SKY NOTE

skymouseが思った事考えた事を記したもの

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原発ゼロは可能か?

結論から言うと、可能です。
日本の発電構成(2009年:9550億kwh)

省エネ (3910億kwh)
・電子都市(都市の半分を電子化):1900億kwh(2017年以降)
・LED(全照明を半分にする):1120億kwh (2015年以降)
・断熱ガラス(エアコンの電力消費を30%カット):560億kwh(20年間)
・人口減少(1.28億人→1.21億人):330億kwh(2030年)

発電量(5550億kwh)
・LNG火力  :1500億kwh(現状より40%少ない:最新設備のみ残す)
・バイオ石油火力:1000億kwh(190億ℓ:2020年以降)
・集光型太陽電池:1000億kwh(2.5~3万ヘクタール:現行技術:発電効率40%)
水力発電   :850億kwh(現状維持)
風力発電   :700億kwh
・住宅用太陽電池:500億kwh(1250万世帯)


 
自然エネルギーのムラは電気自動車のバッテリーをスマートグリッドで繋ぎ合わせれば、3.84億kwh(8kwh×4800万台)になり、この容量を活用できれば、太陽や風力などの自然エネルギーのムラの吸収は可能です。
 

 
この図を説明すると、電気が余る春の晴れの日と、電気が足りなくなる夏の雨の日をどのようにカバーするかが問題でした。3910億kwhの省エネが出来たとして、ピークは現在の40%削ってあります。40%も削れるのかという質問には、電子都市の成否にかかっています。それ以外は技術的な問題に過ぎません。例えばLED電球は、毎年20%ずつ発光効率が上がっています。この調子で行くと、2015年には現在の蛍光灯の倍の発光効率を持つ200lm/wの登場します。それが普及すれば照明(2000億kwh→1000億kwh)とテレビ(197億kwh→67億kwh)を合わせた1120億kwh電力が必要なくなります。断熱ガラスは、保温する事でエアコンの30%のエネルギーを減らします。日本中の全ての窓を、この断熱ガラスに取換える作業に20年かかると見積もっています。その規模は560億kwhと想定しています。人口減少は、そうやって減った消費電力が5.4%減ると試算すると330億kwhとなります。これは700万人分の消費電力です。最大の課題は電子都市ですが、実は既に電子都市は存在するのです。そう、その名はインターネットです。既にインターネットという都市の影響で、人口が増えているのに高速道路の交通量が減っています。インターネットの中にクラウドオフィスが入ったり、立体映像で出来たヨドバシカメラみたいなものができると、既存の都市の機能をインターネットがブラックホールのように飲み込んでいく課程で都市需要の50%カットは可能となると見込んでいます。まだ立体映像の質や操作性能が現実の世界を代替する品質に達していないので、現実になっていないように思えますが、私の体験から言わせてもらうと、インターネットでネットショッピングが出来るようになってから、私は秋葉原に行かなくなりました。つまり、私にとって秋葉原という町は、電子化されてしまっています。ただし、細かい部品など、手に取らないと分からない部品に関しては、秋葉原に行かなければダメです。それに大抵のネットショップの製品写真は解像度が低く、製品の品質を査定するのには不十分な事が多いです。また、回転して裏側も見れません。そういう欠点を3Dの電子都市で解消出来るようであれば、私は秋葉原に行くのではなく電子秋葉原に入り浸る事でしょう(笑)現状の技術でも出来そうなものが沢山ありますが、GoogleAppleあたりが頑張ってそういうものを出して欲しいです。(QuickTimeVR+超解像画像を3D+高解像度モニタ見て、それを手に取っていじれるインターフェース)女性で言えば、服の多くが3Dデータ化され、自分そっくりの顔と体形のアバターに着せてみるとか、そういう事がネットで出来れば、デパートの衣類売り場に行く必要ありませんよね。そういう機能が足されていく課程で、都市の50%をモニタの中に押し込める事が出来れば、その電力もまた50%削減されると考えているわけです。
 
