SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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子供のころの教訓と福島原発事故

私が予想を超えた事態というものを常に想定する癖がついているのは、危機対応を深刻に考えるだけの脆弱性が沢山あったからだ。

1.弱さから学ぶこと

  • 体が弱くてちょっとしたことでも辛いことだった子供時代
  • 例えば、私は体が弱く、簡単なことで風邪を惹き、一度惹き始めるとなかなか治らない。運動をして筋肉痛になっても、数ヶ月痛みが続くなど、何かに失敗すると痛みや苦しみが長く続く事が多かった。今では、それは栄養バランスが悪く消化に悪い食事が原因だったことが分かっている。お金がなくて栄養バランスが悪かったのではなくて、単に母が自分の好きなものを子供に食べさせていたからだった。
  • バランスの欠如が問題を引き起こす。
  • 母という反面教師から学んだことは、バランスの重要性。そして、そういうものが欠けた食事を食べていると、運動をするときも消化不良による腹痛でうまくできなかったり、体もだるくて、授業中つらくて、集中できなかった。つまり、一つの過ちが連鎖的に他の要素に伝播することが分かる。私は自分の体の弱さから多くを学んだ。一つはバランスの欠けた判断は、酷いことであるという事、原発事故の安全神話がまさにそうで、可能性が低いから考慮しないという理屈は、問題の伝播性、つまり、一つの問題から他の問題に予想外に展開していく現実というものが分かっていない。
  • 独裁、独りよがりという傾斜思想(アンバランスを生む思想)
  • そして、食事の栄養バランスを維持するために、子供のころの私は、食事のMenuに消化を助けたり、ビタミンバランスを補完するために野菜やフルーツを加え、消化に悪い肉を減らすように何度も何度も要求した。しかし、それを母は、それを「どうして、こんなに一生懸命自分がいい食事を作っているのにお前は分からないんだ」とヒステリーを起こされるので、子供の私が二つ目に学んだことは、バランスを保つためには、独りよがりではないけないということだった。原発事故が起こる前の電力会社の対応は、自分が正しいと思ったことを否定するようなことは、すべて否定するように学会、マスコミ、政治家、産業界、官僚など、その全てに自分の言いなりになるイヌを配置し、文句を言う奴を全部シャットアウトしていたようだ。要するに独裁なのである。独裁がバランスを壊し、バランスの破壊が酷い現実を引き起こすのである。福島第一原発事故はその最たるものだ。

 
まとめ

  • さて、ああいう連中が必ず間違いを冒すというメカニズムがわかったところで、結局何が言いたいのかというと、自分は正しいと思うことが、結局は間違いの元であること、他人を苦しめていても、それに無頓着というのは、人間としてダメな事。調和の欠けたものは、結果として周りのものを壊していくということ。そして、それは独りよがりから生じているということ。福島第一原発の問題は、私の子供のころの反面教師に教えられたことそのものだった。
  • 最後におやじに言われた言葉で締めくくるとしよう。
  • 「始末のつけられないことは、最初からするな」
  • 放射能の後始末のつけられない原発、そもそも最初からするべきではなかった。物事というのは循環で成り立っている。この循環の秩序を守ることで、物事は継続するのだ。始末のつけられないことは、結局のところ、循環の秩序に反する行為。つまり、自然の摂理に反する行為は、最終的には破綻する。3.11のあの瞬間が、その破綻の瞬間だったと思う。
  • 私の受けた教育からいって、原発のように後始末が出来ないものは、最初からするべきでなく、実行面でも、神のように傲慢だった東京電力は、あらゆる点で間違っていた。その間違いゆえに周りを傷つけ、痛めつけている。受けた教えの通りに物事が流れているのを見て思うことは、「愚かなり」の一言である。