SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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3.11以後の日本の権力構造

3.11によって、日本の社会の裏の世界の全容が分かり始めている。例えば、福島第一原発の問題で管総理が発電と送電を分離するという議論を始めたら、テレビ局が一斉に管総理辞任世論を叫び始めた。そして、管総理が辞任をほのめかすと、まるで速く辞任しろよと言わんばかりに、辞任の期日を勝手に設定して報道し始め、また、官僚と癒着した自民党民主党を一体化する大連立構想を叫び始めた。
 
この流れで得をするのは、官僚であり、電力会社であり、その電力会社から高額なスポンサー料を頂いているテレビ局である。官僚は天下り先を確保、電力会社は電力利権を温存、テレビ局は電力会社のスポンサー料というわけである。全てがひとつに繋がる。
 
だが、この利権の数珠も徐々に壊れていくだろう。私のような状況に薄々気づく人間がブログなどで、意見を書き始めていて、それを止める事が出来ないからだ。出来たとしても、他の人間が雨後の筍の如くわき出てくる。この流れは止められない。
 
そろそろ連中の茶番に気づく時期が来ているのかもしれない。官僚、メディア、電力、この三つの負のトライアングルを壊す為に必要な事をいま、わたしは考えている。利益の筋を辿っていけば、大抵の動機は読み取れる。悪人の行動パターンは、利益に忠実なのだ。よって、大抵の悪人の行動は、非常に分かりやすい。彼等が賢いのは、そういう動機が分かっていても、尻尾を中々見せない事だ。でも、今回は派手に動き過ぎていると思う。
 
送電と発電の分離は、必要な事だと皆が理解しているし、福島第一原発のような状況を二度と繰り返したくないと皆が思っている。その中で、国民の意思を汲んだ総理が辞めさせられる姿をみて、多くの国民は違和感を感じていると思う。テレビ局も送電、発電の分離は表立って反対していないが、それを叫んでいる管総理を辞めさせようと必死だ。この必死さに意図を感じるのだ。
 
何故、そこまで必死になって辞めさせないといけないのか、この非常時に総理を変える事に何の合理性があるのか?そう思うと、彼等の行動はどう見てもおかしいのだ。でも官僚や電力会社、マスメディアの利益から見れば、それが最も合理的なアクションだと分かる。テレビ局は面と向かっては発電、送電の分離は反対しないが、代わりに、それを主張した総理を辞めさせる事で、うちらの利権に手を出したら、総理を辞めさせるぞと言う脅しをかけている。実際、鳩山総理が辞めさせられるタイミングも、テレビ局と新聞社を資本分離させるとか、記者クラブ制度を廃止するという意見を言い始めた頃だった。そういう意味では普天間問題は都合のいいスケープゴートに過ぎなかった。
 
管総理が無能だというのも、具体的にどのように無能なのかという内容よりも、とにかく無能、無能と連呼しているばかりである。日本の批判の問題点は、何がどのように問題なのか具体性に欠ける事である。頭のいい人は、そういう具体性を常に考えて物事を類推するが、頭の軽い人は、そういう事を全く考えないで雰囲気や回りの状況に飲まれてしまう。
 
でも、電力が足りないとか、物資が足りないとか、放射能の危険とか、自分の身近に問題がダイレクトに降りかかる事態になって考えると、何も考えないわけには行かなくなる。3.11以前と以後とは、そこが違う。つまり、考えざる負えない状況が起こっている。今まで何も考えずに済ませてきたものが、皆が考えるようになった。
 
考え始めると、テレビ局や新聞社の動きは変である。その変という言葉に日本が変化する兆しを感じる。考えれば、分かるのだ。彼等の行いが「変」であることに...