SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

今週は沢山の人が辞めた。( or 辞めさせられた)

1.カダフィ失脚
2.紳助、芸能界引退
3.ジョブス Apple CEO辞職
4.菅総理 総理辞職

政治、経済、芸能とビッグネームが次々と辞めていった。そこで、これら辞職をどう見るかという雑感

1.カダフィ失脚

  • カダフィの失脚により、リビアがどうなるかだが、これは石油に関係してくる。リビアの石油埋蔵量はアフリカNo.1という石油が豊富な国だ。それでいて国の人口は642万人程度と非常に少ない。そして、日本の石油の5%程度は、リビア産だと言う。日本とリビアは石油と言う点で縁がある。カダフィの懐に入っていた石油マネーが人民に渡ることで、経済発展が望める国になるだろう。

2.紳助、芸能界引退

  • テレビがまたつまらなくなったと言えるだろう。自分的には、さんまくらいしか面白くなくなっている。たけしは最近つまらないし、新人芸人も紳助の穴を埋めるのには、小粒かなと感じる。これで何が影響を受けるのかと言うとテレビ業界全体だ。特に関西地方のテレビの視聴率に影響が出ると思う。紳助の引退は、最近のテレビ業界から見れば痛手だ。不況で広告費が下がり、その上、電力業界も原発対応でコストがかかり、広告費を削ってくるだろう。予算が少なくなりチープな番組が増えて、その結果さらにテレビ離れが進むと言う悪循環に陥っている。その上、ネットの台頭も加わって、テレビを見ないでネットに移行する傾向が強まるだろう。紳助の芸能界引退はその流れを加速する。そういう意味ではいいことだ。彼が政界に行く可能性が言われているが、ここ1〜2年は黙っているだろう。そうしないと心証が悪いから。この流れからすると、テレビが本格的に弱くなるきっかけではないかと自分は分析する。だって最近のテレビ面白くないし。(最近、母がテレビがつまらないと毎日のように文句を言っている)

3.ジョブス、Apple CEO辞職(会長職にはとどまる)

  • ハイテク業界のみならず、世界の文化、経済に影響を与えた人材が一線を退くと言うことは、非常に大きな意味を持つ。iPhoneiPadの快進撃は、当分続くだろうが、Google陣営も黙っていないだろう。Microsoft陣営もこれを機に盛り返そうと躍起だが、恐らくマイナーにとどまると思われる。なぜなら、Googleのビジネスモデルを凌駕する提案が出来ていないし、アップルの優れたOSやデザインの優れたハードにも現時点で追いついていないからだ。ジョブスと言う大スターがいなくなることでGoogleの躍進を予想する向きもあるが、その流れはまだ緩やかと見る。その理由は、まだApple陣営ほどにアプリがそろっていないからである。そろえば別の話となるが、まだ、その様な状況になっていないようだ。現状では、ソフトラインナップで優れているApple陣営が一定期間リードし、Google陣営は、ソフトラインナップがそろったときにAppleを超えていくと予測される。現時点では小康状態と言える。印刷物に匹敵する解像度を持つと言われるiPad3や映像に書き込みが出来るSkitchなどが普及すれば、紙の上で出来ることと同様のことが、タブレット型パソコンで出来るようになる。その時、Google陣営が、それに対抗するタブレットをiPad3に対してぶつけられないと思う。まだ、それだけの解像度の液晶を複数のメーカーに潤沢に供給できる状態ではないと考えられるからだ。これらの点を見て、ジョブスの辞任はAppleの業績を急変させることはないかもしれないが、あの伝説的プレゼンがなくなった時に、どれだけ新製品を売ることが出来るのかと言うことが問題となる。優れたハードがあっても、それが優れていることを説明できなければダメなのだが、それが出来ていたジョブスがいなくなった。これは大きい。ただ、アップルの文化が革新を続ける限りにおいて、Appleのネームバリューは不滅だと思う。(ジョブスのいない間もAppleファンはずっといたからね)ジョブスは自分がいなくなってもAppleが存続できるように、iCloudiTunes、AppleStoreなど、サービス部門を整備してきた。だから、以前のAppleのようにハードだけで収益を得るモデルではなく、サービスで儲ける会社に変容しているので、ジョブスがいなくなったから急激に落ち込むと言うことは考えにくい。ただ、それだけでGoogleの躍進を止めることが出来るかと言えば、それは難しいと思う。そこから見える未来は、Googleが次のMicrosoftの地位を獲得し、Appleは常に10〜30%程度のシェアの中で均衡を保つのではないかと見ている。10年後の未来は、そんな感じ。そして、ジョブスが追放された後でもAppleが新しいものを作り続けてきたように、Appleは独自の地位を守り続けるだろう。

