SKY NOTE

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2011年10月現在の海洋汚染状況

海洋汚染

  • とにかく精密なモニタリングを行なって生物濃縮された魚がいたらすぐに排除できる状態を作らないといけない。プランクトンを介して、今後生物濃縮された魚が生じるおそれがある。食物データも少なすぎる。もっと精密なチェックが必要。特にヒラメやカレイなど、水底にいる魚や生物濃縮しやすい食物連鎖の上位にいる大型魚に注意が必要だ。
  • NHKの報道によると、いわき市沿岸 3km付近で採取された動物性プランクトンから1kgあたり、669ベクレルの高い濃度で検出された。半減期2年のセシウム134も含まれている。食物連鎖による生物濃縮が本格化するおそれがあるという。
  • 上記のデータからは、特に南相馬市沿岸のものに高濃度汚染魚が集中している。しかも最高値が計測された時期は汚染が広がった3月ではなく、9月であり、生物濃縮が時間差を伴って進行していることが分かる。特に注目なのが、南相馬市で9月10日にとれたヒラメでセシウム134が730、セシウム137が880と極めて高い数値を示している。10月になって数値が低くなっている理由はよくわからないが、広野町セシウム134が220,セシウム137が270と高い数値を示しているデータを見ると、周辺の同じ10月の広野町のヒラメの汚染は、セシウム134/137:21/27と低いので、どうやら地域一律に汚染されているのではなく、採取されたサンプルごとに個体差があるようだ。(つまり、低い数値だからといって安心できない側面がある)
  • あと、釣りをしている人に注意なのが、イワナなどの天然魚の汚染だ。高濃度の汚染が群馬県の前橋市(9月15日)のイワナで計測されている。濃度はセシウム134:262/セシウム137:301だ。福島県外で高濃度の汚染が計測されたという点で注目に値する。養殖イワナでは、ほとんど計測されていないので、天然環境で何らかの濃縮汚染が生じていると見受けられる。天然魚(淡水魚)では、福島県以外では、群馬県前橋市(9月9日)で高い数値が見受けられる。どうやらこの地域にホットスポットがあるようだ。数値を見ると、福島県の川や群馬県前橋市では釣った魚を食べるべきではないようだ。この地域の釣り好きには残念な結果となっている。淡水魚で言えば、福島、宮城(ヤマメ)、群馬(イワナ)の川で釣りをした場合、その魚を食べるべきではないと思います。(しかし、同じ地域の同じ魚でも養殖物には危険な数値がないということも明記しておきます。生存環境で違うようです)どうやら川に住んでいる魚に高濃度な汚染数値が出ています。(天然物が危険)

 

  • 魚の生物濃縮の場合、農作物のデータと違って、食物連鎖で濃縮されるため3月の時は高濃度でなくても9月に南相馬市沿岸でセシウム134が300ベクレルセシウム137が370ベクレルと高濃度な汚染が見受けられる。(農作物も、現在は土の表層にあるセシウムも、根っこのある部分に下がってきたら濃縮される可能性がある)
  • 魚の汚染は、生物濃縮汚染によるものなので、時間差を伴って高濃度になっていきます。数値を見るとピークは9月だったようですが、動物性プランクトンの高濃度の汚染状況からみると、将来的に大型魚に生物濃縮された魚が出てきてもおかしくありません。そういう意味で大型魚については、今後、注視していく必要があると考えられます。反面、安全な地域の安全な魚もたくさんあります。そういう魚を選んで食べるべきだと思います。
  • 上記のページの写真を見ると、広範囲に汚染物質が広がっているがわかります。そして、同ページの以下のページを見ると、チェルノブイリにおける魚類の生物濃縮の傾向がわかります。
  • それによると、チェルノブイリにおけるキエフの貯水湖の捕食魚(比較的大きな魚)のセシウム汚染濃度は、翌年になって跳ね上がっている傾向がグラフで見受けられます。それ以降、毎年、徐々に下がっていきます。そういう意味では、まだまだピークが過ぎたかは、分からない状況です。このデータと同じ傾向であれば、来年がピークであるかもしれないので注意が必要です。問題だと思われるのは、こういう情報をマスコミが報道していないことです。報道されていないので知らなかった人も多いことでしょう。特に民放は、まるで原発問題は収束したかのように、報道していますが、魚類の放射能汚染チェルノブイリの事例と、日本の実測データを見ると、これからのようです。まだまだ、この問題は収束していません。それなのに、そういった現実をきちんと伝えていないマスメディア(記者クラブメディア=全国紙/民放局)に存在する価値があるのかどうか疑問です。