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GTC ASIA 2011:NVIDIA CEO GPUコンピューティングの今後を語る

【GTC ASIA 2011レポート】【ジェン・スン・フアンCEO基調講演編】
 “2019年のPlayStation”の姿を紹介
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20111215_498851.html

1.映像表現におけるGPUの進化

  • テッセレーションによる分割処理、反射光、被写界深度など光を挙動を忠実に再現することで映像はさらにリアルになっている。今後は、水などの流体の物理シミュレーションを写実的レベルにまで上げることで、その映像の説得力は新しい次元に達するのだという。遠くない未来にそれは実現可能という。

2.並列プログラミング言語「OpenACC」

  • 並列処理を行うべき処理を指し示す1〜2行のコードを書くだけでコンパイラが自動的に並列化してくれるというもの、それを示すのにNVIDIAは「2x in 4 weeks」という無償トライアルキャンペーンを行なっているのだという。(以下のブログにOpenACCの説明と、仕様書のリンクがある)
  • 誰でも4週間以内に2倍以上の性能向上を実現できる
  • (PGIコンパイラの30日無償利用権限を提供する)
  • 2日で65倍の性能向上を実現した例もあるという。

3.エクサスケールの処理を2019年には実現可能

  • 要するにGPUコンピューティングを使えば、8年後に京の100倍の処理能力をもつスーパーコンピューターが作れるということ、その中でCPUは既にワットあたりの性能が年率1.19倍にしかならないのに対し、GPUは、ワットあたりの性能が年率1.5倍であるという。なぜGPUの方が、スピードをあげられるのかというと、元々CPUは、シングルスレッド向けに開発されたもので、一つのコアに命令をを一つ実行させるのに、その命令の実行の50倍に及ぶほど並列処理の効率が悪い。要するに京に使っているSparkはCPUだから、50倍効率が悪いってことですね。つまり、CPUは並列実行効率が極端に悪いという。GPUならば、今後10年で1000倍のスペックアップが可能だという。そのペースは、年率2倍。並列処理には、GPUコンピューティングが最適であるという内容だった。

まとめ

  • 並列コンピューティングの時代では、恐らくメモリがボトルネックになってくるだろうが、それもTSVなどで多ビット化(128bit:現在→1024bit:将来)技術で当面はクリアできるだろう。このような3DCGや膨大な処理能力が何を意味するかというと、コンピューターであらゆることがシミュレーションできることを意味する。今後、この分野の主流はGPUコンピューティングであり、京のようなCPUによるスーパーコンピューターは、アーキテクチャ的に古くなっていくだろう。今後は、ARMコアとGPUコアの融合によって、非常に電力効率のよいプロセッサが登場し、恐らくは現実のあらゆるものがリアルにシミュレーションできる世界が出来ているはずだ。豊富な処理能力の存在は、とりもなおさず、ソフトの可能性が開けることであり、それによって多くのサービスが可能となる。音声認識によるコンピューターの操作、手書き認識によるペン入力、顔認識による個人の特定など、技術がよりシームレスで自然なものになっていくはずだ。その過程でコンピューターは、老若男女が自然に使えるものになっていくだろう。Siriのような人工知能を使った受け答えができるようになると、人間がいらなくなるサービスも出てくる。よって、労働時間を短縮することが未来の社会では重要になってくるだろう。10年で1000倍とは、そういう意味を持つ性能なのだ。仮想化されたアトムのような存在が今後10年以内に登場するだろう。3DCGで人間のように受け答えをし、必要な情報を提供する未来が見える。そういう未来では、各企業のホームページに行くと、CGの受付嬢がいて、話すだけで必要なことが分かるようになっている。より優れたAIとデータベースの連携がサービスになる時代が、もうすぐそこまで来ている。
  • 一言で言うと...
  • HAL9000みたいなのがサービスになる」
  • ...といったところSiriでもそうだったけど。ある意味SFの世界
  • 映画が現実になる時代になったか...車は空を飛ばないけど、情報技術はきちんと進化してる
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