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スティーブ・ジョブズからの手紙を読み返し、日本の明日を想う

スティーブ・ジョブズからの手紙
http://www.apple.com/jp/pr/library/2011/08/24Letter-from-Steve-Jobs.html

  • Apple取締役会およびAppleコミュニティーの皆様
    • 私はこれまで常々、私がAppleのCEOとして職務と期待に応えられなくなるような日が来たときは、私からまず皆様にお伝えすると申してきました。残念ながら、その日が来ました。

    • 私はAppleのCEOを辞任いたします。もし取締役会が認めてくださるならば、取締役会会長、取締役そしてAppleの従業員として今後も務めさせていただきたいと思います。

    • 私の後任には、継承計画を実行し、ティム・クックをAppleのCEOに任命するよう、強く薦めたいと考えています。

    • Appleの最も輝く、最も革新的な日々はこれからだと信じています。その成功を新しい役で見守り、また貢献したいと思っております。

    • 私はAppleで、生涯で最高の友人と言える人たちと出会いました。長年にわたり、皆様と一緒に仕事をさせていただいことに感謝いたします。

  • スティーブ

今の日本には、希望が足りないと思い、彼の言葉を読み返していた。この中で彼はこう述べている。「最も革新的な日々はこれからだと信じています。その成功を新しい役で見守り、また貢献したいと思っております。」彼は自分の死を覚悟しながら、「最も革新的な日々はこれからだ」と述べている。この言葉を聞いて、私が想うのは、私達は彼と違って時間がある。これからなのだと想う。時間がなくても、希望を持ち続けたジョブス。それに対し、時間があっても絶望し諦めることとは、一体何なのか?その違いはどこにあるのかと思った。

ジョブスの置かれた状況は、絶望的だ。命があと僅か、なのに彼は最後の最後まで希望を持ち続けている。何が、彼をそうさせるのか?未来を信じていたからなんだと想う。その信じる心が希望なのだ。ひるがえって日本社会の空気は暗い、それは未来を信じていないからだ。希望を託した民主党もだらしなく官僚の前に敗れた。だから、絶望するというのだろうか?しかし、それは違うと想う。彼もNeXTでコケた。では、なぜ、彼が復活できたかというと、自分の過去の失敗の原因を総括し、改善したからだ。

私は、彼の失敗原因を分析したのと同じように、今の日本の失敗原因を総括してみたいと想う。そして、それを改善する過程に希望があると言いたい。

日本の失敗は、官僚の利権意識(セクショナリズム)によって、社会の総合力が分断されていること。それにマスメディアが加担し、大規模化していることにある。よく、日本は部品があるけど、それを組み合わせたサービスや製品がないと言われている。これと同じで優れたパーツ(自然エネルギーなどの技術)があるのに、それを組み合わせる過程を役人のセクショナリズムによって分断されて、能力が発揮できない。だからこそ、私たちは民主党を政権に送り出した。だが、その民主党は自分自身が分断してしまい、結果的に官僚に飲み込まれる形で、日本を一つにまとめることが出来ていない。では、どうすれば、日本をまとめることが出来るのだろうか?私は、橋下氏が勝利した時の記者会見で、「ひとに頼んではダメ、自分でやらないと、通せない」という言葉が耳に響いた。そう、他人に任せたり、頼んだりするからこそ、前に進めないのだ。官僚が支配力を持つのも、その官僚に任せたり、頼んだりしているから、支配されるのである。情報だってマスメディア(記者クラブメディア)に頼っているからこそ、それに振り回される。自分独自に突き進む覚悟がなければ、前に進めないのだ。だが、それは今は、とても簡単にできる。情報はインターネットだって地方新聞だって、新興テレビ局だってある。それを見れば、大抵の場合、必要な情報は手に入るし、マスメディア(記者クラブメディア)が嘘を言っていれば、バレる。つまり、頼らなくても独自に進むだけのインフラはあるのだ。では、足りないのは何かといえば、そういう問題意識を持った人たちがまだ組織化されておらず、総合力を出し切れていないからだ。絶望するのは簡単だ。だが、ジョブスが諦めていたら、世界はこれほど変わらなかっただろう。今の日本人に足りないのは、謙虚さだ。ジョブスは謙虚になって自分の過ちを認め、それを正したからこそ、成功した。私達はそれをしているだろうか?そういう反省もせず、ただ絶望しているだけではないだろうか?そう彼の手紙を見て思った。

絶望している暇があったら謙虚になって反省するべき、なぜなら、そこに希望があるから
by skymouse