後は、その削減した電力を自然エネルギー電気自動車のバッテリーを利用したスマートグリッドバイオ燃料火力とLNG火力発電の組み合わせて、二酸化炭素を減らしながら安定的に電力を供給するという寸法です。太陽エネルギーについて、日本は土地が狭いから出来ないと思う方もおられると思います。実は、必要にして充分な土地があります。それは日本には減反政策によって100万ヘクタールもの土地が余っております。その内の2.5〜3万ヘクタール(15.8〜17.3km四方)を使う事で、集光型太陽電池で1000億kwh発電できる規模になります。コストは4.3円/kwhです。嘘だと思うかもしれません。でも、本当なのです。(米国:NREL1ワット当たり1ドルを切る集光型太陽電池AMONIX 7700をアピール)既に欧米では集光型太陽電池の巨大な発電所が建てられています。この発電効率の高さとコストパフォーマンスは、日本の電力会社が必死になって否定しているものです。テレビの有力なスポンサー(一説には、年間2000億円のスポンサー収入だという)である電力会社は、子分のテレビ局を使って、嘘ばかり言っています。なぜなら、本当の事が広まってしまうと、既存の発電設備を必要とされなくなって収入が減る上に、スマートグリッドに対応した送電設備を導入しなければならなくなるからです。この流れは3.11以前には、電力会社が役所の天下りを受け入れ、テレビ局には巨額のスポンサー料を払って、官報電の盤石の癒着構造で国民に、そういう情報がまるで存在しないかのような状況を作り出していましたが、3.11以後、それが吹っ飛びました。電力各社は、地震が起こる度に、経営的に危険な存在となりうる原発を段階的に廃止する事になるでしょう。そして、太陽光発電風力発電スマートグリッドの普及促進とバイオ燃料開発を石油会社と連携して行う総合的なエネルギーマネジメント企業として転身する事になるでしょう。ある意味、それしかないのです。この状況では。電力各社の生き残る道が、あの怒濤の津波で決定されてしまったといっても過言ではありません。全てはあの瞬間に決定されてしまったのです。アメリカで911が起こった時のように...恐らく、この状況は、後世において語り継がれる事になるでしょう。3.11が世界のエネルギー政策が原発から自然エネルギーへの転換点であったと。今でも、必死になって否定しているマスメディアがいますが、恐らく、それらは人々の明確な意思によって、否定されるでしょう。これだけの被害が人の噂も75日程度の状況にはならないと思います。計画停電放射能汚染は、都市の人々に身に迫る危険として明確に認識されたと思います。最悪の場合には、もっと酷くなる事、そういうエネルギーを使わずに済むものならば、そうしたいという機運は充分醸成されていると思います。コストだって低いのです。日本国内で伝えられていないだけで、省エネだって、もっと出来るのです。ただ、出来ないといっている人は、原発の事故を引き起こした人達と同じです。想像力がないのです。だから、新しいものは全て否定し、既存の価値観にすがりつく、(iPhoneをキーがないから売れないと言っていた人達と同じです)でも、そういう想像力の無い人達の言っている事を聞いた結果が原発事故なのです。彼等は「想定外、想定外」といって、自分の想像力のなさを自ら吹聴しています。実際は、批判され、想定されていた事なのに、それを無視していた。「そんな事はない」という危険に対する著しい想像力の欠如によって、未曾有の原発事故を起こしてしまいました。自然を舐めてかかっている都会の人の甘さのようなものを私は感じました。脳が固定観念に汚染された人達の言葉を聞いていれば、再び、第二、第三の福島第一原発が現れる事でしょう。なぜなら、彼等の小さな想像力よりも現実は大きいからです。危険は、そういう弱いところを伝って連鎖的に展開します。そういう危険が分かっていれば、批判を真摯に受け、対策もしていたでしょう。しかし、それが出来なかったのは、自らの安全対策が盤石だという思い上がりにも似た意識があったからだと思います。それがなくなるのはいつでしょうか?最も良い答えは、新しい道を選ぶ事です。と言っても、既にヨーロッパでは自然エネルギーの大量導入がされていて、スペインでは風力発電が21パーセントを超えましたので、新しい道でもないかもしれません。日本の風力は1%にもなっていません。出来ないのではなく、やりたくないのです。既存の設備を放棄し、新しい送電設備を作るよりも、テレビ局を使って原発は安全だといっていた方が良かったわけです。でも、それが通用しなくなったという事なのです。それが3.11以後の状況です。原発ゼロは可能です。ただやりたくない人の既得権との対立が問題になっていました。しかし、もう既得権の次元のレベルの話ではなくなったのが現状です。今するべきは、新しいエネルギー政策を策定し、放射能二酸化炭素もない社会を作る事に皆で一致団結する事です。想像力の無い人達の意見を聞いても、私たちが損をするだけなのです。