SKY NOTE

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野田総理、TPP交渉参加に向け、加盟各国との協議へ

1.ルールを支配されることの怖さ

  • これはですね既に私達が体験していることなんです。それは、ドル安による円高です。アメリカは通貨政策によって日本の価格競争力を確実に奪っています。本来、貿易で利益を出すのならば、製品やサービスの質で利益を出すべきですが、アメリカは通貨政策というルールで利益をだそうとしています。これは、サッカーに例えると、日本のゴールにアメリカがボールを入れると10点になり、アメリカのゴールに日本がボールを入れると1点というように、どう考えても日本が不利です。これと同じ問題が国内問題にもあって、選挙の時の1票の格差です。都市部の5票が地方の1票と同等の価値を持つ、ある意味、不平等な基準で利益を生むということを自由競争とは言わないのです。それは、イカサマというのです。私がTPPに反対するのは、このイカサマ同然の行為がISD条項によって、通貨だけでなく法的に可能になるということなんです。というのは、このISD条項という企業が国を訴えることの出来るルールの裁判所は、実はアメリカにあり、その裁定基準は投資家に損害を与えたか否かという事のみなのだそうです。つまり、その国の規制や安全基準などは無視されるということなのです。その結果、アメリカがしてくることは、アメリカ企業(投資家)に不利益なことがあれば、ISD条項を使って日本政府を訴え、日本国内のアメリカに都合の悪い基準をすべて、アメリカ流にしてしまう事が可能になるのです。つまり、ここから言えることは、今まではアメリカの通貨政策で金融的に苦しめられてきた日本が今度はTPPによって法的に苦しめられるということなのです。現にカナダでは、NAFTA北米自由貿易協定)の中にあるISD条項によって自国の安全基準を下げさせられ、賠償金まで支払わされたようです。本来、そのカナダは、自国の安全基準を設定し、それを適法にそって運用していたものを、アメリカ企業がそれを訴訟で覆したことになります。これは明らかにアメリカによる他国への主権侵害です。これがTPPが国をダメにする理由なのです。アメリカの投資家の自己中心的な論理が日本国内に何の壁も無く入ってくるということなのです。つまり、TPPに入ると、日本は金と法の両面で、アメリカに苦しめられることになります。それは今まで以上に苦しくなることを意味します。

2.野田総理はアホ

  • D
  • 野田総理の記者会見を聞いたとき、天才だった義父との会話を思い出した。「アホの言っていることは大抵反対にすると真実になる」まさに野田総理の主張は、そのとおりでした。例えば、TPPに入れば、低賃金の外国人労働者の流入などで失業者が増え、デフレが進行し、貧富の差が広がると予想されるのに、どうして「厚みのある中間層」が生まれるのか?極めて頓珍漢な主張なのですが、私は、このタイプの人をよく知っています。このタイプの人は、無自覚な悪人です。こういう人が私の家族にいました。その人は私のためといって、私の権利を他人に譲り渡すようなことをしていました。つまり、私のために私の権利を他人に譲り渡してしまうのです。この人たちの発想は、まともな感覚を持っている人には理解できません。この人達の思考形態というのは、どういうことかというと、私の権利の一部分を他人に譲り渡すことで、問題を解決できると考えているのです。ここでの野田総理の発想は、TPPによって奪われる日本国民の権利を酷く限定して考えているということです。そうやってデメリットを矮小化して扱うことで「厚みのある中間層」という言葉が出てくるわけです。つまり、TPPによって輸出が増えて利益が増え、逆にデメリットを交渉によって矮小化出来ると考えているのです。ですが、実際は論理的に見て逆です。TPPの基本コンセプトはルールの共通化です。故に例外をできるだけ認めないことなのです。そこからすれば、交渉できる余地というのは非常に限定されるということは十分予想できます。そういう中での今日の彼の記者会見の内容を見た時、私は、ハッキリ分かりました。彼は馬鹿だと。アメリカはそんな甘い国ではありません。自分に都合のいいルールを日本に押し付けてくるに決まっています。これに対しても、ISD条項は双方向の協定だから、日本の企業がアメリカ政府を訴えればいいとでも考えているのでしょう。しかし、それを裁く裁判所がアメリカにあるという事実を無視しているようです。どう見ても、アメリカ主導でルールが運用されるのは目に見えています。このようにあらゆる意味で目算が野田総理は甘いのです。その甘さが現実とは正反対の結論を生み出してしまい、結果としてTPP参加に向けた協議に入るという反対派に一応配慮した文言を加えてTPPについて情報収集をするという事を言ったわけですね。要するに問題への認識が極めて甘いのです。その甘さが国を危機に陥れる。このような総理の元で日本を運営するのはとても危険です。孫子の兵法の「算多きは勝ち、算少なきは勝たず」とありますが、野田総理は敗れる将の発想そのものです。算段が甘すぎます。これはメール問題で脇の甘さを見せた前原氏も同様です。このタイプの人は、他人の権利の全体と一部の区別がついていないのです。ISD条項を制限するルール、ブレーキに相当する上限設定などがまるでないことが、日本国民全体の権利、主権全体を危機に陥れる危険があるという事が分かっていないのです。つまり、日本はTPPというブレーキのない自転車に乗ろうとしているのです。TPPは、最近、交通事故で問題となっているピストバイクと同じです。甘い人というのは、そういう事が分かっていない。だから、大丈夫だと思ってブレーキのない自転車にも平気で乗ろうとするわけです。周りがいくら注意しても、発想が甘いので、問題を過少評価しているのです。問題は、野田総理がブレーキのない自転車に乗ってしまうと、私達国民も、そのブレーキのない自転車に乗ってしまうということなのです。ヒラリー氏も内心馬鹿にしていることでしょう。「こんなに簡単に自分の国の権利を他国に明け渡そうとするなんて馬鹿だわ」と。

 

  • あまりにも馬鹿すぎる意見は、あまりにも常軌を逸しているので、「そんなはずはない、きっと深遠なる考えがあるはずだ」と子供の頃、思ったのですが、大人になって結果をシビアに見て分かったことはバカは馬鹿でしかないということでした。野田総理もそのように私には見えます。その結果が自分の考えているとおりでないことを願いたい。