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福島第一原発、循環冷却作業、難航の模様

1.福島第一原発1号機の循環冷却作業、難航
 日経BP:1号機の原子炉を循環冷却へ。浜岡原発は全基停止
 NHKオンライン:(1号機原子炉建屋)放射線量高い値も 作業難航か(5月9日 20:25)

1号機を循環冷却する為に1号機建屋の中に作業員が入ったが放射線量が高く難航しているようです。
 
各部の放射線量と、循環冷却装置設置作業部分

  • 1階の北西の天井付近:700ミリシーベルト/時
  • (作業員の限度被曝量250ミリシーベルトを21分で超える)
    • 冷却システムの構築に伴って、今後、窒素の注入に使おうとしていた配管がある場所
    • 放射線量が高すぎて作業の見直しが必要との事
  • 1階の北西付近   :10〜70ミリシーベルト/時
    • 「冠水措置」で必要な水位の計器の補正を行う場所
  • 2階の北側     :40〜100ミリシーベルト/時
    • 冷却システム構築のため配管をつなぐ作業を行う場所
  • 圧力容器の下部にある圧力抑制室(サプレッション・チャンバ)
    • 冠水状態になると水の重さが7000トンほどになるため、圧力容器の下部にある圧力抑制室(サプレッション・チャンバ)の支柱の補強工事が必要との事(耐震補強)
  • 本来は、空気の浄化などで1ミリシーベルト/時に下げたかったが、思ったように下がっていないので、「放射線の遮蔽」や「作業時間の短縮」などの対策を講じる必要があるとの事。

 
循環冷却の効果

  • 建屋に入って、配管をつなぎ、外部の熱交換器に繋ぐ事で従来よりも格段に冷却できるようになり、温度が100度以下になると期待されるとのことなのだが、1号機建屋内の放射線量が思ったより下がらず、作業の変更を余儀なくされている模様。
  • 冷却装置のスペック(どの程度か素人にはよく分からんスペック)
  • ・熱交換器のポンプ   :100立方メートル/時
  • ・空冷式冷却装置のポンプ:200立方メートル/時

 
循環冷却作業の予定(この予定は、作業の変更によりずれ込みそうだ)

  • 5月8日
  • 空冷式冷却装置は8日に設置
  • 5月16日
  • 熱交換器の設置と配管工事は16日から始める
  • 5月下旬
  • 冷却システム稼働

 
2.3号機は圧力容器の温度が上昇

5月1日 (12:00)
 給水ノズル部分 :90.8度
 圧力容器の下部 :118.4度
 圧力容器内の圧力:0.033MPa
 
5月4日 (6:00)
 給水ノズル部分 :122.6度
 圧力容器の下部 :138.6度
 圧力容器内の圧力:0.033MPa
 圧力容器への注水量を7立方メートル/時→9立方メートル/時にふやしたが効果なし

5月7日(12:00)
 給水ノズル部分 :163.2度
 圧力容器の下部 :150.3度
 (設計上の温度は300度程度なので、当面大きな問題はない)
 圧力容器内の圧力:0.022MPa

    • 温度が上がっているのに圧力が下がっている=圧力容器の気密性が保たれていない

 水位も下がっていて燃料棒が2.05m露出している。
 
3号機でも1号機と同様に冠水作業を計画しているが冷却が思うように進んでいないので、作業は遅れそう。周辺に瓦礫がたくさん散乱していて、冠水作業自体も遅れる事が懸念されている。
 

3.浜岡原発は停止
 1号機:停止:2009年1月に運転停止:2008年12月に廃炉が決定していた
 2号機:停止:2009年1月に運転停止:2008年12月に廃炉が決定していた
 3号機:停止:点検中だったが、停止要請を受けて、そのまま停止を継続
 4号機:稼働中:停止要請を受けて停止を予定(113.7万kw:13〜14日に停止)
 5号機:稼働中:停止要請を受けて停止を予定(138万kw:13〜14日に停止)