福島第一原発の話で、よくブログなどで管総理が無能だのと言っているのを見るのだが「じゃぁお前だったらどうする?」と聞かれた時、キチンと答えられるような意見を書いているものがとても少ない事に気づく。そこで今回の趣向は、他人の文句ではなく、じゃぁどうすればいいかと言う視点で福島第一原発の問題を総合的に掘り下げてみた。
1.放射能汚染
- 各地の汚水処理場で大量に貯っている放射能に汚染された汚泥焼却灰について
- 外部に流出しないようにジオポリマーという劣化しにくいコンクリートとして固めてしまう。ジオポリマーは、ピラミッドの石に使われた可能性が示唆されている位、長期間、劣化に耐える事が出来る。
引用:現代のポルトランドセメントはアルカリ性でだんだん中性になって崩壊するが、古代コンクリートは炭酸化していくので強度が数千年も持続している。結合構造も古代セメントはジオポリマー(Geoplymers)と呼ばれるものである。また、現代のセメント建築物は鉄筋コンクリートとしないと強度が保てないが、古代コンクリートはその必要がないといった根本的な違いがある。ローマ帝国滅亡後は使用された痕跡がないとされる。近年、古代コンクリートは徐々に見直されつつあり、日本でも鹿児島大学の武若耕司がシラスの有効活用のために研究をしている[1]。強度が強く、強度発生までの時間が短いため、軍事面での応用や研究も行われている。
- 普通のコンクリートだと30年くらいでボロボロになるので、半減期の長い放射性セシウムなどを閉じこめるのには向かない。かといってガラス固化体にするのはコストが高過ぎるので、経年劣化の少ないジオポリマーがいい。このジオポリマーで固めて地下水にしみ込まないように何百年もピラミッドのように保管しておけば、その内、半減期が過ぎて無害化する。そして、その保存場所の周囲は、汚染されていないジオポリマーで囲い、溝を掘っておいて、解け出した水を誘導し、常にガイガーカウンタとビデオカメラで24時間遠隔監視し、問題があればその水をフィルターに通して浄化する設備を備える。電源は、太陽電池がいい。なぜなら、人里離れたところに設置するのに送電線を引くのはコストが高そうだから。なるべく水源地ではなく、被害が広がりにくいところがいい。あと、これは未確認情報だが、酸水素ガスで燃やした火に面白い特徴があるらしく、その火にかけると、かける物体によって温度が変わると言う。この性質を使って、核物質を酸水素ガス(ブラウンガス)のバーナーで焼却すると、放射能が無害化すると言う。もし、それが出来れば、根本的な問題解決になるため、一度ためしてみるべきだと思う。無害化するのに数百年かかるよりも遥かにいい。眉唾でも何でも一度ためしてみるべきだ。
- 酸水素ガスのビデオ
- 短期的には、全部停止して廃炉にする。
- ・電力料金体系の変更(長期的に節電やピークカットをする為と廃炉経費捻出)
- ピーク時間帯の電力単価アップ
- 業務用電気単価を家庭用電源単価と同じく、沢山使ったら電力単価が上がる。
- ・省エネ/ピークカット(既に出来ている)
- 省エネ :11%カット(9550億kwh→8500億kwh)
- ピーク電力:15%カット (1億8000万kw→1億5725万kw)
- ・発電量(9550億kwh→8500億kwh CO2:7900万トン)
- ガス火力稼働率52%→75%
- 石炭火力稼働率70.6%→73.6%
- 石油火力稼働率18%→30%
- 省エネ(1735億kwh)
- ・LED :1000億kwh(2022年までに日本の全ての照明をLED化:200lm/w)
- 参考資料:日経:200lm/Wの白色LEDはいつ手に入る(2011.1.24)
- ・エアコン:300億kwh(都市:温度設定を夏冬とも3度調整)
- ・冷蔵庫 :170億kwh(年間消費電力:300kwh以下の製品を購入)
- ・エアコン:149億kwh(家庭:温度設定を夏冬とも3度調整)
- ・テレビ :116億kwh(年間消費電力:69kwh以下の製品を購入)
- 年間消費電力100kwhの製品:輝度を3割下げる
- 年間消費電力84kwhの製品:輝度を2割下げる
- 自然エネルギー(1100億kwh)
- 集光型太陽電池:750億kwh(2022年)
- 集光型太陽電池10kw×75万台×10年間(設備コスト7.5兆円/10年)
- 休耕田4.8万ヘクタール(20年間、最初の10年は2.4万ha)
- モジュール発電効率:30%
- 風力発電 :350億kwh(2022年)
- 環境税
- ・電力消費税 1円/kwh(8500億円/年:環境銀行の融資枠として活用)
- 環境銀行(電子銀行)
- ・自然エネルギー無利子融資(石油税の内3兆円と電力税8500億円を活用:20年間)
- ・集光型太陽電池:7500億円(年間75億kwh×20年:休耕田の4.8%:4.8万ha)
- ・風力発電 :8400億円(年間35億kwh×20年:洋上風力)
- ・断熱ガラス :8000億円(200万世帯×40万円:10年間無利子)
- ・エコ家電エコカー1%ローン(財源:環境債を発行:金利1% 低利融資制度)
- ・家電3年10万円まで
- ・車5年200万円まで
- 大体、10年間で省エネ(1735億kwh)自然エネルギー(1100億kwh)で、原発分を消滅させる。その間、火力発電の稼働率を上げてしのぐ、その10年の間に放出される二酸化炭素の量は、3.95億トンとなる。無利子融資により、集光型太陽電池や風力が無利子で設置できるようになり、それを固定買取り制度で電力を融通する事が自由化される。環境債を発行して、それを電子銀行で低利で融資し、割高な省エネ家電や電気自動車を普及させる。それらをうまく繋ぎ合わせてスマートグリッドを形成、自然エネルギーのムラを吸収する仕組みを整える。10年後に原発分の電力は二酸化炭素の出ないエネルギーに変わる。これによって、原発の電力を吸収し、汚染物質もジオポリマーで固めて外部へ漏れないようになっており、万が一漏れたとしても24時間監視体制がとられている。家庭には省エネ冷蔵庫やLED照明、エアコンが普及し、ペアガラスの導入も全体の半分の世帯まで普及している。東京電力と言う会社はなくなっている。送電会社を国が買い取り、発電会社は分割されて売却され、原発事故の賠償金に充てられる。また、廃炉経費は資産の売却をした後、足りない分は国税でまかなわれるか電力料金の値上げでまかなわれるだろう。もし、酸水素ガスの火で放射性物質を無害化できれば、廃炉コストは大幅に減るので、酸水素ガスの研究もしてみる価値はあるだろう。