1989年と類似する今週の出来事

  • 重要な人物が立て続けに現役を引退する事態は、新しい時代の始まりとも言える。コレと同じような状況は、1989年にもあった。昭和天皇崩御され、手塚治虫美空ひばり松田優作など、重要な人物が亡くなる時は、それ自体が時代の変わり目であった。それらが失ったものを埋められない空洞化が社会に影響を与えるのだ。昭和天皇が亡くなると、社会に品格という秩序がなくなった。手塚治虫が亡くなると漫画の世界で正義が揺らぎ始めた。松田優作がいなくなると、男のダンディズムが廃れたと感じる。それらを失い、何が変わったかと言う事なのである。

1989年の出来事を現代に当てはめて未来を占う

  • さて、これを現代に当てはめよう。カダフィがいなくなると、民衆にお金が回り始め、あの国は豊かになるだろう。小さな国なので、大した市場にはならないだろうが、独裁政権だった国の中で一番最初に豊かになれるポテンシャル(人口が少ない割に石油が多い)を持った国なので、リビアが成功すれば、それを見た周辺国で革命が頻発し、他の独裁国家も崩壊するだろう。そういう意味でカダフィが倒れた事は十分意味がある。次に紳助がいなくなった事で、テレビはさらにつまらなくなり弱体化する。特に関西地方ではそうだろう。その結果、ネットを見る人が増える。すると、その影響で新聞も読まれなくなる。その結果、テレビも新聞も読まれなくなり大マスコミは弱体化する。ジョブスがいなくなる事でIT分野は渾沌とする。革命の指導者がいなくなったようなものなので、ジョブスがいなくなった穴を、外の誰が埋めるかと言う事になると、いまのところ考えられるのはGoogleである。それもCEOではなくて、新しい機能のアイディアが前面に出てくる事になるだろう。それはクラウドベースのサービスと、それらが融合した都市のようなものだと予測する。facebookと対抗するためにAppleGoogleが手を組むかもしれない。ザッカーバーグの好戦的な性格から導き出される帰結。政治は菅直人氏が総理を辞職する事で変わるのは、総理のみでその構造はあまり変わらない。前原が次期政権に立つと仮定すると、彼を警戒する多くの人間からの攻撃が矢のように降ってきて、偽メール問題のとき以降、彼が変わっていないのならば短命政権で終わると思う。菅さんのように多少泥をかぶってでも、ふてぶてしく権力の座に居座り続けるのであれば、仕事を全うできるだろうが、外務大臣の時に即、大臣を辞めてしまったので、あまり変わっていないのかもしれない。彼は打たれ弱いと思う。

菅総理の失態

  • 菅総理は、よくやったと思う。仕事が遅いと言う評価があるが、それは彼のおかれた状況を見ないで批判しているからである。彼のミスは序盤の対応にあったと言える。まず、党内の最大勢力を誇る小沢氏を敵に回し、総務大臣だった原口一博氏や厚生労働大臣だった長妻昭氏、農林水産大臣だった山田正彦氏、外務大臣の前原氏など有能な人材を次々と内閣から外した。こうやって丸裸になった上に、増税議論を持ち出してしまった。これは最後にするべきであった。その結果、参院選で惨敗、ねじれ国会になり、自民党に譲歩することになってしまい、政権運営が著しく不安定となった。しかも、自民党と大手メディアは既得権益と言う形で利害が一致するので、弱くなった政権に総攻撃(菅下ろし)をしかけてきた。そのさ中、東日本大震災が起こった。抵抗勢力を強力にしてしまった後にとどめの一発という感じだった。ここまでが自分が見るところ、彼の失策と言える。

菅政権の成果(皆であれだけ足を引っ張れば、結果が出せないのも当然だ)

  • 菅総理を弁護するならば、原発問題では、かれをサポートする組織自体に問題があることが明らかになった今、それは総理の責任と言うよりも、そういう体制に問題があったと言える。指示をしても動かない官僚組織など、どう見ても、菅総理の責任と言うよりも、官僚組織の腐敗が根深かったと言う他ない。そして、その腐敗した体制維持に加担している大マスコミなどは影の加害者と言えるだろう。菅総理の評価するのは、自然エネルギー買い取り法案を可決させた事である。これにより、電力業界はより自由化され、新興電力会社が増えるたびに大マスコミに入る広告費も減る。それを嫌って菅下ろしを彼らはしていたと言えるだろう。

日本は総理を変えるよりもマスコミを変えろ

  • つまり、日本の政治を変えるには、政治家(総理)を変える事よりもマスコミを変える事が先決であると考える。それが前原総理に代わったとしても、この構造を破壊しない限り同じ事が繰り返される。だから、前原氏には、まず、記者クラブ制度廃止で既得権集団の主張を代弁する大マスコミの影響力を排除する事が必要。それができないと、既得権にぶつかるたびに大マスコミの集中攻撃を受けて、改革が出来ない。それに加えて、選挙制度改革でネット選挙解禁と選挙にかかる供託金300万円を3万円にしてほしい。これによって、政治に新しい血が流れ多様性が生まれる。前は原口氏がやる気であっても、総理が妥協してしまった。その妥協が敗因だった。妥協せず、相手の外堀を埋めてしまえば、次の堀もどんどん埋めて、腐敗した官報産複合城を落とす事も可能になる。

これが自分の今週の出来事の雑感。