SKY NOTE

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ストレステストは、国民の安全を守る

ドイツでは、福島の原発の事故後、ストレステストを実施し老朽化した原発は停止されました。日本には老朽化して中性子で脆くなっている原発が沢山あり、通常20年くらいで交換する原子炉を30年以上使っている原発がザラにある。これがストレステストに曝されれば、殆どが停止対象になるでしょう。それは国民の安全を守る上で良い事であって、問題ではありません。

1.ストレステストで原発が止まっても停電にはならない

  • そこで問題視されるのは、「原発が大量に止まったら電気はどうなるんだ」という事になると思いますが、原発の電力がなくなったらといって電力がなくなるという事はありません。そういう事を言う人達に日本の電力ピークが何万キロワットかと聞いても、恐らく答えられないでしょう。なぜなら、報道されていないからです。ただテレビや新聞などのマスメディアの言っている事を信じているだけだからです。こういう問題は、数字で客観的に判断する事が大切です。そこで日本のピーク電力について説明致します。日本の電力ピークは夏の数日、その内、数時間で、その規模は1億8000万キロワットです。
  • 参考資料:エネルギー白書2010 日本の電力出力容量
  • 参考資料:電気事業連合会:電力のピーク
  • 日本の電力ピーク(2004年:7年前のデータだけど今も同じくらい)
  • 東京電力の去年のピークは5999万キロワットです。東京電力管内の電力消費が日本の1/3の規模だという事が分かります。そこで、本日(2011年7月11日)の電力ピークは今年最高の4599万キロワットです。これを3倍にすると、大体、日本の現在の消費電力が算出できます。すると日本の現在の電力ピークは推計で1億3800万キロワットと計算できます。それに対して、供給力は原子力を全て停止したと仮定しますと、火力と水力を合わせて1億9000万キロワットあり、それ以外にも企業の自家発電が6000万キロワットあります。つまり、現状のピーク1億3800万キロワットに対し、日本の電力の最大供給量は2億5000万キロワットと、倍近くあります。ですから、管総理が厳しいストレステストを実施して、原発を全て停止したとしても、日本の電力が足りなくなる事はないのです。この事実がキチンと報道されれば、原発は全て停止しろという世論が吹き荒れるでしょう。しかし、そうなっていないのは、報道されていないからです。

2.嘘ばかりの経済産業省

  • 太陽光発電が49円/kwhと高く、原発が6円/kwhで一番安いなんて嘘」
  • 私は過去十年以上、温暖化問題を調べていて分かった事は、経済産業省原子力発電に対する異常なまでの傾倒ぶりです。原子力発電と対立するような自然エネルギーの正確な情報は非常に探し難かったです。ですから、私は経済産業省原発を養護し、自然エネルギーは高価だと嘘八百を並べ立てる事に全然驚きませんでした。(彼等がそうするのは、いつもの事だからです)
  • 上記の技術系のサイトでも言われているように、太陽光発電が49円/kwhというのは10年前の数値です。今では18〜20円kwh程度だと言われています。(集光型太陽電池になるともっと安く5〜7円/kwですが...)更に風力発電は10円/kwh程度で電力系統安定化対策費を加えても12円/kwhほどになっているそうです。それでも7〜9円/kwhと言われている天然ガスよりも高いのですが、電気代が2〜3倍になるような数値ではない事が分かると思います。彼等の基準は10年前の数字なんですね。つまり、2001年です。1年前まで20世紀だった時の数値ですので、技術の世界では、かなり古いといわざる負えません。もっといえば、これから自然エネルギーは、安くなっていきます。そして、化石燃料は高くなっていくでしょう。恐らく5年以内にクロスポイントが生じると思います。つまり、5年後には自然エネルギーが最も安いエネルギーになるのです。
  • だけど、一番安くなるからといっても自然エネルギーは電力のムラがあるという批判があります。それに対しても、規模がおおきくなると、互いにムラを吸収するようになるのだそうです。あるところで風が吹いていても、他のところでは吹いていない。そういう状況が相殺しあって結局、大規模化するとなだらかな供給量になるのだそうです。確かに安定性を担保する為に調整が必要な事は確かなのです。スマートグリッドも必要でしょう。しかし、最初の10年くらいは火力発電でムラを吸収できます。なぜなら、スペインでは電力の20%以上が風力でまかなわれているという実績があるからです。スペインに出来て、日本に出来ない事はないでしょう。対して国内の水力を除く自然エネルギーは1.1パーセント程度、系統電力にダメージを与える事はほぼあり得ない規模です。外国では20パーセントでも大丈夫なのですから、自然エネルギーは、そこまでは大丈夫だという実績が既にあるのです。それらの事を考えますと、原発を止めたからといって、電力が足りなくなるという事もありませんし、自然エネルギーが不安定で非現実的だという事も当面ありません。

