SKY NOTE

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「思考停止」と「見える化」

省エネが出来ない人を批判する文章...

省エネの要諦は、「自分は省エネできている」と思っている人ほど出来ていない。なぜなら出来ていると考える段階で既に「思考停止を起こしている」から、常にどこかに無駄があるはずだと「考えている人」が省エネが出来る人。よくマスコミが「日本は、これ以上節電できない」といっているけど、それは思考停止をしている省エネできない人の発想そのもの。全然ダメ。

...を思いだしてみて、ふと思った。思考停止の実態とは、盲目による無力感ではないかと。常に考える姿勢があってこそ、可能性が開けるのだが、状況が見えない為に無力感に支配されて何も考えられくなっていて、その結果、ちょっと考えれば開けるはずの展望すらも開けない。また、何かが「出来ている」と慢心するのも思考停止を招く、常に至らぬところを考え、補完していく姿勢にこそ、出来る人間の特徴だと思う。そう考えると、福島第一原発の問題も多重防御があるから大丈夫と慢心し、それ以上のことを考えない思考停止がもたらした。あの原発事故を見ると、思考停止とは非常に恐いものだと感じる。政治に対しても、「日本は政治がダメだから」といい、「私一人が選挙に出たって無駄」という無力感から、思考停止を起こしていると、本来考えれば描ける未来すらも見失ってしまう。それは考えてみればとても恐いことだ。

そこで、考える為には何が必要なのかというと、それは、状況の「見える化」にあると思う。この前、テレビ番組(ガイアの夜明け)で、セブンイレブンの省エネがやっていて、京セラの電源ケーブルに巻くと、その巻いたケーブルに流れる電流がモニタできるシステムを使って節電を取り組んでいたのだが、対称的なコンビニ店舗が紹介されていた。年配のオーナーさんは、「これ以上節電できない」と言っていて、そのセンサーを取り付けてモニタすると、セブンイレブンの節電担当者に「普通に営業をしているのと何ら代わらない」と手厳しい批判を受ける。

ガイアの夜明け 7月11日放送 「節電・創電で乗り越えろ!」動画(45分)
http://channel.pandora.tv/channel/video.ptv?ch_userid=dksll&prgid=42720205

12分頃に京セラのセンサの話が始まり14分ごろにコンビに店舗の方が出てくる。

この映像の中で、これ以上できないと思っていたのが、電力の見える化装置で空調がつけっぱなしだとか、フライ装置がつけっぱなしだとか、そういう無駄が見えるようになると、出来ないといっていたオーナーさんは、空調は停止するタイミングを選び、フライ装置は、まとめて揚げることで、使わない時には電源を切るという対策を行った。また、冷蔵庫のドアにも冷気が逃げないようにのれんカバーを取り付けるなど、「なんだ、これ以上出来るじゃん」状態になった。このオーナーさんも、センサーがない状態では、どこに無駄があるのか見えず、これ以上、何も出来ないと思っていたのが、センサーという可視化装置が出来たおかげで、何をすればいいのか分かるようになり、効果的な節電が出来るようになった。また、このオーナーさんと対称的に若いオーナーさんの場合は、「常に出来るはずだ」という気迫があって、センサーを導入するとアルバイト店員にエアコンの室外機に水をかけるように指導したり、夜間、お客さんが腕をさするような動作をしたら、設定温度を上げるようにとか、細かい指導を繰り出していた。見える化によって、意識の低い人は意識が高くなり、意識の高い人はより効果的な対応が出来るようになるという興味深い内容だった。

そう考えると「見える化」って大事だなと思う。翻って日本を見ると、御用学者や御用メディアによって「見えない化」されていたのではないかと感じるのだ。原発事故についても誤報や情報操作を行い、節電について、日本の全消費電力などの基本的な情報を伝えず、ただ電気が足りない足りないという不安をばらまかれる。それによって国民全体が「見えない化」されることで、絶望し、諦め、思考停止に陥っていたのではないか?そう感じるのだ。(そして、原発再稼働は仕方がないと思わされている)

つまり、日本の問題の根本は、記者クラブメディアによる「見えない化(不可視化)」された状態であり、それによって、問題の本質が見えず、解決が出来なくなっていると考えると、今まで不安だけをばらまかれて絶望していたのではないかと考えることも出来る。しかし、インターネットの登場で情報の収集が極めて簡単になり、しかも、発信力もあることから、徐々に状況が「見える化」方向にシフトしてきていると感じる。今の私たちの状態は「節電はこれ以上できない」と言っていた見える化前のあの年配のオーナーさんと同じではないかと思う。しかし、インターネットという「見える化」装置により、徐々に変わりつつある。現在は、その途上にあると思う。中国でも高速列車の事故で政府が手厳しい非難を国民から浴びているように、日本でも原発事故の問題で、状況の「見える化」する動きが強くなっている。もはや、情報を隠したり、恣意的に情報を操作して人々を扇動することが難しくなってきた。隠されたものは暴かれ、情報操作は見透かされる。そういう健全な状況に変わってきていると思う。そして、「見えない化」され、家畜化されていた国民は「見える化」によってに昇格していく、そういう状況が世界中で生じている。そう「見える化」こそが人々の意識を上げるのだ。それをインターネットが出来るようにしてくれた。これにより、中東では革命が起き、中国では当局が厳しい非難を浴びている。制度上だけでない、本当の意味での民主主義が成立しつつあるような気がする。世界全体がインターネットで変わるそのただ中に今、私たちはいる。

つまり、絶望は、見える化によって覆される。特に他人が作り上げた偽物の絶望は、それを見破ることで消える。人々を絶望させて譲歩させ、それによって利権を貪る連中は、インターネットで駆逐される時代になった。それが世界中で起こっている。そして、人々は、家畜のように飼いならされていたことを自覚し、権利を主張し始め、家畜ではなく人間として行動するようになる。それは、世界を変える大きなうねりとなっている。インターネットが私たちの前に登場してから、早17年、やっと、理想の世界に一歩近づいた感がある。インターネットが登場した時、テクノロジーオタクの私などは、この17年後の状況がインターネットの登場と同時に始まると思っていた。しかし、実際には17年もの月日が必要だった。しかし、それは今、起きている。時間はかかったが世界は、確実に変わりつつある。問題の「見える化」によって...

見える化」によって人々は「諦め(絶望)」という「思考停止」から解き放たれるだろう
 by skymouse