SKY NOTE

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シャープ、発電効率36.9%を達成した化合物型太陽電池セル

シャープが世界最高効率の太陽電池を開発したという。

 家電 Watch:シャープ、世界最高変換効率の36.9%を達成した太陽電池セル
 http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/news/20111107_489022.html

 シャープ、化合物3接合型太陽電池で変換効率36.9%の世界最高値
 http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20111104/200533/?ST=PV

シャープは、化合物3接合型太陽電池発電効率36.9%の達成した。集光すると10%くらい上がるらしい。つまり、集光型太陽電池として見ると、発電効率46.9%の太陽電池といえる。2013年に実用化するという。シャープは、集光型太陽電池について、低コストに生産する技術もヨーロッパの研究チームと共同で研究している。

 集光型太陽電池の原理
 太陽光をレンズで集光することでセルの必要量が1/500になるので安くできる
 

 イリノイ大学とFraunhofer研究所
 発電効率41.1%の集光型太陽電池を低コストで製造する技術を発表
 http://eetimes.jp/ee/articles/1005/31/news106.html

 ―NEDOとEUが初の共同技術開発プロジェクトに着手―
 http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100018.html

さらにもっと面白いのが、鏡で集光する太陽電池で、これだと熱が手に入りやすくなるのがポイント。つまり、このシャープの世界最高の太陽電池を安く作り、JFEエンジの集光システムで鏡で集光し、集光タワーに太陽光を集中させて、熱と光の両方を集める。光と熱の両方を使えば、発電効率は50%を超えるのではないだろうか?

 JFEエンジ、タワー集光型太陽光発電システムの開発に成功
 http://www.ecool.jp/press/2011/08/jfeeng11-0803.html

こういった技術を組み合わせて2013年に実用化したら面白いと思う。安くて高効率の太陽電池が出来るに違いない。日本が弱いのは、要素技術を組み合わせて最高のものをつくるというコーディネート力だと思う。発電効率50%を超える光熱両対応の太陽光発電システムが作れたらすごいじゃないかと思う。

 Tessera社のスターリングエンジンを用いた太陽熱発電
 http://d.hatena.ne.jp/Chakoando/20101101/1288596634

この前、オーディオの展示会でソニーの社員と話したのだが、ソニーには必要な要素技術があるのに、部署が違うので、それらを組み合わせて最高のものが作ることができないという役所の縦割り行政のような話を聞いた時、日本に本当に必要なのは、TPPではなく、社内、社外をとわず、セクショナリズムを排した総合力なんだと思う。それを実現するコーディネート力が必要だ。ジョブズがやったような事を自然エネルギーでもやってほしいと思った。組み合わせれば価値が出る。その組み合わせの妙を見せて欲しいものだ。最高のものがあるのに生かせないのは、口惜しい。