3.ストレステスト実施は正しい方向

  • ですから、管総理がストレステストを実施し、原発の再稼働を実質的に止め、自然エネルギー買取り法案を実施しようとしているのは、それは正しい方向性であって批判するべき事ではないと思います。少なくとも、客観的に外国の事例や、国内の発電所の発電出力容量の余裕度、国内の原発の老朽化の水準を把握していれば、管総理のやっている事は何も間違っていません。管総理は、ストレステストを実施して、最も危険だとされている玄海原発1号基などを停止するなどして、国民の安全を守って欲しいと思います。ストレステストは、危険だとされている国内の原発を全て洗い出す大義名分として実施したものだと思います。恐らく、当初は経済産業省が出してくる嘘のデータを信じてしまい、電力供給の安定性を考えて、原発の再稼働を容認したと思うのですが、蓋を開けてみると、国民が非常に節電を一生懸命やっていて、電力に余裕がある事が分かったのでしょう。そこで原発を止めても供給不安問題がないと判断し、ストレステストに踏み切った。それが現実なのだと思います。問題は、官僚が総理に嘘をつくという非常に困った状況です。それは、「原発は安全だ」とか「太陽電池は49円/kwh」とか言う。経済産業省の役人の嘘八百ぶりをみれば明らかです。私も温暖化問題を10年以上調べてきましたから、彼等が原子力を推進する為に今までどれだけ嘘をついてきたか知っています。だから、今回のストレステストで殆どの原発が危険だと判定されれば、彼等の嘘が全部バレてしまう。だからこそ、東電とマスコミと利権政治家は、一生懸命になって管総理を批判しているだと思います。その姿は、嘘がバレそうになった子どものようにも見えます。もし、中途半端なストレステストをやってお茶を濁そうとしたら、正義感のある学者先生が厳しく批判する事でしょう。そして、その情報がネットで広がる時代です。だから、ストレステストをやる事自体をテレビもマスコミも一生懸命になって非難するのです。自分達の嘘がバレてしまいますから、既にバレているといえなくもないのですが...そして、管総理そのものを引きずり下ろしてしまおうとしているのです。

4.脱原発こそが現実解であり、原子力安全神話こそ夢想である。

  • これは、彼等の最後のあがきなのです。原子力利権の嘘を見破り、ストレステストを実施し、脱原発に繋げる事が出来れば、日本から原発を追いだし、放射能の危険のない国に出来るのです。このストレステストを実施する事は、とても良い事です。全体をトータルで眺めれば、そう見えるのです。原発を止めてもエネルギーの安定供給に問題はありませんし、近い将来には自然エネルギーが最も安くなるのです。そこから考えれば、原発推進論者の「原発は安全だ制御できる。そして一番安い」という主張こそが夢想であって、現実ではない事が分かります。だって、一度問題が起きてしまうと、アレはどうしようもないという事が福島第一原発をみれば明らかなのですから。(現実は、原発は、危険で、制御できず、そして一番高い」です。こんなものに頼って経済競争力を論ずるなど愚の骨頂です)
  • 3/17 福島原発の現状と、今後予想される危険〜後藤政志さん(元原発の開発者)

5.原発を追いだし、代替技術を普及させる事で世界を原発の危険から救うのは日本の使命

  • 最後に原爆の被害に遭われた94歳の医師の方のビデオを紹介して、原発をなぜ、やめるべきなのかという事を伝えたいと思います。当blogでは、この医師の方の言葉を文字起こししてありますので、25分の時間がない方は、ビデオの下のリンクのテキスト版の方をお読みください。(7分程度で読めると思います)

ビデオ
 【拡散希望被曝医師・肥田舜太郎さんが語る『真実の原子力』(25分53秒)
 
テキスト版
 被爆医師:肥田舜太郎さん(94歳)被爆の現実を語る
 http://d.hatena.ne.jp/skymouse/20110708/1310060792

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