SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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福島第一原発の吉田所長の入院について

シリコンバレーの企業を長年見ていると、合併とか、会社にとって重要な発表がある前に、役員が方針の違いなどで辞めることがある。大抵、そういう時は、良くない発表であることが多い。例えば、Adobeで言えば、ライセンスが無期限だったのが、3世代前までというルールに変更する時に重役の一人がやめていた。こういう時は、大抵組織の意見の食い違いによって、人が飛び出すことが多い。この事を話したのは福島第一原発の吉田所長が入院した直後に原発の状況を示す解析結果が発表されたことなのだ。「最も原発のことを知っている人間が入院した直後に、原発の解析結果が発表される...」なんだか嫌なタイミングだ。

原発の解析結果
WSJ:東電、原発事故のデータ解析を発表―チャイナ・シンドロームに近かった

事故の中間報告(東京電力発表:嘘の可能性がある)
NHK:非常用冷却装置 稼働と誤認識

この2つの情報は、原発直後の状況と、その結果である原発の現状についての報告なのだが、ここで引っかかるのは、吉田所長が、3月11日の深夜まで非常用冷却装置が作動していると勘違いしていたという内容なのだが、この内容次第で、その後のメルトダウンへの流れについての事実関係が決まるといってもいいような重要な内容なのだが、この非常用冷却装置が動いているか否かという非常に重要な情報を所長が把握していないというのが、不思議でならない。例え計器が破損していたにしても、原子炉を冷やす最も重要な機能の稼働状況について、所長が知らなかったというのが非常に不思議、最も重要な冷却システムが止まってしまった。あるいは、制御不能ならば、部下から当然報告が来ているはずで、それが来ていないという内容がそもそもおかしい。福島第一原発の原子炉は古く、圧力容器は古くなっており、長期間、中性子を受け続けて脆くなっていたことは、39年間使われてきたことから見ても明らか、そういう脆くなった原発を動かすとき、冷却システムの稼働状況は、非常に神経を尖らせて見ていなければいけないのだ。なぜならば、早く冷やすと、その圧力変化で経年劣化して脆くなった圧力容器が割れる恐れがあり、よって、冷却機能のON/OFFを繰り返しながらゆっくりと冷やさないといけない。つまり、それだけ、神経を尖らせなければいけない非常用冷却装置の稼働状況を所長が知らないということが、非常におかしいのだ。これは、事故の全容を把握する重要な情報なのだが、そういう変な内容の情報に基づいて、その後、チャイナ・シンドロームは起きていないという内容には、疑問符がついてしまう。この内容が本当ならば、喜ばしいのだが、所長が病院に行った直後に重要な情報の公表という嫌なタイミングで行われているので、「う〜ん」と思ってしまう。要するに所長を病院送りにして黙らせるという方針かもしれないと疑ってしまうのだ。最近、福島第一原発では副所長が万引きで捕まり、所長が入院という不可解なことがたてつづけに起きている。原発を最も知る人間が立て続けに福島第一原発から離れているという現状が口封じではないかと疑ってしまうのだ。

悪いシナリオ(skymouseの想像)

  • 実際はチャイナ・シンドロームが起きており、それを発表するのは問題があるので公表しないシナリオを考えた。しかし、所長や副所長は、これに反対した。そこで東京電力の経営陣は警察や病院に手を回し、所長や副所長を福島第一原発から切り話すことで世間の表舞台から下ろし、口封じをした。

良いシナリオ(skymouseの想像)

  • すべての報告は真実であり、実際に非常用冷却装置の稼働状況を所長は知らず、チャイナ・シンドロームも起きていなかった。原発の陣頭指揮に当たっていた副所長は度重なるストレスにより万引きをして捕まって、所長は過労により病院送りになった。

悪いシナリオの方がリアリティを感じるというのが、東京電力が今までやってきた事、あるいは、事故の後始末をする際の東京電力周辺の動き方、嘘の報告やでっち上げなど、やっていることが下衆のやることそのものなので、どうしても悪いシナリオの方に傾いてしまう。