訂正：当初2012年4月から汚染タバコが流通すると書いてしまったのですが、葉たばこは収穫してから1年以上熟成させるので2012年中の流通はありえないそうです。Twitterで4月から流通とあったので、間違ったタイトルを書いてしまいましたが、訂正いたします。誤報を流してしまい申し訳ありませんでした。（2012年1月23日 AM6:30）
2012年10月現在、既に放射性物質の入った葉を使ったタバコが流通しているそうです。そこで最新記事にて、訂正記事と致します。
放射性物質入のタバコが販売され始めた。（2012.10.11）
http://d.hatena.ne.jp/skymouse/20121011/1349925987
2012年4月から、煙草の葉に、2011年3月11日以降の葉が使われたタバコが販売されるそうです。暫定基準値は500ベクレル/ｋｇでしたので、389ベクレル/kgは、規制を通るわけです。2012年4月から改定される100ベクレル/kgが適用されても、それでも危険なようです。特に子供の影響が大きく、危険です。タバコのように乾燥させて使うものは、お茶の葉と同じで、乾燥した分、重量あたりのベクレル数が数倍に跳ね上がりますので、非常に危険です。
たばことセシウム、たばこと添加物
http://travelstr3.exblog.jp/
タバコは中毒性のものですので、毎日吸って、放射性物質を肺に吸い込み続けることは本人にとって非常に危険であるのみならず、その煙を吸ってしまう家族や、他人にも危害が及びます。煙草の葉に産地表示などありませんので、汚染されていない煙草の葉を選別することもできません。よって、禁煙するしか放射能の害から自分と、その周囲を守る方法がないわけです。
ドイツの基準では1日あたり、大人：8ベクレル/kg、子供：4ベクレル/kgが安全基準です。この安全基準の根拠は、チェルノブイリで放射性物質による疾患によって死亡したと思われる患者の臓器の解剖所見から来ています。ユーリバンダジェフスキー博士の論文によって決まっているようです。この中で、セシウムは、心臓が最も蓄積しやすく、体の平均汚染レベルの10倍が心臓に集中する傾向にあるそうです。これは、心臓が筋肉の塊で、永続的に動いている事によるものだそうです。ここから、セシウム137の計算をしてみますと、以下のようになります。
セシウム137の体内濃縮傾向
引用：ユーリ・バンダジェフスキー氏によるセシウムの臓器集積に関する研究と食品の基準値
セシウム137の生物学的半減期：約100日（1日0.7％減っていくと100日で半分になる）
1日に0.7％しか減らないのですから翌日に99.3％+今日の汚染量100%が加わっていき、蓄積していきます。それで200日後に大体、1日平均摂取量の150倍程度が体に濃縮すると考えられます。つまり、毎日放射性タバコを吸うことは、200日後に、その150倍の放射能を体に貯めこむことになるのです。
チェルノブイリにおける死亡患者の臓器別セシウム汚染量
引用：ユーリ・バンダジェフスキー氏によるセシウムの臓器集積に関する研究と食品の基準値
では、どの程度の放射性物質が危険なのかというと、ユーリバンダジェフスキー氏の解剖所見によれば、最も低い数値が大人の心臓で180ベクレル/kgです。彼の説明によれば心臓は体内平均の10倍濃縮しやすいとのことですから、心臓180ベクレル/kgの人の体内平均汚染量は18ベクレル/kg、これに体重60kgをかけてやると総汚染量が計算できます。
18ベクレル/kg×体重60kg=1080ベクレル/kgです。
1080ベクレル/kgを体に濃縮させると、心臓に危険なレベルの放射能に汚染されるという計算になります。これを先ほどのセシウム137が体内で濃縮する倍数、150倍で割ってやると、7.2ベクレル/kgとなります。ドイツの基準は、このバンダジェフスキー氏の解剖所見から来ていることが分かります。つまり、1日たった7.2bq/kg汚染されただけでも、心臓に対して危険な水準になってしまうのです。ということは、389ベクレル/kgのタバコを吸うことは、非常に危険なわけです。放射能の危険から自分や、その周囲を守るためには、外国のタバコを買うか、禁煙するしかないわけです。今や食品でも放射能の危険に晒されているため、健康のためには、禁煙がベストです。言うまでもないことですが、食品、水に関しても同様に気を付けなくてはいけません。
