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早川教授、不適切発言で群馬大学学長に訓告される。

早川教授の放射能汚染地図(四訂版)
http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-418.html

この放射能汚染マップを作った早川教授が群馬大学学長から不適切発言をしたとして訓告処分を受けた。問題なのは、不適切発言を元にして非難しているのだが、鉢呂経産大臣にした同じ方法で早川教授を非難しようとしているのが見え見えである。ワンパターンのこの上ない。

不適切発言の中身(情報源:読売新聞2011年12月8日19時36分)

早川教授
セシウムまみれの水田で毒米つくる行為も、サリンつくったオウム信者と同じことをしてる」「福島の農家が私を殺そうとしている」

このTwitterでの発言で群馬大学は、早川教授を訓告処分にしたのだという。それに対して早川教授は8日、記者会見で放射能の危険性を多くの人に迅速に伝えるために、あえて過激にした。処分は学問の自由を奪う行為で、大学の自殺」と言っている。

これに対し、群馬大学の堀川光久総務部長は「研究成果とは言えず、言論統制ではない。大学にも多数の苦情が来ている」とし、改善されない場合は懲戒処分も検討するという。JA福島中央会の橋本正典総務部長は「農家の苦しみを全く理解していない。国立大の教授という立場ながら無責任極まりない」と話している。

では、これらの発言を分析してみると、以下のとおりになる。早川教授は放射能汚染マップを作り、汚染状況を把握している。その人が、福島県の土地は汚染されていて、危険だというためにオウム真理教の名を持ち出し、社会に対して注意喚起を行った。だが、それは、東京電力福島県の農協などにとっては非常に都合の悪い主張であった。故に大学側に圧力がかかったと見る。

セシウム入りの米をこどもに食べさせ、数年後に子供が癌になったら、どうなるかということを考えてみよう。ガンで死ぬ子供も出てくるかもしれない。そうなれば殺人だ。そういう農産物を出荷するという行為は殺人ではないと主張するのかということになる。原爆やチェルノブイリの事例を見ると、白血病やガンなどの症状は時間差をもってやってくる。だから今、問題がないからといって被害が生じていないと考えるのは早計だ。実際、福島県の土地は1kgあたり数万ベクレル汚染されている。それに自分がもっと心配なのが、福島の子供たちが、鼻血を出したということなんだ。鼻血は被曝が原因で起こる現象で、そういう事が起きた段階で、高濃度の被曝状況が何らかの形で生じている事は明らか。故に、この汚染が農作物に転移しないとは誰にも言えない。実際、福島県周辺県の農産物の放射線量を見ると10月あたりから計測不能だったのが、数ベクレル単位で増え始めている。これは、土の表層にあったセシウムが徐々に植物の根っこの方ま降りてきている可能性を示唆するものであり、汚染の中心地の福島県では数十から数百ベクレルの農産物もいくつか見受けられる。チェルノブイリ事故の被害にあったベラルーシ共和国の基準では、乳児には37ベクレル/kgが基準として設定されている。それに対し、日本の基準は500ベクレル/kgと高い、他の国の13倍も高い数値の放射線混じりの食い物を子供に食わせることが、果たして、正しいといえるのかということになる。

福島の土壌汚染について(画像をクリックすると拡大します)

これを見ると、福島原発100km県内は濃い青の1平方メートルあたり、6万から10万ベクレル/㎡汚染されている。(セシウム134とセシウム137の合計値)つまり、万単位で汚染されているわけだ。100kmを超えると大体、濃い茶色で1〜3万ベクレル/㎡汚染されており、この1平方メートル辺り、万単位の汚染土壌が存在する。故にこれだけ高濃度の汚染土壌地域では農作物の生産は見合わせるべきであり、それは東電の損害賠償の対象とし、東電そのものを解体することが妥当だと考える。東電のすべての資産を売却し、賠償費用にあて、足りない部分は国が払うという形にすれば良いと思う。

話はずれたが、東電の存続のために、子供に放射能混じりの飯を食わせる大人がいていいわけがない。子供と東電とどっちが大事なんだと思う。私だったら東電を捨てて、子供を取る。東電を捨てても社会は痛くも痒くもないが、子供を捨てるのは未来を捨てることだ。私だったら未来を取る。未来こそ重要であり、東電はある意味、過去の遺物なのだ。過去の遺物は廃れるのが世の習いというものだ。

大事なのは、土地を汚染された農家も被害者あり、また放射能混じりの飯を食わされる消費者も被害者なのだ。被害を受けたものは、被害をもたらしたものに詰め腹を切らせるのが常識だ。しかし、農家は消費者に汚染された食べ物を食べさせて僅かでもお金を得ようとしている。しかし、その僅かなお金のために、どうして私たちの子供を犠牲にしなければならいのか、よく考えてもらいたい。将来的にガンになる可能性のあるものをこどもに食べさせたいですか?日本の基準は甘い、政府は諸外国並みに基準を厳しくして、それ以下の作物については、損害賠償の対象とし、粛々と東電の全資産を売却解体し、賠償資金に当てるべきである。それが出来ず、子供を犠牲にするというのならば、オウム真理教以下である。
 
非常に暗澹たる気持ちになってしまうのでこの曲を
FRYING DUTCHMAN 「humanERROR」