SKY NOTE

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LED照明で脱原発が可能になる

そろそろ師走なので蛍光管を取り替える時期に入って来ました。うちの台所の蛍光灯(20w直管)が「師走だよ」とばかり丁度良く壊れ、100円ショップで急追予備を買って来ましたが、時代はエコだということで、LED蛍光灯が安くなっているか調べて見ました。

従来の蛍光灯は光を半分捨てていた

  • 消費電力が半分になっているものが出ているのは意外でした。商品レビューを見ても、場合によっては、蛍光灯よりも明るくなったというコメントもあり、「おっかしーなー、ワットあたりのルーメン(明るさ:lm)ではやっと追いついた位(100lm/w)なのに...どうしてかな」と思っていたら、大抵の照明は蛍光灯の照射方向の片側しか使っていないという事に気づきました。そういえば、自分も熱帯魚の照明の裏にアルミホイルを貼って明るさを1.5倍にしていた...(1.5倍になるのは使われていない光を反射させて回収したからですね)つまり、通常使用だと、裏側のフード側に光が吸収されていて無駄だったわけですね。だから使っている側にLEDチップを配置すれば半分の電力でいいワケです。そういうことを今頃気づき、さらに調べてみると、蛍光管と違って、安定期を必要としないので、その分の消費電力(5w)も節電できるとわかり、どうやら消費電力を半分以下にできそうなので、計算して見ました。

水槽(60cm)の照明:1日12時間使用(蛍光管1本)
 一般蛍光灯(1550lm)18w+安定器5w=合計23w×12時間×365日
 =100kwh(電気代:2300円)

 LED蛍光灯(1050lm)9w(安定器バイパス)×12時間×365日
 =39kwh(電気代:897円)

 年間電気代:2300円-897円(-61%節約)
 =1403円(61kwh/年|5kwh/月:115円)

 LED蛍光灯の交換コスト(3000円)÷1403円(電気代節約額)
 =2.14年

 LED蛍光灯の寿命(40000時間)÷年間使用時間(1日12時間365日:4380時間)
 =9.13年

演色性も十分なようだ(青白くなくなってきているみたい)

  • 昔は、LEDというと、暗いとか、青白く演色性が悪いものが多かったのですが、レビューを見ると、蛍光灯よりも明るいとか、演色性も遜色ないとの事で、そういうことが解消されているようです。つまり、蛍光灯とあまり変わらない。

輝度低下が緩やかになるLED(長い間、明るいまま)

  • 一般的な蛍光灯は寿命の最後の方に来ると、明るさが70%くらいになっています。新しい蛍光灯に換えると明るく感じるのは、このためなのですが、それがLEDの場合、寿命が蛍光灯の5〜6倍ありますので、その分だけ明るさの劣化が抑えられます。(明るいまま使い続けられる)

LEDのメリット/デメリット

  • 他にもメリットがあって、アクティブシャッターメガネをつかった3DTVを見ると周囲がちらつかないなどのメリットがある。ただLED特有のデメリットもあって、例えば光の直進性が高いためにLEDの光を直視すると目に痛いです。ですので、何らかのカバーが必要です。(照明器具か、LED蛍光灯のどちらかに必要)あとは、光が広がりにくいので光を放射させるような照明には向かない。その内、そういうものに向いたものが出てくるでしょうから、そういう照明には、これまでと同じ蛍光灯を使うべきだと思います。

LED蛍光灯の買い方
色温度 :電球色(3000k)、昼白色(5000k:N色)、昼光色(6000k以上:D色)
・カバー :あり、なし(明るさが違う。クリア管は明るいが直視すると目に痛い)
・明るさ :750lmが通常使用の蛍光灯の目安
      (普通の蛍光灯は1500lm程度ですが片側しかつかっていませんので...)
・ワット数:蛍光灯と違ってワット数が同じではありません。

メーカーの選び方

 LED蛍光灯とは?
 http://www.yusac.ne.jp/keikoutousekou.html
 信頼できる生産国
  中国製はヤバイものと良いものの玉石混交。
   特許を払っているもの(特許を払っていないのは大抵中国メーカー)
  韓国製(=サムスン製)や台湾製はいいものが多いそうです。
 保証期間の長いもの(5年の保証をつけるところもあるらしい)

LED蛍光管の設置の仕方

インバータータイプ、ラピッドスタータータイプには使えない(要工事)
・グロー管(点灯管)を外して設置する。
 安定器を外すとさらに節電(20wタイプの場合は5w節約できる)

    • 電気工事の免許が必要とはいうものの、LED蛍光灯に安定器が内蔵されているから、やることは安定器をバイパスするだけ。

LEDの技術は進歩するが、今買っても十分メリットがある。

  • 将来的には、色が自由に変えられるLED照明も出てくるでしょう。また時間によって輝度を調整することで、睡眠を促したり、節電をしたりするもの物も出てくるでしょうが、今は節電ですね。またLEDの発光効率があがって、2015年には電力消費が半分になるでしょうが、それまでに払う電気代で、LED蛍光灯(3000円程度)が買えてお釣りが来る額が節電できるので、買ったほうが結果的にお得なのです。そして、2015年になったら理論限界値に達した最新型に買い直せばいいわけです。長時間使用する蛍光管としては、既に買っておいて損はない水準になっています。原発を減らし、安心できる社会にするためにも、LED蛍光灯は有効です。そして、皆がLED蛍光灯を買えば、その分だけ電気使用量が少なくなり、原発がいらなくなるでしょう。非常に有効に脱原発が薦められるので、オススメです。

脱原発になるLED照明

  • 日本の消費電力の16%(1506億kwh)が照明に使われています。
  • 家庭部門:382 億 kWh
  • 業務部門:891 億 kWh
  • 産業部門:233 億 kWh
  • これがLEDに置き換わると、現状でも6割削減できるのですから、936億kwh節電になりますが、これが理論限界値まで発光効率(200lm/w 2015年くらいに達成すると言われている)が上がると、さらに半減し、現状よりも8割削減できることになり、恐らくは、1248億kwh節電できる計算になります。これは日本の全原発の発電量の45%に相当します。つまり、脱原発の半分はLED照明に買い換えるだけで可能になるわけです。しかも既にコストメリットが生じているのです。既に私たちは、今年、節電によって1000億kwh近く節電していると思います。これとLEDの節電規模を合わせると、2248億kwhであり、これは、原発の全発電量(2009年:2785億kWh)の8割に相当します。つまり、既に私達がすることは、LED照明に交換するだけなのです。それだけで脱原発できます。残りの537億kwhは、テレビやモニターのバックライトをLEDにして半減-116億kwh、省エネ冷蔵庫(年間消費電力300kwh以下)-164億kwhを買えば....あとは、残り257億kwhとなります。このくらいの規模は、恐らく、最近の円高による工業部門の生産縮小で自然に生じるでしょう。つまり、省エネだけで大丈夫です。つまり、日本は、2015年には二酸化炭素を増やすことなく脱原発出来る状況(技術的土台)が生まれるわけです。それは遠い将来のことではなく近い将来のことなのです。まだ、LED照明は高価ですが、その分節電になってお金は帰ってきますので、電気代を含めたトータルコストから見ると、すでにLED照明のほうが安いのです。ですので、今年、蛍光灯を付け替えるときには、LED蛍光灯の方がお得です。長時間使うような場所では、すでにLED蛍光灯の方がトータルコストで安いのです。

20w型 (1050lm)D色 消費電力 9w(乳白色カバータイプ)