。今後数十年間は、そういう期間が続くと見るべきなのだそうだ。
  • 4.日本の火山観測体制の問題点(7分45秒)
  • 外国では火山観測体制は、ひとつの組織に一元化されているのに対し、日本では気象庁国土交通相経産省、国立大学がバラバラに観測しており、しかも、中央にそれらを監督する本部組織がないのだという。これは、由々しき事態で原発問題でも、このような一元化されていない体制から即応体制が遅れ、被害を拡大したので、一元化が必要です。火山観測研究は、気象庁に一元化されるべきでしょう。

まとめ

  • これらのことで分かったことは、まず、火山噴火については前兆現象がかなりの確率であり、地震よりもマシだが、たまに補足できないことがあるらしい。M9の地震が起こった後には必ず火山噴火が起きており、3.11以降、日本は火山噴火に備えなければいけない。もし、富士山が噴火した場合、東京の都市機能は2週間以上にわたって麻痺状態(断水、停電、交通網麻痺、食糧不足)になり、外に出ると火山灰で気管支炎になったり、眼の炎症をおこす。これらのことから考えられることは二週間分の水の備蓄、火山灰よけのゴーグル(水中メガネ)とマスク、懐中電灯、電池、携帯用ラジオ、ランタン、サランラップ(食器を清潔に保つ)、そして、食料の備蓄が必要と考えられる。9世紀の頃と同様であれば、富士山の噴火の可能性もなくはないといえるだろうが、まだ分からない。過去の事例で言うと、富士山の宝永大噴火の頃ともよく似ている。この時には、まず、霧島山が噴火し、その後、宝永大地震(連動地震)が起きて、そのあと富士山が噴火した。(宝永大噴火)
  • 宝永地震の場合
  • 1706年12月15日 霧島山噴火
  • 1707年10月28日 宝永地震
  • 日本史上最大級の地震 M 8.4 震源:中部、近畿、四国、九州
  • 1707年12月16日 富士山の大噴火(宝永大噴火)

 

  • 2012年1月28日 富士五湖付近で群発地震...最大M5.5
  • (1月29日午前2:55現在、地震の規模は縮小し小康状態)
  • マグニチュード9クラスの地震の後には、必ず火山噴火が起こる。日本は3.11以後、地下活動が活発になっており、火山と地震の両面で警戒するべき時期に入った。よって、原発の再稼働などもっての外であり、再稼働を認めてはならない。
  • 火山灰の中でラジオの電波って届くんだろうか?
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