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ナナオ、文字がぼやけない超解像度ディスプレイ「FS2332」を発表

FS2332(標準価格39800円:2011年7月15日発売)

写真はAV WatchのFS2332の記事より

ナナオから、超解像度の欠点を払拭した液晶ディスプレイFS2332が登場した。従来の超解像度機能は、文字がぼやけて常時使える機能ではなかった。今回の機能は、文字の部分を認識してぼやけないようにしたようだ。また、肌やぼけた遠景を超解像度処理しないとか、動画だけ超解像度処理するとか器用な事が出来るようになっている。

ナナオ,独自の超解像技術
「Smart Resolution」を採用した23インチワイド液晶ディスプレイを発表
http://www.4gamer.net/games/117/G011783/20110630026/
上記のページが超解像度の効果を写真付でよく説明している。

1.超解像度でも文字がぼやけない

  • 従来の超解像度処理だと、文字が変な風になってしまい読みにくくなってしまっていたが、画像を見る限り、非常によく補正されているようだ。(デモ画像を見ると、アンチエイリアスされた文字もきちんと判別して、超解像度処理をしないようにしている)

2.動画だけ超解像度処理する事も出来る。静止画は超解像度処理しないモード

  • 動画のYouTubeだけ超解像度処理をし、それ以外は処理しない事で、YouTube動画を見ながら、他の作業も快適にできる。例えば動画を見ながら、写真を編集したり、Web上の写真を見たりしても不自然にならないわけだ。ながら族にはうれしい機能だ。

3.肌やぼけた遠景は超解像度処理をしない事も出来る。

  • 超解像度がかかってしまうと肌がざらついてしまったり、ぼけた遠景がシャープになりすぎて、遠近感がなくなってしまったりという問題を解消している。

これらの点から見て、今回のFS2332は、真に美しい超解像度処理が出来ると言える。従来の超解像度処理は、利用が限定されたが、今回の製品は映像部分のみに超解像度処理、文字は普通に表示みたいな事が出来る為、本来、超解像度化して欲しいところだけ、やってくれると言うかゆいところに手が届く製品になった。まさに「Smart Resolution」である。面白い機能だ。

映像処理に関しては、三菱のフレーム補間処理も面白いし、3D立体視も面白い。FS2332は静止画と動画がベースのAV用途とWebサーフィンが主体の人に向いていると思う。恐らく最も多くの人のニーズに合致する製品だと思う。しかも、リモコンがついており、AV用途にも使えるのが素晴らしい。将来的には、Smart画像補間処理をもっとバリエーションを増やして欲しいと感じる。Smart Motionとか、Smart Depth Technologyとか、そういうのがあると面白い。

4.LEDバックライト

  • 今回はIPSとLEDバックライトなので、蛍光管のようにへたるという事もないだろう。残念ながら3Dに対応していないのは残念だが、3Dコンテンツが少ない現状では、インターネットやビデオなど、最も多くのコンテンツを、最も奇麗な状態で表示できるディスプレイといえるのかもしれない。このディスプレイを買って5年位してから、3Dバリバリのスーパーハイビジョンクラスの液晶を買うというのも手かもしれない。

5.本体デザイン

  • 本体デザインは、ナナオらしい質実剛健なフラットな感じで好感が持てる。飽きの来ないデザインだ。残念なのが、ディスプレイの高さを可変できないところ、チルト角は下5度、上20度なので、深く傾斜して使っている人は要注意だ。昔のナナオのモニタみたいには角度が大きく可変しない。ただ、チルト角は、大半の人にとっては、これで十分といえなくもない。AV用途との併用では、この角度が最適なのだろう。

6.環境

  • 環境面では申し分ない。最大消費電力34wで標準消費電力は20wと低い。これだけ低ければ、長時間使っていてもモニタの消費電力は、それほど問題になるほど大きくならない。だからといって付けっぱなしはダメだが、LEDになったから、すぐつくし、明るさも一定だから、付けたり消したりは、前の製品よりも快適にできるだろう。

7.オーディオ

  • スピーカーとリモコンがついているのは、AV用途にはありがたい。リラックスしてビデオを見る時にはリモコンがあると便利だ。入力切り替えとボリューム調整が出来れば、最低限使える。音声入力端子はステレオミニジャックかHDMIだ。外部出力にステレオミニジャックがある為、それをアンプに繋いでスピーカーを鳴らせば、内蔵スピーカーのヘボい音質と違って音質は格段に良くなるだろうし、リモコンから音量調整が出来る。

8.その他

  • 後は、実物を見て、画面の表面処理を眺めて、ザラツキがないかどうか確認できればいいのだが、発売日は7月15日なので、もう少し時間が必要なようだ。3Dが欲しい人には、惜しいモニタといえなくもないが、そうではない人にとってはベストなモニタになるのではないかと思う。それもこれも、画面の表面処理次第なのだが...
  • 追記(8月14日)実際に見たら、表面処理のザラツキはなく、眩しくもなく、非常に見やすい画面だった。

FS2332 Spec 標準価格39800円(3万円くらいが買い時かな...)
http://www.eizo.co.jp/products/em/fs2332/spec/index.html